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カテゴリ:エチオピア一般・時事
フランス人7名とイギリス人5名の旅行者が、メケレを発った後アファール州で行方不明になった。
どうやら、誘拐されたみたいだ。 夜の一人歩きも全然平気なメケレにいると平和ボケするけど、こういうことがあるとエチオピアにも治安の悪い地域があるんだということに改めて気付かされる。 アファール州はティグライ州の東隣にあり、政情が不安定でエチオピア政府から旅行許可を得るのが難しい。 同州にあるダナキル砂漠は、平均海抜が約マイナス100メートルで世界一暑いところと言われていて、エチオピア北部では主要な観光地の一つだ。 僕も是非行ってみたいと思っているところなんだけど、この分だと行くのは諦めなきゃいけないかな。 アファール州には砂漠の民アファール人が暮らしていて、主にダナキル砂漠で取れる岩塩などで生計を立てている。 メケレにも時々、岩塩をラクダの背中に乗せて行商に来ている。(この岩塩は結構イケる。) 彼らの間にはけっこう銃が出回っていて、山賊行為に及ぶ輩もいるようだ。 今回の誘拐事件も、こういう山賊まがいの連中によるものじゃないかと思う。 エチオピアでは、南部の少数民族やスーダン国境のガンベラ人などと同様、アファール人も非文明的な民族として差別されている。 そういう差別が彼らを野蛮な行為に駆り立てている部分もあると思う。 エチオピア政府は民族の融和に懸命だが、人々の意識に根付いたものを取り除くのは一筋縄ではいかないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月04日 02時10分05秒
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