カテゴリ:脱原発に向けて
北海道の高橋はるみ知事が、泊原発3号機の再開を容認し、とうとう営業運転が再開されてしまいましたね。耐震性も、活断層の検討も、安全性の確認はまったくないがしろにされたまま、道民の不安を無視したままの運転再開です。
高橋はるみ知事は、経産省の官僚出身ですから、いかにも、ですが、それにしてもひどいです。僕たちは、福島原発震災後に初めて原発再運転の許可を判断した都道府県知事として、高橋はるみ知事の名前を忘れないようにしましょう。もし何かあったら、もはや国の責任だけにはできません。 今日(8月17日)の東京新聞朝刊「こちら特報部」に、「泊原発営業運転容認の流れ」が詳しく書かれていました。以下抜粋します。 ------------------------------------------------------ (ここから抜粋) もともと高橋はるみ知事は原発を推進してきた経産省の官僚だった。富山県出身。一橋大学を卒業後、旧通産省に入省。中小企業庁課長などを経て、2010年、経産省北海道産業局長に就いた。これが北海道との縁になった。2003年の知事選に自民党推薦で出馬し初当選。 今年4月10日の知事選では新人三氏を大差で破って三選を果たした。新人候補三人(民主党推薦候補、共産党推薦候補、元民主党道議の無所属候補)はそろって「脱原発」を掲げた。これに対し高橋知事は、事故やトラブル発生時への対応について「しっかり検討していきます」(北海道新聞のインタビュー)と「検討」を口にするだけ。逆に「ただ、泊原発は1993年の北海道南西沖地震の際も影響なく、稼動停止すらしませんでした」(同)と安全性を強調した。 (ひとまず抜粋終了) ----------------------------------------------------- 記事前半は以上です。そして記事の後半には、高橋知事と北海道電力との蜜月関係がかかれています。また抜粋します。 ----------------------------------------------------- (ここから抜粋) 高橋知事は北海道電力との関係も深い。高橋知事の資金管理団体「萌春会」には、北海道電力の役員が毎年、個人献金している。真下紀子道議の調査では、 2004年から2008年にかけて、毎年30~40万円ずつ献金されていたとみられる。しかも、会長経験者は10万円、会長、社長は5万円、副社長は3万円などと役職に応じた額が決まっており、毎年、ほぼ同じ時期に一斉に献金している。この「萌春会」の会長は、元北電会長で、北海道経済連合会(道経連)の会長も務めた南山英雄氏。(ちなみに道経連の会長は1974年の発足以来、ずっと北電の会長。) 真下道議は道議会で「形を変えた事実上の企業献金だ」と指摘したが、高橋知事は「それぞれ個人の立場でご支援をいただいている」と述べ、今後も献金を受け入れる意向を示している。 さらには、道幹部が北電や関連会社に再就職していたことも真下道議らの調べで分かった。高橋知事に就任した以降に始まっており、少なくとも4人が再就職していた。元議会事務局長が2006年に北電調査役に就任し、昨年退職。ほかに元建設部参事が子会社の技術顧問に就くなど、3人が子会社に再就職し現在も在職している。 (ここまでで抜粋終了) ----------------------------------------------------- おそるべき、知事を旗頭にした、原子力ムラ北海道字、ですね。献金、天下り、電力会社会長が経連の会長。ムラの基本構造は、福島原発震災後もいささかも揺らいでいないのです。すごい耐震性。 そして字の末端、泊村は。泊村の牧野村長は、「知事が容認なら私たちも問題ない」と歓迎の意向です。地元住民は、原発に大きく依存した経済生活と、安全性の不安との板ばさみで複雑な思いのことでしょう。。。おそるべき、交付金という毒まんじゅう。 福島原発震災以後、原発の再稼動が停滞している状況で、このままいけば来年3月には日本中の原発がすべて停止するはずでした。しかし残念ながら、泊原発3号機の運転再開により、同機が次の定期点検に入る13ヵ月後(来年9月)まで、この事態は先送りになってしまいました。 経産省はこれを突破口として他の原発再稼動を目指すでしょうから、ともかくそれを阻止し続けましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.18 01:12:56
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