カテゴリ:マーラー演奏会(2011年)
久しぶりにコンサートのことを書きます。 新日フィルのホームページにハーディングのインタビューが載っています。 このインタビューで、3月11日の演奏についてハーディングは語っています。 この5番再演にかけるハーディングの想いも、同じインタビューで語られています。 まさにハーディングと新日フィルの全精力が注がれた演奏でした。重い第一・第二楽章、いたみを鎮めるように響いた第四楽章、そして終楽章は、コンマスの崔文洙(チェ・ムンス)さんを筆頭としたオケとハーディングの力がひとつになって、前向きな大きなエネルギーがほとばしった、すごい音楽でした。ハーディングがこの日のプログラムに寄せた文章のとおりの演奏でした。 『このチャリティ演奏会においてマーラー5番を演奏できることは私にとってこれ以上ないことです。この作品は愛、悲劇、生命と死を描いた壮大な物語です。この交響曲を指揮することは私にとっていつも特別ですが、特に今回は、震災で亡くなられた方々、愛する人を失った方々、住む場所や生きる力を失った全ての方々に全身全霊を込めて捧げたいと思います。』 熱い大きな拍手はいつまでも鳴り止まず、オケが引っ込んだあとハーディングの呼び戻しがありました。そして呼び戻されたハーディングが引っ込んだ直後、さらに崔文洙さんがハーディングをつかまえて(^^)、指揮台につれてきたのが素敵な見ものでした!熊のように体の大きな崔文洙さんが、ちょっと照れているような細身で小柄なハーディングを抱きしめたり、二人で肩をくんだり万歳したりと、ふたりの全身から達成感があふれていました。 終演後のロビーにはオケの方々が横にずらっと並び、義援金を呼びかけていました。列の最後から3番目はオーボエの古部さん、最後から2番目は崔文洙さん、そして列の最後は、義援金箱を持ったハーディング自身でした。 ありがとう新日フィルの皆様。ありがとうハーディング。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.22 01:24:03
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