テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:ドイツ生活
先日、日記で仕事部屋が変わったことを書いた。
この部屋のもうひとつの特徴は孤立度が高いことだ。 防音性が高いとも言えるが、中に閉じこもっていると周りで何が起こっているかさっぱりわからない。昼休みのベルも聞こえないくらいだ。当然、周りの人も中で何が起こっているのかわからない。 今週は特に仕事が多くて、残業が続いている。 今ある仕事はできるだけ今日中に終わっておこうと思った。定時の終業時刻が半時間ほど過ぎたころ、マイスターが来て、 「今日も遅くなるのか」と訊いた。その時、「もうすぐ終わります」と答えてしまった。今思えば遅くなる、と言っておけばよかったのだ。 仕事が一段落して帰る仕度をして部屋から出ると、シーンとして電気が消えていた。まさかと思って出口のドアを開けようとすると、案の定、鍵が閉められていた。つまり閉じ込められたと言うわけだ。 事務所には誰かいるだろうと思い、電話すると営業をしている友人がいた。 「僕だけど、工場に閉じ込められちゃった」 「ああ、わかった、今開けにいくよ」 とりあえずほっとして友人が来るのを待った。 ・・・しかし、待っても待ってもなかなか来ない。 ひょっとして忘れられたのでは・・・。 そう思った矢先、天井のほうからシューという音とともに霧状のガスが出てきた。 これはアクション映画などでよくある密室の毒ガス・・・ではなく、木材の湿度を保つために自動的に作動する加湿器である。それでもこういうときは一瞬ドキッとする。 しばらくして出口のドアが開き、友人が迎えに来た。あれからすぐ顧客からの長電話につかまってしまったそうである。 外に出ると大雪だった。不思議と、雪の日は暖かいものだと思った。 道が滑りやすくなって、車はノロノロ運転をしていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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