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カテゴリ:仕事・職場@インド
ソフトウェアエンジニアの世界には多種多様な仕事があって分類の仕方にも色々とありますが、「新規開発」の仕事と「運用」の仕事に分けることもできます。
簡単に言えば、新規開発は新しいシステムを作り上げる仕事、運用は既に動いているシステムのお守りをする仕事になります。 僕のチームが今担当しているのは、運用の仕事です。 その中で僕は、障害の発生や顧客からの依頼や問い合わせを受けて、必要に応じて調査・切り分けをします。 その後、内容によっては自ら対応する場合もあれば、オフショアの開発チームやインフラチーム、他の運用チームなどに対応を依頼することもあります。 運用に支障があれば顧客の業務に即影響しますから、重要な仕事です。 顧客とのやり取りが少なくありませんし、勉強になることはたくさんあります。 ですが残念ながら、一般的に運用は技術者に人気のある仕事ではありません。 新規開発であれば、もの作りの楽しみが味わえますし、明確なゴール(システムの本番稼動開始)を意識しながら仕事ができます。 その時々の新しい技術や製品、開発手法に触れる機会も多くあります。 ソフトウェアライフサイクルの各工程(要件定義・設計・実装・テスト)を一通り経験することで、技術者としての力も付きます。 運用の仕事の中でも追加開発の案件が少なからずありますが、追加開発は既存のシステムに手を加えるだけですので、新規開発ほどの面白みがある訳ではありません。 オフショアの開発チームはまだまだ経験を積んでいかなければいけない若手がほとんどですので、運用の仕事の中でいかに彼らのモチベーションやスキルを引き上げられるか、頭を悩ませるところです。 もちろん、いずれは新規開発の案件を任せられるようにもなるべく、運用で実績を作っていきたいとも考えています。 日印オフショア開発は、言葉の壁があるだけにこつこつ積み重ねていかないと何事も難しいですね。 僕個人はと言えば、20代の頃は技術者としてそれなりにやってきましたし、その仕事に未練がない訳ではありません。 ただ、協力隊に参加した時点で一線から外れてしまった上に、既に管理職に片足を突っ込んでしまいましたから、もはや年齢を考えても割り切りが必要です。 まだまだ現場の仕事をメインでやっていますが、管理職としての仕事も増えてきました。 そこには部下の査定も含まれます。 4ヶ月前にインドに来たばかりで英語も完璧とは言えず、管理職の経験もない日本人が、前任者からの引継ぎのない新チームのリーダーになり、インド人の部下の査定をする・・・ 日本企業でこんなムチャなことがあり得るのでしょうか。 ボスからは「リーダーとしてもっとアグレッシブにならなきゃダメだ」と言われ、それは自分でも重々承知していますが、そんなに簡単なことではありません。 まあ面白いっちゃ面白いんですけど、どうなることやら、ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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