「カラフル」森絵都・「トワイライト」「エイジ」重松清
やっと「カラフル/森絵都」を読むことが出来ました。【内容情報】(「BOOK」データベースより)いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくはさしてめでたくもない下界生活にまいもどり…気がつくと、ぼくは小林真だった。ぐっとくる!ハートウォーミング・コメディ。期待通りの面白さ!文章も平易で読み易く「自殺した少年」という設定のワリに全体が重苦しくなっていないので子供にも勧めやすい。今までの自分を省みる。大人でも難しく思えるそんなことを考えさせてくれる1冊です。気になっていた重松ワールド。今回は2冊立て続けに読んでみましたがそれぞれ年齢や立場、その他の設定が大きく違うので同じ作家のものとは思えないほど。どちらも楽しめました。「トワイライト/重松清」【内容情報】(「BOOK」データベースより)二十六年ぶりに母校で再会した同級生たち。校庭に埋めたタイムカプセルとともに、それぞれの胸の思いも封印を解かれる―。人生への問いかけにみちた長編小説。 こちらは大阪万博開催の頃に小学生時代を過ごした同級生が成長し現在と思い出の中を行ったり来たりしながら現状を受け入れる為の成長を遂げるといった内容。大人になってからは何か特別なきっかけがないと世間の流れに飲み込まれて、いつの間にか自分を見失ってしまう。家族とは何か。そういった事を考えさせられる作品です.こちらもずいぶん前から読みたい本リストに載せていました。「エイジ/重松清」【内容情報】(「BOOK」データベースより)舞台は東京郊外のニュータウン。孤高の秀才・タモツくん、お調子者で悪ガキのツカちゃん、ちょっと気になる相沢志穂、シカトされるバスケ仲間・岡野、ぼくを好きな本条めぐみ、優しい家族に囲まれマジメなぼく…。そんな日常のなか、ぼくらの街で起こった連続通り魔事件の犯人は、クラスメートのタカやんだった。事件に揺れる中学校生活のなかでみつめる、ほんとうの自分とは?14歳、思春期に揺れるいまどきの「中学生」をリアルに描く90年代最後の少年文学。 多感な男子中学生の表からは見えない部分が鋭く描かれています。男の子を持つ母にはぜひ読んで頂きたいと思います。主人公エイジと自分の子供のタイプは違ってもエイジの同級生に似たタイプの子が描かれているかもしれません。少々重い題材ですが、飄々と見える子供たちの心の内を垣間見ることができます。Harryに勧めましたら、面白かったようで一日で読み終えました。読後の感想は、エイジがいろんな事を親に話したり友人に説明するのが面倒で自分の心の中だけで処理してしまうところなどに、いたく共感しておりました。また小説の中で起こる犯罪について、自分なりの見解も示してくれました。ちょっと反抗期に差し掛かったHarryにとっては自分の気持ちの表現しづらい部分を上手く代弁してくれるちょうどいい本だったようです。