カテゴリ:音楽一般
5月11日、尾高さんとN響のウォルトンの交響曲第一番を聴いてきました。その感想を書く前に、同曲のディスクの話の残りを書いておこうと思います。
自分の保有する9種のディスクのうち、残りの2枚は、ウォルトン以外の指揮者によるライブ録音のディスクです。 ホーレンシュタイン、ロイヤルフィル 1971年(ライブ) 16分2秒、7分41秒、10分41秒、14分18秒(実測14分04秒) ボールト、BBC響 1975年12月3日(ライブ) 13分27秒、6分17秒、7分12秒、11分53秒 ボールト盤は、ボールトらしい、そっけないというか、武骨な演奏です。特徴的なのは第三楽章の演奏時間で、わずか7分ちょっとです。表記のミスかと思いましたが、実際にこの時間でした。確かにかなり速いテンポではありますが、それだけでこれほどの短い時間になるのかどうか、もしかしたらどこかカットしているのかもしれません。(確かめてないのでよくわかりません。) すごいのがホーレンシュタイン盤です。第一楽章の演奏時間が、16分台です!普通は13~14分台ですから、破格です。第一楽章の開始はそれほど遅くはないのですが、どんどんと遅くなり、特に終結のあたりのスローテンポによるカタストロフはすさまじい迫力があり、初めて聴いたときは全身鳥肌がたちました。それから第四楽章も14分台で、通常の12~13分台に対して相当な遅さです。終楽章の開始もそれほど極端に遅いわけではないですが、いつのまにか遅くなっていて(^^)、コーダの開始を告げる金管ファンファーレのスローテンポなど、聴いていてふーっと吸い込まれて意識を失いそうな感じで、そこから最後まで、独自の世界に巻き込まれ、圧倒されます。 これイタリアの海賊盤なので、いずれ正規盤としてのリリースを切に希望します。ともかくユニークな存在価値のある演奏です。CDの表記には1971年としかありませんが、ネットには1970年7月18日、Nottingham での演奏という情報をあげている人もいます。 ホーレンシュタイン盤です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.26 15:50:41
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