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カテゴリ:MIT(配属先)にて
3年生のミニプロジェクトのアドバイザを務めることになっているのだが、2学期が始まって1ヶ月経った今でも、一体どんなプロジェクトがあって僕の担当はどれなのか、はっきりしない。
このまま曖昧なまま進んでいくであろうことが、去年の経験から推測できる。 Javaで何かをしようとしている学生からアドバイスを求められることが多いが、大抵「何をやったらいいか」から始まる。 そういうことは僕が決めることではないし、少なくともいくつかの選択肢を示すとか、興味のある分野を示すとか、そうしてくれないとアドバイスのしようもない。 でも実際のところ、彼らはプログラミング・データベース・ネットワークといった要素技術は授業で習うので知っているが、それらを組み合わせてシステムを作った経験がないのだから、途方に暮れてしまうのも仕方ないかもしれない。 エチオピアの学生にとって、学校で習うことがほとんどすべて。 PC・周辺機器・パーツなどを買い、自宅で色々とやってみることのできる学生はマレ。 町に出てもITに触れる機会は少ない。 (日本なら) ATMでお金を下ろす。 クレジットカードでモノを買う。 券売機で鉄道の切符を買う。 ネットでおいしいレストランを検索する。 (エチオピアなら) お金は銀行の窓口で、ひどいときは半日かけて下ろす。 いつもニコニコ現金決済、馴染みの店ではツケもきく。 タクシーやトゥクトゥクは、運転手とガチンコで値段交渉する。 レストランはどこも大差なく、迷わず近くの店で食べる。 エチオピアの学生には、現実世界におけるコンピュータシステムというものが、想像できないんだろうなと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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