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カテゴリ:仕事・職場@インド
今いるメンバの日本語能力を高めることも難しいのですが、日本語を話せるインド人エンジニアを採用することもこれまた難しいのです。
3月から採用活動をしていますが、未だ一人も採用できていません。 僕は日本語面接の面接官をやっていますが、すぐにでも顧客の前に出せるほどの日本語能力を持った人にはまず出会えません。 まあ、流暢な日本語を話せる人なら、給料の高い日本で仕事を探すでしょうから、インドで出会えないのも無理はありません。 日本語能力に関して僕はある程度大目に見てOKを出していますが、当然日本語能力だけでなく人柄や技術力なども含めた総合的な判断になりますので、そうそう良い人には出会えません。 もちろん、こちらが良いと思っても相手方から断られることもあります。 あまりに高スペックでお断りしたこともあります。 僕の下で働いてもらうチームメンバーを探していますので、僕よりキャリアがあるような人を満足させられるようなポジションや給料を提示できません。 インドの採用では、転職回数そのものはあまり気にしません。 何回転職していようが、良い人材であれば採用するのが基本です。 ただ、インドでは中途採用する人材に対して現在の給料の3割増から5割増の条件を提示することが普通なようで、転職回数が多い人は給与のベースが高過ぎ、良い人材でも採用を諦めざるを得ないことはあります。 外資系企業に転職すれば、給料が倍になることもあるとか。 転職する側から考えると良さそうにも思えますが、中途採用にそんな金を出せるのなら、もっと生え抜き社員の給料を上げた方が良いのではないかと思わないでもありません。 インドの採用では、年齢もほとんど気にしません。 28歳だろうが30歳だろうが、能力と経験が同じであれば基本的に評価も同じです。 年齢を重要視しないことがビジネスにとって効率的だとかの理由でなく、それがインドの文化なのでしょう。 僕がインドに来て半年が過ぎましたが、未だに20人以上いる同僚のうちただの一人も、正確な年齢を知りません。 おそらく同僚の側も、僕の年齢を知らないでしょう。 年齢を聞くこともなければ聞かれることもないのです。 儒教文化の日本では、こうはいきません。 転職に関しては、同じ能力と経験を持つ28歳と30歳でいたとすれば、28歳の方が完全に有利です。 キャリアにブランクを作ることが許されない、一度ドロップアウトすると復活が難しい、この点で日本は生きづらい社会かもしれません。 仕事を離れたところでも、日本人としては相手の年齢がどうしても気になりますよね。 年上の人に対してタメ口をきけば失礼になりますし、同い年や年下にいつまでも敬語を使っていればよそよそしい感じがしますから、相手が年上か年下が分からない状態が続くと何となく落ち着かない気分になります。 それが日本の文化ですから仕方ありません。 僕も同僚の正確な年齢は知らないながらも、実は少しは気にはなっています。 相手から「大学を出た後IT業界で○年働いている」と聞けば、頭の中で「じゃあこの人は○○歳くらいか」などと意図せずとも計算してしまいます。 やっぱり自分も日本人だなあと常々思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月28日 00時55分53秒
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