新世2024・8 暗闇に親しむ
□巻頭言 丸山敏秋理事長「新世言」テーマ 暗闇に親しむ夏の夜になると、低空をパタパタ飛び交う小動物が現れる。アブラコウモリ(イエコウモリ)だ。蚊などの小さな昆虫を主食にしている。近年の都市部ではめっきり少なくなったが、昔は竹箒を手に大きく振り回していると、穂先に飛び込んできたりした。そんなコウモリを研究していたスウェーデンの自然保護活動家ヨハン・エクレフ(1973〜 )が『暗闇の効用』という本を書き、邦訳も出ている。守るべき自然環境は大地や海だけでなく、暗闇や夜も含まれるので、〝光害〞をなくせと著者は強く訴えた。 (本文より一部抜粋)■特集「耳を傾けて『聴く』」日常生活で人の話を聞く場面はたくさんあります。しかし、相手の話をどこまで心から聞いているでしょうか。実は、聞き方は人間関係にも影響を及ぼします。本特集では、相手の話に真心から耳を傾けることの大切さやその実践を続けることで得られる効用などについて考えます。◇実践の軌跡(倫理研究所会員の手記)義母が教えてくれた家族のつながりの大切さ(家庭倫理の会 世田谷区)変わり果てた夫の実家に驚かされましたが、意を決して実践に臨んだことで、取り巻く環境すべてに好影響が及びました。祖父と父が築いた幼稚園に今日も元気な挨拶がこだまする(大和市倫理法人会)当初は幼稚園の経営に様々な悩みを抱えながらも、純粋倫理を学び実践したことによって、それらを乗り越えることができました。◇連載・日常の倫理56「相手の立場に立って考える」松本光司(倫理研究所研究員)・倫理相談の現場から44「家庭が良くなると共に事業も好調に」 山下幸平(倫理研究所研究員)