祖父の誕生日/87歳おめでとう!
今日は祖父の誕生日だった。昨日、お菓子を箱に詰め合わせて、ゆうパックで送ったのが届いてお礼の電話をもらった。父が撮ったアイショットも携帯に届いた。おじいちゃんの膝に私の贈った箱が乗ってた(笑)。今回、初めて「チルドゆうパック」を使ってみた。190円足すだけでクール扱いになるって、最近知ったのです。お気に入りのお菓子、『ペコちゃんのほっぺ』を贈ってあげたかった!生菓子で要冷蔵だし、賞味期限が翌日ってこともあり「チルドゆうパック」で。メロディのなるカードメッセージも同封。おじいちゃんとおばあちゃん、二人で仲良く食べて欲しい。柔らかいスポンジ生地だから、お年寄にも食べやすそうだし。さっそく、今日のおやつに食べてくれたそう!よかったよかった。祖母いわく「田舎には売ってないお菓子は、やっぱり美味しいね!!初めて食べたよ~。近くで買うシュークリームも美味しいと思ってたけど、やっぱり美味しさが違うね!!」とぺロリと平らげたそう。祖父は、2年前に脳梗塞で倒れ、今も半身不随で病院に居ます。祖母はその付き添い。祖母も80をとうに過ぎているので大変。二人のことを考えると、今でも涙が出ちゃう。ここからは思い出話。祖父は海軍の長官を務めてた人で、潜水艦に乗っていた。身体も鍛えていて、すっごくアクティブなヒトだった。倒れるその日まで、車を運転していた(無事故無違反)。祖母を病院に送ったり、買い物に出かけたり。80過ぎて車を買いなおした(新車に)ときは驚いたけどっ(笑)!多趣味だった。プラモデルも複雑なヤツを熱心に組み立ててた。庭には温室を建てて、いろんな植物を育てていた。桃の木やレモンの木は、私もお気に入りだった。なぜなら、実がなるのが楽しみで、しかもお店で売ってるものより美味しかった。旅行も趣味で、世界中を祖母と旅行に出かけていた。ヨーロッパが特にお気に入り。何度も出かけていた。写真も趣味なので、各地の写真を一眼レフで。毎年元旦には初日の出を撮りに、近くの山へ出かけていた。三脚を毎年同じ場所に設置して、律儀に同じ角度から初日の出を。倒れる数ヶ月前(夏)には、一緒に花火をして遊んでくれた祖父。あ、私はその時すでに大人でしたけど(笑)。「夏は花火だよね♪」と花火セットを買って、子供のようにはしゃいでた私にお付き合いしてくれた。もちろんそのときも、カメラ持参で(笑)。その時が元気なおじいちゃんに会った最期だった。カメラも。左脳の血管が詰ってたので、右側が不随になった。倒れて半年くらいは意識が薄くて、寝たきりだった。食事は流動食(チューブをノドに刺して)だった。私の父も母も介護に毎日病院へ。大学院生だった私は、車を飛ばして何度も夜中に帰省した。私も「下の世話」(オムツ替え、尿瓶)までやっていた。1年くらいで意識もハッキリし、リハビリが始まった。右利きだったので、右手右足が動かないのは大変だった。いまは左手で箸をつかいご飯を食べております。もちまえの器用さがここで生きるとは。言葉のリハビリは続いているけど、左脳のダメージで言葉が上手く出てこない。解っていてても、「出てきにくい」。言葉の出てこないもどかしさに、何度も悔し涙を流していた。こちらも一生懸命聞き取る。それでも解らないこともある。思考や判断する脳自体は正常なので、余計もどかしいと思う。伝えたいことが、うまく伝わらないもどかしさ。私だったら物に当たって暴れるかもしれない。もともと祖父は我慢強い人だ。頑固な人だ。病に倒れても変わらない。そんなに頑張らなくてもいいのに、とも思うときがある。リハビリのこと。おばあちゃんを心配するあまり、泣いちゃうこと。・・・そんな祖父と電話で話すのは今日が初めてだった。そう、祖父にとって電話に出て話す機会はここ2年ほど無かったのだ。もちろん、病院に会いに行くことは何度もあって、会話をする。あって話すのは、親しい間柄同士なら意思の疎通はできる。そうでなくとも、うなずいたり首を振ったりで「YES,NO」は解るし。でも、電話となると・・・今まで機会が無かった。父が電話を掛けて、受話器を左手に渡した。おじいちゃんは泣いていた。父いわく「感激モード」に突入していたそうだ。でも「ありがとうございました」とはっきり聞こえた。「元気にしとる?」と聞くと「はい~」「おやつたべた?」と尋ねると「うんうん!ありがとう~」「ありがとうございます~」。「また会いに行くからね!」「うぅぅ(涙)はい~」私が結婚すると話した時も大泣きしてたけど、祖父は倒れてから、とっても涙もろい。言葉が出にくい分、感情の表現方法となっているようだ。来週末、実家に帰省する。祖父母にも会いに行く。また「ペコちゃんのほっぺ」を買っていこうかな?(笑)***************************今日は、ちょっと重い話でごめんなさい。最近、お年寄りを見るだけで涙が出そうになることが多い。うーん、どうしたものか。***************************