カテゴリ:椎間板ヘルニア
術後14日目、リハビリ9回目です。
右手親指などのしびれは、まだちょっと残っていますが、昨日より改善し、力もかなり普通に入るようになったので、一安心です。やはり大胸筋ストレッチを無理してやりすぎたためで間違いないと思います。 さて腰回りにサフロフィックス君を装着し、リハビリ室に向かいます。今日からは、病棟からリハビリ室まで、歩行器を使わず、杖歩行で行きました。約200歩で到着しました。まずいつもの「足むなゴム」をやりながら、先生に髄液漏れのこと、サクロフィックスを装着し始めたことをお話しました。先生はちょっと考えられて、昨日までの運動のうち、控えた方が良いものとして、バランスボールに座った状態での、 1)前後 2)左右 3)骨盤倒し 4)片足ももあげ 5)スクワット+ひねり 6)腹筋 のうち2)と3)はひとまずやめておくこと、5)は大丈夫、6)は、基本バージョン(基本姿勢からゆっくりとボールを背にした仰臥位になる、これをゆっくりと往復する)ならやって良く、パワーアップバージョン(反動をつけて仰臥位から半ば起きるまでをわりあい早めに繰り返す)はやめておく、ということになりました。基本、強いねじりと、急激に動いて大きな加速度を生ずるような運動は控えた方が良い、ということでした。 「足むなゴム」はOK、バランスボールによる股関節ほぐしも、もちろんOKでした。 ところで「宗形テクニック」の本を読んだところ、仰臥位で股関節と膝関節を屈曲させて膝をおなかに近づけると、普通だと膝がおなかの方にまっすぐに来る。しかしそのときにもしも股関節が外旋してしまい、膝が外側に、足先が左側を向いてしまう場合には、大腿骨頭の外側ずれがある可能性がある、と書いてありました。まさに自分はこの現象を右股関節についてだいぶ以前から自覚していましたので、自分は右の大腿骨頭の外側ずれがあるのでしょうか、と先生にお尋ねしたところ、僕の場合は、その現象は骨盤がゆがんでいるせいかもしれなくて、外側ずれがあるかどうかははっきりしない、あと前方ずれもあるかもしれない、ということでした。ただ、宗形テクニックに書いてある、大腿骨頭の外側ずれのセルフケア(自己調整方法)は、やってみて痛くなければ、やってよい、ということでしたので、少しずつやってみようと思います。 それからもうひとつ、宗形テクニックでは、頸椎の側方ずれのことを重視しますので、僕はどうでしょうかとお尋ねしたところ、側方ずれは別として、右肩がさがり、頭が右に傾いているのが目立つ、と言われました。確かに僕は子供のころから、写真を撮ってもらうときに、自分では頭をまっすぐにしているつもりなのに、頭が曲がっているよ、と言われることが時々ありました。子供のころからこのような歪みがあったわけです。大人になって、腰痛に悩まされるようになってから、鏡でみても、肩の高さの違いを自覚していました。他人の肩の高さの違いなども、気になったりすることがありました。ちょっと脱線しますが、指揮者のブロムシュテットさんが、左右の肩の高さの差が著しいです。どうか背骨の調子を悪くすることなく、ますますお元気で指揮を続けていただきたいと思います。 話をもどして、そこで先生に、「頭を左に傾けるように意識すると良いのでしょうか」とお尋ねすると、単純にそうすると今度は脊椎が曲がってしまいます、ということで、なかなか簡単にはいかないようです。僕の場合、全身の骨格のあちこちが歪んでいることは確かだと思いますので、どこかの歪みを治すと他に歪みが生じかねない、ということですね。先生が仰るには、「どこか1か所だけ集中して歪みを治そうとするより、あちこち少しずつ治すように考えていった方が良いです」ということで、なるほどと思いました。 あと宗形テクニックの本によると、世間でいういわゆる腹筋運動は、求心性の腹筋運動にあたり、これはあまりお勧めできず、遠心性腹筋運動あるいは等尺性(アイソメトリック)腹筋運動が良い、と書いてありました。僕はここ数年、いわゆる普通の筋トレとして、スクワットや、普通の腹筋運動をひたすらやっていましたので、今後どのように腹筋を鍛えればいいのかわからなくなったので、先生にお尋ねしてみました。 先生によると、普通のいわゆる腹筋運動も、ゆっくりやればそれほど悪いわけではない。ただし、普通の腹筋運動で鍛えられるのは比較的体の表面に近い腹筋群であり、より大事なのは、おなかの深いところにある「腹横筋」を鍛えることだ、ということでした。おなかの奥の方や腰回りに力をいれてしめる感じ、これをいつも意識すると良い、ということでした。それで、今の僕にできる腹横筋の鍛え方として、いくつか方法を教えてくださいました。 四つん這いになった状態で、息を吐きながらお腹まわりに力をいれてひきしめる。5秒その状態で、力を抜く、これを繰り返す。その次の段階としては、同じことをやりながら、右手と左足を挙げて伸ばす。これで5秒。今度は左右替えてもう一度。 こういうふうなトレーニングで腹横筋が鍛えられるということです。 あと背筋(背屈)についても、セルフケアをどう考えたらよいのかお尋ねしてみました。椎間板ヘルニアの場合は、基本的には背屈は悪くない。軽いヘルニアであれば、背屈することで、椎間板の前の方が広がるので、後方に飛び出しかけた髄核が、前方に戻って治ることもあるのだそうです。ただ僕の場合は軽症ではないし、あまり無理して背屈する必要はないということでした。そこで、背屈しないでできる背筋の鍛えかたを教えていただきました。 バランスボールをおなかの下のおき、四つん這いになり、体の力を抜き、ぐったりとする。ボールがあるので、体がくの字になりますね。この状態から、両手を前にあげて、背中をまっすぐに伸ばします。これだと、背屈しなくてもまっすぐ伸ばすだけで、背筋のトレーニングになります。 今日やったスクワットの回数は30回でした。腹筋(ベーシックバージョン)は3回やって疲れたのでやめました。きょうもいろいろなことを教えていただき、収穫が多いリハビリでした。 そして本日午後、待望のバランスボールが到着しました!さっそく付属のポンプで空気をいれていきました。抵抗が少なく順調に入っていきます。あまりパンパンに膨らます前に一度少な目の状態で栓をして、座って試してみましたが、これが失敗でした。もっと空気を入れた方が良いことがわかり、栓を抜こうとしたら、固くて抜けません!ペンチか何か使わないと無理で、病院でそういう道具もないので、やむなく、この状態で使うことにしました。 さて使ってみたところ、このボールの問題が露呈しました。リハビリ室のバランスボールは完全な球体でしたが、これは球体でなく、楕円が立体になった形です。ですので、どの方向にも同じように転がるというわけにいかないので、やや不便です。それに、空気がやや少なめのせいかもしれませんが、座ってみると、いかにも高さが低いです。楕円の長い方を縦にすればよいのですが、それだと座るのがかなり不安定になってしまいます。まあ、仕方がないので、このボールでも無理なくできる運動にしぼって、やってみようと思います。 今日の総歩数は、約2900歩でした。 明日明後日は土日で、リハビリがお休みですので、自主リハに励もうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.29 21:46:39
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