午前10時から始まる聴覚障害者のための『くすの木学級』の今日は3回目。会場は、洲本市立淡路文化史料館。午前中をハイキング。午後は健康体操。ということになっている。お天気はどうなんだろう。駐車場からは傘をささずに歩くことはできたけど、それでも時折雨が降ったりやんだり。
バスに乗る前に、洲本市文化史料館内で洲本城についての説明を受ける。こういう場合、淡路OHPの会のサークル員は、ホワイトボードを手で支える人、文字を書く人、二人が一組になって文字情報を伝える。勿論、手話サークル員は手話で。
三熊山には日本で一番古いという鉄筋コンクリート製の洲本城がある。山頂付近に駐車場があり、そこまではバスをチャーターしてくださり、バス移動。階段とかを登ってお城へ。
歩きながらの文字情報は、ノートテイクという手段を使って、殆ど、1対1になるけど、傍らで、重要な事柄を自分たちが用意した、A4判の紙に書きとって行くのだ。
風雨の影響で、ところどころ石垣が崩れているところを、今は修復でできることなら当時の姿に戻したいということだ。石垣しか無く、鉄筋コンクリートでできているお城へは入ることはできない。元々はもっと海が観える最高のところに本丸があったようだ。
蜂須賀の時代になり、いやその前から洲本城は使われなくなり、築城した、脇坂氏が伊予の方へ領地がえになった折に、解体して伊予へ運んだという説があるようだが、それは確認できていないということだ。
確かに、石垣だけがあっても当時の城は頭で想像するしかないけれど、若干残っているのは、柱の下の大きな石。そこに柱を立て、大きな建物と建物を結ぶように門が建っていたこと。石垣を昔に修復した跡があって、何もかもを人力で賄わなければいけない時代の工事は大変だっただろうと思う。それでも、そうした工事のおかげで土木工事に携わる人たちの生活が潤ったであろうこと。脇坂氏を悪く言う人は今も昔も居なかったようだ。。。
体力に自信の無い人は、館内を自由散策ということだったけど、残る人は誰も居ない。全員がハイキングに参加し、手話とノートテイクによる情報保障で無事終了。
一通り観終わってもう一度バスで洲本市文化史料館へ戻る。
昼食の後、いよいよ健康体操の始まり。タオルを使って筋を伸ばすという運動になるのかなぁ。タオルを用意するように言われていたのかどうか、持っていない人が結構いて、それでも流石に講師の先生が用意してくださる。
私たちも、ハンカチをお借りして、実際に先生が仰る体操をしてみる。演技指導ではないけれど、普段手話によるコミュニケート手段しか無い人にとっては、マイクでボリュームを上げての説明は不可で、実際にやって見せることになる。あちこちで確認しながら体操は進んで行く。
ときどき受講生からの質問などもあり、先生が適切に応えてくださる。そういったやりとりは、私たちの場合、大きなホワイトボードに書くことで情報提供をする。手話の場合は、手話で。
洲本城へは、小学校の遠足以来だった私。あの頃は、電車で行った気がするなぁ。学校までの道のりも結構あったから、歩くことは平気だったのに、“ハイキング”と聴いて、一体どれだけ歩かされるんだろう。なんて心配だったけど、結局は、かつてお城があった部分、石垣の中を歩いただけ。それでも、午後からの体操と加えて、結構な運動量だったのじゃないかな。
解散となったのは午後2時過ぎ。今回はOHPを使わなかったので、後片付けも超簡単。自分たちが使った折り畳み椅子を片づけたぐらい。なので、私は先日来楽しみにしていた、イチヂクのパンナコッタに釣られて夢かふぇ宙(おおぞら)さんへ♪ イチヂクそのものが、そろそろ時期を終えるということで、食べ損ねては。と大慌てで行きました♪ 冷たくてトロ~ンとしていて、すっかり疲れを吹き飛ばしてくれました。間も無く始まる、イラストレーターさんの個展も楽しみ♪