声でガラスが割れるか
最近日常ネタがつづいたので、今日は久々にマニアックに・・・3年ほど前だったか、OWSに、関東の某調律学校が体験授業に来られたことがある。後で彼らに何が一番面白かったか尋ねると何人かは「音響学」と答えた。音響学は数式ばかりで人によっては敬遠されがちな学科だが、いろいろ実験しながら学ぶとたしかに面白い。そこでちょっとしたシミュレーションをしてみたい。マンガなどでは大声で窓ガラスを破壊するなんてのも出てくるが、このようなことが可能であるか、検証してみたい。まず、あるガラスメーカーのサイトでそこの商品である板ガラスの強度(曲げ)を調べると、18N/mm2とある。つまり18N/mm2の音圧にぶち当たると割れるかもしれない、ということだろう。ところで、われわれは通常音圧をdB(デシベル)で扱うが、これはN/mm2だと数字の範囲が大きすぎるので、対数で扱うことにしているのである。つまり、100000000というより、10の8乗、さらに0が八っつというほうが分かりやすいという発想である。N/mm2をデシベルであらわすのには次のような式を使う。L = 20 log 対象の音圧(N/mm2)2×10-7N/mm2(人間に聞こえる最も小さい音圧)これでさきほどのガラスの強度をデシベルにしてみる。L = 20 log 18 N/mm22×10-7N/mm2 = 20 log (9x107) = 159 dBある大声コンテストの優勝者が121 dBを記録していたが、現実の人間の声はどんなに大声でもそれくらいであろう。ちなみにピアノは90 dB強。音圧は130 dBを超えると耳に聞こえなくなる。やはり大声で窓ガラスを割るのはマンガの世界だけのようである・・・。経過時間 2月 9日 36分経過吸った煙草 0本吸わなかった煙草 710本浮いた煙草代 142ユーロ延びた寿命 2日 11時間 10分今日の体重 71,9kg理想の体重 61,4kg体脂肪率 18,2%