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坂東市進学塾 スタディ・ポート 港日記

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2020.10.25
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カテゴリ:高校受験
本日は中3生の茨城統一テストを実施しました。

全員が早めに来て試験開始までの時間、問題集や年表一覧などを黙々と復習していました。

たいへんに良いことだと思います。

中2生の方は期末テストで岩井中の学年5位以内に5人(5位が2人)なのですが、こちらは授業の直前まで塾の建物の周りでかくれんぼや鬼ごっこをしたり、戯れあって遊んでいるので、はたして来年の今頃、このくらいの緊張感を持てるようになるのだろうかと思ってもみたりしました。

来年の3年生(現2年生)は、テキストを変え、自立型発展学習で教え過ぎない指導に転換する予定です。「学校もピアサポートですから。」と生徒も主張しているので。私はアドバイザーかコンサルタントに変わるつもりでいます。


さて本日の模擬テストを見て感じたことをいくつか。

試験開始直前の時間の過ごし方について

初めに書いた通り、試験開始ギリギリまで熱心に復習しているのは姿勢としてはたいへんに好ましいのですが、例えば理科の前に本を閉じる瞬間まで「地層」のところを見ていて出題が「天体」だったらどうだろうなと思いました。

社会の地理で「九州地方」を見ていたのに問題を開いたら「東北・北海道」だったらどうだろうかとか。

私自身はテストの直前は特定個所のイメージにとらわれないように何もせずにボーとしながら、段々と気持ちを集中させていきました。私の大学時代の友人たちは試験開始の直前まで資料にかじりついている人も少なくなかったのでどちらがいいともいえません。

県立入試では荷物は体育館なり講堂なりに置いて必要最低限の文具だけで教室に入るので、試験開始までの時間をどう過ごすかはなかなか難しいところです。

中学校ではどういうアドバイスをしているのでしょうか。

英語について

今日のリスニングは比較的簡単な問題が続いたのでよかったのですが、ときおり早めに(3問目か4問目に)意外な難問が来ることがあります。

ここでパニックを起こすと試験全体を崩しかねないので、聞き取れなかった問題は「2点」と割り切って捨てることも必要です。

他の問題と違ってリスニングはあとで解き直しができませんから。諦めてしまった方がいいと思います。

また県立入試の問題は2回読まれます。「1回目の質問」「2回目の問題文」が重要だと思います。ここのところ集中してください。

もし出題傾向の変化で1回しか読まれなければ、それはそれでみな同じ条件なので焦らないように。その場合は「メモ」がたいせつになります。

全体的に

みなさん、以前と違って時計と進み具合を確認するようになりました。一つの問題に溺れて解ききれずに終わるということがなくなりました。この点は夏に比べると格段に変化しました。

時間が余ったときに

理科はみなさん30分程度で解き終わってしまったようです。問題を解き直し確認している人が多く、これもたいへんに良いことだと思いますました。

勘違いに気づくことも少なくありません。

ただし…。

問題は見直した結果、迷ってしまったときですよね。特に国語の選択肢。

これ一概には言えないのですが、私自身は、第一感の方が正しいことの方が多かったように思います。

選択肢「ウ」と書いたのに、消して「エ」に直したら、やはり「ウ」の方が正しかったことが多かったと思います。

勉強を積めば積むほど感覚が研ぎ澄まされていくので、明らかな見落としや勘違いを除けば、初めに正解を選んでいるようです。あれこれ思い悩むと結局間違える。

このブログを読まれている方、ご自分の経験でいかがでしょう。


試験後に統一テスト協議会から配られた冊子の話について


ぎりぎりの成績で高校に入るよりも1段階下げて楽な高校に入った方がいいという話。

私はこれには大反対です。

理由は以下の通り。

(その1)
A高校で280人中230位だから、B高校に行って楽に上位に行きたいという考え方の場合、B高校に280人中30位で入っても成績が下がり続け、結局下位になってしまうことが少なくありません。

指定校推薦というのもなかなか初めの目論見通りには取れないものです。

何年か前の下妻一高の説明会で「早稲田から指定校推薦が来てるんですけど誰も見向きもしないで空いてしまうんですよ。なんといっても、うちは280人全員が国立志望ですから。」という話がありましたが、そんな状況であれば、下妻一高に行ってその椅子を取るのも一つの方法かしれません。

