テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:ドイツ生活
ブラウンシュヴァイクとノルトライン地方(デュッセルドルフ、ケルンなど)の間を何度か鉄道で往復すると、いやでも目に付く風景がある。
それはちょうどニーダーザクセン州からノルトライン・ヴェストファレン州に入ったあたりで見える小さな山である。 そしてこの山の上にひょこっと建っている仏舎利塔のようなオリエンタルな建物。このあたりには他に高い山もないので、遠くからでもよく見える。何度かここを通り過ぎるたびにあれはいったい何なのだろうと気になっていた。 また、この町はPorta Westfalicaという何ともドイツ語らしからぬ不思議な名前を持っている。イタリア語かポルトガル語のような町の名前だが、れっきとしたドイツの町なのだ。 そして、この建物の正体はカイザー・ヴィルヘルム記念碑(Kaiser-Wilhelm Denkmal)というものであった。 今日は休みを利用してこのカイザー・ヴィルヘルム記念碑を訪れた。以前から気にはなっていたが、ハノーファーから電車で数十分という中途半端な遠さ(あるいは近さ)のためになかなか来ることはなかった。 記念碑のあるところまではちょっとした登山であった。せいぜい100メートル少々の高さだと思うが、日頃運動不足の身には少々こたえた。 しかし登ってみるとなかなかの眺め。天候があまりよくなかったのが残念だったが、かなり遠くまで見渡せる。 この町の真中にはヴェーザー川(ブレーメンを通って北海に流れる川)が縦断しており、記念碑のある山によってちょうど「く」の字に曲げられている形になっている。 川の対岸にも似たような山が対峙していて、東のニーダーザクセンと西のヴェストファレンを隔てる、まさに「門(porta)」のようだ。 そして、その門をカイザー・ヴィルヘルム像がじっと見ている格好になっていた… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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