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Oct 16, 2021
カテゴリ：Kabuki Bunraku
まずは、口上。 玉三郎さんの 若い人たちを育てたいという想いと、 歌舞伎界だけではなく、演劇界全体、 ひいては日本の芸術全体を盛り立てていきたいという想いの籠った 心に響くご挨拶でした。 そのためにも、劇場に足を運んでほしいと。 そして、 今年の新春公演で玉三郎さんが お始めになった打ち掛けのご披露。 「厳しい状況の中」でも、 劇場へ足を運んだ観客のみなさんのために 何かできることはないかと考えてくださったそうです。 今回は、夕霧の打ち掛けと、 黒字に鷺の打ち掛け、 唐織の打ち掛け(能衣装)。 玉三郎さん、それぞれの打ち掛けについて たくさん語ってくださいました！ 玉三郎さんの「魅せ方」が素晴らしく、 客席中からため息が…。 時が止まったようにさえ感じられ、 まさに至福のときでした。 玉三郎さんから 心尽くしのおもてなしを受けたように感じ、 胸が熱くなりました。 こちらこそ、 「厳しい状況の中」 素晴らしい舞台を届けていただいて 感謝の気持ちでいっぱいですのに…。 御園座での１ヶ月公演は２３年ぶりだとおっしゃっていました。 わたしが観た仁左衛門さんの襲名披露公演以来ということです  阿古屋では、 特に、胡弓の演奏が素晴らしく、 ここが最高潮と思って拍手が起こるのですが、 そこからさらに数段盛り上がり…。 観客の期待を大きく上回る… これこそ、玉三郎さんの芸の凄みでしょう。 もちろん、その姿もこの上なく美しく…。 この日の配役は、 秩父庄司重忠：中村橋之助 岩永左衛門：中村歌之助 榛沢六郎：中村福之助 岩永の人形振りは、 大いに観客を沸かせていました。 玉三郎さん、 若い人たちはもちろん、 一緒に舞台に立つご自分も、 今日よりも明日、明日よりも明後日と 成長していくのが役者だと…。 （パンフレットでは、 「たとえ巧くても、経験を重ねた俳優でも、 未知数が無くなったら、天井が決まってしまったら、 それで終わりだと思います。」 と表現されていました。） そんな玉三郎さんの胸を借りて、 成長していくことができる若手は幸せですね。 玉三郎さんは、若い頃からの成駒屋さんとのご縁も語られていました。 脈々と受け継がれる伝統、貴いです。 この公演、気付いたときには チケット販売から１０日以上経っていたので、 1階席は満席に近かったのですが、 1席だけポツンと良いお席（前から〇列目真ん中の席）が空いていたのです！ 「わたしを待っていてくれて、ありがとう」 と、ポチッ。 ラッキーでした。 前の歌舞伎座が閉場する頃、 （わたしの記憶が正しければ、） 玉三郎さん、どこかで、 「もう、1ヶ月歌舞伎座の舞台に立ち続けるのは無理かも」 みたいなことをおっしゃっていて、 ああ、間に合ってよかった、 歌舞伎に興味をもったのが今でよかった、 と思っていました。 それが、今でも精力的に舞台に立っていらっしゃって…。 当時から、「すべては舞台のために」と 心身ともに万全のメンテナンスをしていらっしゃいましたものね。 きっと、これからも…。 ということで、もしかしたら、 また、歌舞伎鑑賞の機会があるかもしれません  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
Oct 17, 2021 11:49:11 PM
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