カテゴリ:音楽一般
今度の週末にN響が定期演奏会で、尾高さんの指揮で、ウォルトンの交響曲第一番を演奏します。なかなかコンサートでは聴けない曲なので貴重な機会です。
この曲、迫りくる戦争への不安・緊張が張り詰めた第一楽章がすさまじく、第三楽章も陰鬱な曲調が支配的ですが、第四楽章で突然輝かしい喜びになりますね。僕はこの突然の変化がなかなか馴染めなかったものです。この曲の作曲中に大失恋したウォルトンは、しばらく作曲ができず、しばしの中断を経て完成したということですから、それを考えると、この唐突なまでの曲調の変化も了解できるとはいえ、自分としては第四楽章がなかなかしっくりときませんでした。 でも第一楽章のテンションの高さには本当に圧倒されましたので、結構はまって、一時期CDをいろいろ集めました。今度のコンサートに向けて、雰囲気を高めておこうと、それらのCDをとっかえひっかえ聴いているこのごろですので、それらを書いておこうと思います。 まずウォルトン自身の指揮による録音です。何種類あるのかは知りませんが、僕は3種類保有しています。 1)1951年10月、フィルハーモニア、セッション録音(モノラル)EMI 2)1959年 8月、ロイアルフィル、エジンバラ音楽祭でのライブ録音(モノラル)BBC Legends 3)1964年 2月、ニュージーランド響、ニュージーランドでのライブ録音(ステレオ)Bridge それぞれの演奏時間を、楽章ごとに記しておきます。 1) 13分51秒、6分10秒、10分20秒、12分05秒(実測は11分58秒) 2) 13分03秒、6分08秒、 9分53秒、12分13秒(実測は11分57秒) 3) 13分42秒、6分35秒、 9分59秒、12分58秒(実測は12分41秒) 時間はCD表記のものですが、2)と3)はライブ録音で曲の最後の拍手が含まれていますので、終楽章だけは実測値も併記しました。 これらのうち僕が一番好きなのは、3)のニュージーランド響との演奏です。ライブの乗りが非常に感じられ、すごく良いです。オケの鳴りっぷりもよく、録音も良いです。終楽章の演奏時間も、3者のうちで図抜けて遅く、それだけ表現の幅が大きいということが現れています。 これが、そのCDです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.26 15:51:32
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