|
カテゴリ:MIT(配属先)にて
約2ヶ月半振りの出勤。
挨拶周りをしつつ、来学期について話をするなどして終わった。 来学期、僕が担当するのは"Data Structure"の6コマのみで、しかも新隊員のDさんとの協業。 今年度はIT系学部の4年生がいないため、卒業プロジェクトのアドバイザの仕事はない。 広域研修の準備に時間を割きたいので、エクステンションコースを開講する予定もしばらくない。 システム管理は、仕事を覚えてもらうためできるだけアシスタントに任せるつもり。 と言う訳で来学期の仕事量は少ないのだが、レギュラーコースの講義を担当するのは、赴任当初、学生から授業をボイコットされ降板して以来だから、僕にとって簡単な仕事ではない。 あれから1年で1人前の教師になれたとは思えないが、1コマ1コマ、準備にしっかり時間をかけて臨みたい。 昨年度の卒業生の全員の進路が決まったそうだ。 MITのアシスタントの他は、ほとんど政府機関や国営企業。 民間部門を育成すべきだと考えている僕にとっては少し残念なところもあるだが、職の少ないこの国において就職率100%を達成した訳だから、やっぱりめでたいことだ。 MITのアシスタントとして採用されたのは16名。 うち8名がインドへ留学し、修士課程で学び始めた。 残る8名は2年間MITでアシスタントとして働き、先に留学した8名が帰国するときに入れ替わりでインドへ留学することになっている。 アシスタントと言っても講師としての仕事などもアサインされており、MITや州政府の、彼らに様々な経験を積ませて育成しようという意図が見てとれる。 ティグライ人の一部エリートをこれだけ優遇するのは、貧しい多民族国家のエチオピアにおいてフェアではないと思うが、彼らは優秀で、投資に見合った効果は期待できるのかもしれない。 今はまだ夏休み中でそれほど仕事がないのだが、壊れたPCの修理やウィルスの駆除など、環境整備を着々と進めている。 大切なことだが誰もやりたがらない仕事をキチンとできるのは、大したものだと思う。 彼らは今、実習室のPC10台ほどにデュアルブート環境を作ってLinuxをインストールしようとしている。 これまでのカリキュラムで学習できるのはLinuxの操作くらいなので、僕の任期中に、Linuxのインストール・セットアップからサーバ構築・運用までを学習するコースを開講したいと考えていたところだ。 まずは環境が整いつつあるということで、嬉しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月20日 23時56分05秒
コメント(0) | コメントを書く
[MIT(配属先)にて] カテゴリの最新記事
|
|