カテゴリ:音楽一般
ウォルトンの交響曲第一番の話、その2です。
ウォルトン自身の指揮以外のディスクは、僕はセッション録音4種、ライブ録音2種を保有しています。 まずセッション録音の4種について書きます。録音年順に列挙すると、 プレヴィン、ロンドン交響楽団 1966年 13分50秒、5分54秒、11分21秒、12分12秒 マッケラス、ロンドンフィル 1989年 1月 14分19秒、5分58秒、12分10秒、13分06秒 トムソン、ロンドンフィル 1990年 2月 14分01秒、6分18秒、11分08秒、13分15秒 ラトル、バーミンガム市響 1990年10月 14分28秒、6分09秒、11分15秒、12分28秒 このうちプレヴィン盤とトムソン盤が好きです。 プレヴィンは僕としてはあまり好みの指揮者ではないのですが、この演奏は好きです。第一楽章の切込みの鋭さ、第三楽章の彫りの深さが見事です。そして躍動的できびきびしたフーガから、弛緩なく最後まで一気に駆け抜けるような第四楽章、気持ち良いです。 あとトムソン盤が素晴らしいです。1991年に惜しくも68歳で亡くなられたトムソンは、ヴォーン=ウィリアムスやバックスの交響曲で名演を聴かせてくれています。この曲でも、豪快だがあくまで抜けのよい金管の鳴らせぶりが天才的で、トムソンらしい、きっぷの良さが全開です。テンポの揺れ幅も大きくて味わい深く、実にツボを押さえている感じです。この人、マーラーとか振っていたとしたら、それも良かっただろうなぁ、と空想します。本当に惜しい人を亡くしたと思います。 トムソン盤です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.26 15:51:06
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