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カテゴリ:エチオピア一般・時事
今日は国際女性の日で、市内でも女性らによるパレードが行われていた。
エイズデーのときもそうだったけど、国際○○の日ってときに律儀にパレードしたりするのにはちょっと感心する。 エチオピアでは女性の社会進出が進んでいて、一見、男女平等の社会のように見える。 オフィスでも多くの女性を見かけるし、肉体労働の現場にも女性が多い。 でも、現地訓練でアムハラ語を教わっていた女性がエチオピアのジェンダーの研究者で、彼女に言わせれば「エチオピアの女性は男性と同じように働かなきゃいけない上に家事をすべてこなさなきゃならないので、平等じゃない。」そうだ。 エチオピアの男性は、職業としての料理人を除き、決して台所には立たない。 たとえ一人暮らしでも、お手伝いさんに作ってもらうか外で食べるかが普通なようだ。 僕が自炊してると言うと、「なぜお手伝いさんに作ってもらわないのか」とよく言われる。 農村で重い水や薪を運んでいるのはほとんど女性。 男は牛やロバを追っかけてるくらいなもん。 特別フェミニストでもない僕でも、「重いもんは男が運べよ」って思う。 エチオピアでは男と女だけじゃなくて、雇用主と被雇用者、金持ちと貧乏人、ホワイトカラーとブルーカラー、それぞれの間ではっきりとした格差がある。 重いものを運んでいると、警備員さんやお手伝いさんが代わりに運ぼうとする。 コーヒーをこぼした服を学校の手洗い場で洗っていると、掃除のおばさんが代わりに洗おうとする。 学校の送迎車に全員が乗れないとき、先に乗っていたエチオピア人スタッフが降ろされ、後から来た僕が乗せられる。 抵抗はあるけど、それがエチオピアの文化なんだし、最近はきちんと礼を言った上で受け入れるようにしている。 女性に重い物を持たせるのだけは、さすがにできないけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月09日 04時14分46秒
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