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カテゴリ:旅の思い出
スリランカに行ったのは2004年、約2週間の旅程でした。
旧首都コロンボの空港にあった旅行代理店で、ガイド兼運転手と車でスリランカ南部を約10日で周るツアーに申し込みました。 ツアーといってもこちらは一人なので、基本的にはそのガイドとの二人旅です。 とある町で、宿で知り合ったイギリス人のおっちゃんとバーへ飲みに行ったのですが、彼がかなりの酒豪で、無理して合わせて飲んでいた僕はベロンベロンになって潰れてしまいました。 そこで彼が宿のスタッフを呼んでくれたようで、そのスタッフは僕をおんぶして宿まで連れていってくれたのです。 帰りすがら「申し訳ない」と謝ったのですが、彼は「スリランカはいつも日本に助けてもらっているから、これくらいは何でもない」と返してくれたんですね。 思わず涙が出ました。 スリランカでは、JICAの名がよく知られていました。 「あの橋は日本が作ってくれたんだよ」と話しかけてくれた人もいました。 こうして感謝してもらえると、日本人として嬉しいですね。 援助のしがいもあるというものです。 失礼ながらスリランカには大した見どころがないように感じましたが、良い思い出ばかりが残りました。 後日談になりますが、帰国して半年か1年か経った頃、スリランカから手紙が届きました。 差出人はどうやら僕が泊まった宿のスタッフ(おんぶしてくれた人ではなく、別の町で泊まった宿のスタッフ)で、宿帳で僕の住所を調べたようです。 2004年末に起きたスマトラ島沖地震によりスリランカも大きな被害を受けたのですが、彼からの手紙には「津波で家も職場も何もかも失ってしまったので援助してほしい」とありました。 悩みましたが、大勢の人が被害を受け苦しんでいるのに、顔も名前も覚えていない彼だけを助けるのはどうかと思い、結局ユニセフに寄付をすることにしました。 それでもやっぱり彼を助けるべきだったのか、考えると心が痛みます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月29日 23時20分25秒
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