榊原聖人、沖縄に出現!!
ララが家出してから4っ日が過ぎた。その間、五千1,2時頃とか、午前5時頃とかに、家の近辺200メートル四方を探してみたが、首に掛けた鈴の音はしない。子猫だから、そう遠くへは行かないと思う。猫の行動範囲は、自宅の周辺500メートルだという。あと300メートルは残しているが、何の反応もないところから観ると、誰かに連れて行かれたのかも知れない。迷って帰れないよりは、その方がいいと、独り合点する。少しは心も落ち着くと言うものだ。ララがいなくなった日、ララによく似た黒猫が迷ってきた。大きさはララより一回り大きい。しっぽも長くしなやかだ。ララのしっぽは丸く縮まっている。この、迷い込んだ猫(もしかしたら捨てられたのかも知れない)、平衡感覚が無く、足早に歩くときは、まっすぐに進むことが出来るが、ゆっくり歩くときは、どうしても右旋回をしながらよたよたと歩く。脳が犯されているようにも見えるが、足が曲げられないようにも見える。どこかのお兄ちゃんが、この猫を見つけて、2,3日前に自宅近辺で殺傷された自分の猫によく似ていると言ってとてもかわいがってくれる。だっこをすると、この猫は安心するのか、目を閉じてきもちよさそうにもたれかかっている。何でも、このお兄ちゃんの店の近辺にはたくさんの猫がいてとてものどかな風景であったが、ここ一ヶ月で、一匹もいなくなったと言っている。変質者がいて、猫を殺傷しているというのだ。この公園通りは、猫が多く私もよく通っていて、猫たちののどかな風景に見入っていたが、ここ半月ばかり猫の姿が見えないのを不審に思っていた。そんな事情があったのだと、榊原聖人の出現にひやっとしている。やがて、家の周りにも及ばないかと心配だ。何しろ、家の近辺も猫嫌いがたくさんいる。家の猫も何匹かは毒殺された。何匹か病院に連れて行ったが医師も助からないと言った。苦しそうなねこをみていると、いたたまれない。医師に楽に死なせる方法はないかと聴いても、それは可能だが、そんなことは出来ないと言った。猫と一緒に苦しみ、とうとう猫たちは、いつも一声泣いて死んでいった。ストレスを猫に向けているこの人は、やがて人間に危害を加えるのではないかと、隣近所では心配をし、警察に通報して不審者の発見に努めているとのことである。