そういうことをしていると指定校でなくなってしまうのですけれども…。


(その2)
今日の冊子で「高校は大学入試のステップに過ぎない」ということが書いてありましたが、水戸一高だったらしがみついても入りたいです。

水戸城あとの高台に茨城県を睥睨するように燦然と輝く校舎は「ステップ」といってしまうにはもったいなさ過ぎます。

仮に大学はたいしたところに行けなくても「いやー、高校生活を謳歌しちゃってさ。」で通ってしまいます。

まあ、うちの周りだってですね、いまのところ、「水海道一高出身なんだ」といえば「この人はそこそこ勉強したんだな」と思われますし、通りが悪くないのはおわかりでしょう。

まあ何年か先はわからないですけれどもね。

「境高校は昔はよかったんですか?」と聞かれると辛いものがあります。

私の中学の同級生で学年1位(実力テストで480点超)だった人は境高校に行って北陸のとある国立大学の法学部に進学しました。

私の母親ももう80ですけれども境高校のOGで「仲のよかった同級生が東大と一橋に行ってる」などと言っているので「婆さん、また寝ぼけたことを言ってるな。」と思って検索してみたら、ほんとに東大の西洋史学科からテレビ草創期のTBSに入り、永六輔氏と長年いっしょに仕事をして、○○局長という幹部職を歴任した人がいたので驚きました。

(その3)
中学の成績がそのまま高校の成績に平行移動するわけでない。

まもなくプロ野球のドラフト会議が行われます。

たしかに名選手には1位指名されている人が多いのは事実です。

しかしドラフト1位で重複指名されるような選手でもプロに入ったら全く一軍で出られない選手も少なくない一方、下位指名どころかソフトバンクの千賀投手のように育成契約で契約金もなしで入って日本のエースとなるような選手もいます。

中学から高校の勉強はアマ野球→プロ野球への移動にとてもよく似ていると思います。たしかに中学時代に成績の良かった人の方が高校の成績が良いことも多いけれども、高校で崩れてしまう学力もあれば高校で伸びる学力もあります。

考えてみてください。土浦日大や常総学院から東大に行く人には私立高校が一本釣りする人もいますが土浦一高に落ちたという人もいます。

土浦一高から東大なんて毎年20人前後ですよ。定員が320人もあって、3年後に東大に行ける人が320人に入れないなんて思わないでしょう。そのくらい高校入学後に学力を伸ばす人もいるわけです。

(その4)
高校の成績が卒業後にあれこれ言われることはない。

今日、生徒のみなさんに話したのですが、県西地区の中学校の先生だと石を投げれば下妻一高出身者に当たります。

この人たちの中には「国立の医学に行けたんじゃ?」と思うような成績の人で村の分校みたいな小学校で現場に立っている人もいれば、「おまえ、どんだけ赤点が累積してんだよ」という人で管理職になっている人もいます。

しかし、それを知っているのはせいぜい同じ学年に在籍していた同級生程度で、「〇〇先生が下妻一高出身だ」ということは話になっても「〇〇先生の成績がどうだったか」なんて話にはけっしてなりません。

教員試験の難しさはいまひとつわからないのですが、高校時代の学力の幅でいえばとんでもない大きな差があります。それでも「下妻一高出身」というひとつのくくりです。まず、ここに入ってしまうことがたいせつに思います。

まとめ
県立入試までは長いようで短く、短いようで長いです。

まだ山谷ありますが、一喜一憂せずに一つ一つのことを丁寧に頑張ってください。

学習姿勢としては過去4年間で最もよい、なんて書いてしまうと卒塾生に文句を言われそうですが、ずいぶんと向上してきました。特に注意点をきちんとメモ取ってくれている人をみると高校での学習適性を感じます。

私自身もこの時期から人が変わったように勉強しました。学校から帰るとすぐに机に向かっていました。
それぞれがどこまで伸びるか楽しみに思います。





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最終更新日  2020.10.27 14:26:51
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