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カテゴリ:仕事・職場@インド
僕がリーダーを務めるチームは、日本の顧客と直接やり取りする人達がメンバーです。
皆、それなりに日本語ができるのですが、実際のところ、顧客からのクレームが少なくありません。 その原因のほとんどがミスコミュニケーションにあります。 顧客の業界用語・社内用語には辞書に載っていない用語がたくさんあります。 用語集はあるので単語としてはたいてい理解できるようになっていますが、専門用語を含む文章を正確に読み取り、かつ使いこなすことは簡単ではありません。 逆に、ITの知識が乏しい顧客に対して分かりやすい言葉で説明することもハードルが高いでしょう。 そして何より、日本語では敬語の使いこなしが至難の業です。 言いたいことは同じでも、敬語がうまく使えているか否かで相手の印象が大きく違います。 また敬語とは別に、例えば自分に非がなくともとりあえず「ご不便をお掛けして申し訳ありません」の一文を入れておくというような、へりくだった表現も時には必要です。 これらのことは日本人でも難しいのに、インド人なら尚更です。 僕は時々メンバーのメールを添削するのですが、文法的に間違っていなくても、分かりにくい、失礼だ、と感じることが度々です。 日本でやっている仕事をインドでもできるようチーム作りをしていく、というのは今僕に課せられた使命です。 彼らの日本語能力をいかに向上させていくかも、僕は考えていかなければいけません。 ですが、難しい課題ですね。 彼らは基礎的な日本語能力がすでにあるので、後は実践の中で鍛えていくしかないと思うのですが、相手は顧客ですので、失敗しながら覚えていくというのはあまり許されません。 僕が毎回のメールを添削し、細かく指導していければ良いかもしれませんが、なかなかそんな時間はありません。 そもそも、僕自身も顧客とのやり取りに追われ、チーム作りの作業にあまり注力できていないのが悩みです。 日本の顧客に対応するばかりが仕事であれば、日本にいた方がやりやすいのは間違いなく、わざわざインドに来た意味がありません。 ですが仕事の優先度を考えるとそうせざるを得ず、常に疑問を感じながら仕事をしているのが現状です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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