じゃくの音楽日記帳

術後11日目、リハビリ6回目です。
朝起きて、ベッド上でいつもの4点セット「足むな大ゴム」をやりました。朝食後、主治医の先生が診察にこられて、背中の傷をみてくださいました。「きれいで大丈夫だけど、ちょっと水が溜まっているから抜いておきましょう」、ということで、背中にちくっと針を刺し、皮下に溜まった浸出液を抜いてくださいました。かすかに薄く血の色に染まった液が数ml位でした。傷口も順調ということで、明日から待望のシャワーが許可になりました。

リハビリは、いつもの4点セットを行ったあと、右足先の筋力の現状評価をしていただきました。まず右足首の背屈です。内側（親指側）はそこそこできますが、左足より弱いです。外側（小指側）は、手術前はまったくできず、ただ親指側につられて背屈しているだけでした。今も目覚ましい改善はないのですが、術前よりはあきらかに力がはいって、持ち上がる（背屈できる）ようになっています。それから右足の指についてです。まず親指は、背屈は多少できるが、底屈ができません。特に親指の真ん中にあるIP関節が、伸び切ったままで、曲げようとしても全然底屈できません。一方、第二～五指はこれとちょうど逆で、底屈はそこそこ出来るのですが、背屈がほとんどできません。術前は、筋の収縮がなく、まったく動かなかったのですが、最近は、背屈しようとすると、背屈はできないけれど、一応筋肉が収縮し、指に力がはいって、１～２mmほど外側に動く、という状況に改善しています。

さて今日の運動です。昨日初トライした大きなボールを使って、いろいろな運動を教えていただきました。このボールの呼び名をおたずねしたら、フィジオボール、スイスボール、セラボールなど、いろいろな呼び名があるということです。直径65cm。以前流行ったそうで、そのころには100円ショップなら500円くらいで売っていたということです。今でもスポーツ用品店などでは比較的安く手に入るのではないかということでした。自分で買って、退院後に続けようと思います。

今日ボールを使ってやった運動は、きのうの5種類の運動の他、スクワットと腹筋です。スクワットは、ボールに座った状態から立つ。このとき左手の指先はボールに触れておき、立ち上がったときに体を左に軽くひねって左手の指先を見るようにする。そして座って、今度は右手で同じことをやる。これを左右交互に繰り返す。スクワット＋体のひねりを組み合わせた運動ということです。もう一つは腹筋。ボールに座った状態から少しずつお尻を前方にずらしながら背中を後ろに倒していきます。このままだと、ずるずるっと足の方に滑り落ちてしまいそうになるのを、足で踏ん張って抑えます。両腕は伸ばして前方～上方にあげます。ある程度背中を倒したら、今度は今の逆に、背中をゆっくり起こしてくる。このときに腹筋を使うわけです。このときも両足の指先に力をいれてしっかり踏ん張る必要があります。この腹筋運動は今の僕には難易度が高くて、今日はあんまりできませんでした。あとさらに難易度が高い運動を、先生が「こういうのもある」ということでデモンストレーションしてくださいました。大きなボールに両足の大腿を載せた形で、体を伸ばしてうつぶせになり両手を伸ばして床につきます。ちょうど腕立て伏せをするような形に似ています。ただし大腿あたりに大きなボールがあるのが違うところです。これを基本姿勢として、ここから両足を曲げておなかのところにボールを巻き込むようにしてから、また両足を伸ばして基本姿勢に戻る。この繰り返しです。さらに、さきほどの基本姿勢から、右横を向きながら左足を外転挙上する。また基本姿勢にもどって、今度は左右入れ替えて同じことをやる。現在の僕にとってはウルトラC級の技ですね。先生から」「お試しに少しだけでもやってみますか」とのお勧めがあり、チャレンジしましたが、そもそもボールに乗って基本姿勢の態勢をとることができず、やめました。

ボールのあとは、右足の親指の底屈ができないことを改善させる目的で、右足の指で物をつかむ訓練をしました。お手玉5個を床に置き、足の指でつまんで、そばの箱に入れる練習です。親指をなるべく使ってくださいということでした。実際に掴めるか掴めないかということよりも、掴もうと意識して動かそうとすることが大事、ということでした。お手玉でなくとも、ビー玉や鉛筆でも良いそうです。退院後、「ゴムサポート曲げ伸ばし」と、この「お手玉掴み」は続けると良いですね、という先生のお言葉でした。

最後は歩行訓練です。杖歩行で800歩ほど歩いたところで、今度は階段に初挑戦しました。リハビリ室内にある4段ほどの練習用の階段を、杖と手すりを使って、昇ったり下ったりしました。最初は一段ずつ両足をそろえて昇りましたが、今度は普通に左、右と一段ずつ昇ってみて、それもできました。最後は、手すりをつかまず、杖だけで左、右と一段ずつで昇ったり下ったりを練習しました。

これで終わりかと思ったら、今度は先生と向かい合って、1本の棒を横にして僕と先生とが棒をつかんで、壁を押すような感じで僕がその棒を押して前に進もうとするのを、先生が抵抗して、それに負けないように一生懸命力をいれながら歩く、という練習をしました。術後にこんなに力を入れたのは初めてです。一歩一歩、足を踏みしめながら、棒を押して進みました。

今日は盛りだくさんのメニューで、心地良く疲れました。午後は病棟内で軽く700歩ほど歩きました。夜の歩行も含めると、本日は全部で2400歩ほど歩きました。