テーマ:好きなクラシック(2327)
カテゴリ:ドイツ生活
今日、あるピアノ曲のCDがほしくなって、街中に出かけることにした。
僕が最初にブラウンシュヴァイクに来た頃は、クラシックのCDを置いている店がいくつもあった。特にSalzmannという本屋の3階は1フロア全域クラシックCD専門コーナーで品揃えも豊富だった。 それがクラシックCDを置く店が数年前から減る一方で、去年僕が再びこの町に戻ってきたときにはまともなクラシックの店は先述のSalzmannを残すのみとなった。ここはドイツの中でもクラシックに関しては満足のいく買い物のできる有数の店だった。 ところが今日Salzmannへ行くとCD売り場は閉鎖されていた。 案内板には、CD販売はGraffという書店へ譲渡したとある。 GraffはSalzmannから歩いて数分の大型総合書店である。 さっそくそこへ行ってみた。 そのGraffのCD売り場を見て、愕然とした。フロア片隅の狭い敷地に半分は廉価盤がずらりと並べられ、もう半分に申し訳程度の普通盤。たとえば、ベートーヴェンなどは交響曲とピアノ曲は分けて並べているのが普通だが、全部一緒に一列すっぽり。他の作曲家も同じ。 モーツァルトイヤーにちなんで、モーツァルトコーナーだけは特別に飾り付けられていた。 ・・・というような貧弱さであった。 これはクラシックCDが売れない、つまりドイツのクラシック音楽愛好家の激減を物語っていると思う。 ドイツは「楽聖」たち所縁の場所が多い国。 それゆえ、クラシック音楽のふるさとのひとつに数えてもいい。 しかしこのありさま。ドイツに眠る楽聖たちの嘆き声が聞こえてくるようだ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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