カテゴリ:脱原発に向けて
原発の本、続けて書きます。
片山杜秀著「線量計と機関銃」 ラジオ・カタヤマ【震災篇】 アルテスパブリッシング 発行 2012年7月25日 クラシックファンならご存知、音楽評論家のあの片山さんです。片山さんは思想史研究者でもあり、その方面でもいろいろな本を出しているということを、この本を去年本屋で見かけるまでまったく知りませんでした。さっそく買ったものの、多忙にかまけてつんどく状態のまま長く放置していたのですが、今回入院してから読みました。 片山さんがデジタルラジオ有料放送で月1回担当している「パンドラの箱」から、2011年3月から2012年6月までのうち、原発震災に絡む内容の12回分を、しゃべったその通りに録音から文字起こししたものということです。日本近代史をおさえながら、3・11以後の日本が12・8(開戦)以後の日本と似た状況であることの指摘、人間の訓練や技や努力が役に立たない機械文明の特性としての、機関銃と原子力発電の類似、ほか映画「ゴジラ」「ノストラダムス大予言」小松左京、レイチェル・カーソン、有吉佐和子、石牟礼道子、吉田秀和と様々な観点から原発震災の問題を鋭く指摘しています。 2011年10月の放送の時点で片山さんは、 チェルノブイリ事故→ゴルバチョフの情報公開→国家崩壊 というソ連がたどった道筋と似たようなことが、今後日本に起こりうるんじゃないかと危惧されています。 実際にその後日本がたどっている道は、もっとひどいことになっていますね。 福島事故→秘密保護→そして日本はどうなっていくのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.24 13:36:34
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