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カテゴリ:海外旅行(その他)
今朝、ギリシャ・イタリアの旅から戻ってきました。
旅行中、ネットカフェでしかネットをチェックすることができませんでしたし、ホテルによっては英語のニュースチャンネルところもあり、十分な情報が得られませんでした。 福島の本家は、古い家屋だっただけに屋根や壁が崩壊したようで、原発から50キロほどのところにありますので、心配です。 ギリシャ人、イタリア人、アメリカ人、セルビア人、スーダン人、旅先で出会ったあらゆる人々から、日本人の僕らに対して気遣う言葉をもらいました。 世界各国から日本に対して支援の申し出があったことについて、日本人としてありがたい限りです。 亡くなった人はたくさんいます。 助けを必要としている人もたくさんいます。 使命感を持って仕事をしている人もたくさんいます。 今は他人の批判に躍起になるより、自分が何をできるか考えて行動することが何より必要なように思います。 僕自身は今のところ、気遣いをし、義援金を送ることくらいしかできていません。 僕がIT技術者としてやっている仕事は、今危機に瀕している人達に必要とされるような仕事ではなく、もどかしい思いはあります。 それはインドにいるからでなく、たとえ日本にいたとしても、同じことです。 ただそれでも、目の前の仕事を頑張っていくしかありません。 イタリアでは、福島原発のトラブルを受けて、原発反対集会が開かれていました。 調べたところ、イタリアはチェルノブイリでの事故を受けて先進国の中で唯一、原発を持たないことを決めた国でしたが、このままでは時代に取り残されると原発の建設を決めていたところ、日本で原発のトラブルが起こってしまい、反対運動が起こっているようです。 今、イタリアのみならずヨーロッパ各国で原発の反対集会が開かれています。 プラントを停止した上でストレステストを実施する国もあるようです。 僕は中部電力の株主ですが、株主の間では震災の前から原発反対運動があります。 確かに、今回のような災害があると特に、原発の安全性について考えざるを得ません。 インドなど新興国での原発プラント建設の案件を受注すべく、先進国企業の競争が激しくなってきていましたが、この傾向にもある程度の歯止めがかかるかもしれません。 けれど、電力供給量や発電コスト、CO2排出量などの問題を合わせて考えず、ただやみくもに原発に反対するのは現実的ではないようにも思うのです。 事実、火力発電では大量のCO2が排出されますし、水力発電だけでは十分な電力が供給できません。 また、太陽光発電や風力発電、地熱発電では電力供給量が少なすぎる上に発電コストが高すぎます。 イタリアも必要な電力が自国でまかなえず、原発の多いフランスから電力の供給を受けているそうで、国内に原発のないと言っても結局は原発に依存していると言えるでしょう。 CNNでは視聴者からの意見が紹介されていましたが「大量の電力を必要とする現代社会では、原発のリスクも受け入れざるを得ない」という原発容認派の意見がむしろ大半を占めていました。 現状に賛成する意見よりも反対する意見の方が一般的に大きくなりがちで目立ちますが、実際は賛成派も少なからずいます。 素人ながらに、原発の安全性を高めていきつつ利用できるのならそれが一番良いように思うのですが、「言うは易し行うは難し」なのでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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