カテゴリ:かけクラ
「かけるクラシック」は一応3月までの習慣を踏襲して録音はしていたものの、あまり聴いていませんでした。しかしBGM選手権と類似のコーナーが登場したという噂を聞き、それならば、と参加しました。
7月のテーマが「映画かけるクラシック」ということで、MC二人による映画の一場面のような短いセリフ劇がお題として放送され、それにクラシック音楽からBGMを付けるという趣旨です。その名も「日本かけデミー賞」ですが、BGM選手権と異なるのは、何曲使っても良い、という点です。 第1回がSF部門で、上野さん演ずる、仕事でミスをした疲れたサラリーマンと、市川さん演ずる宇宙人とのエンカウンターの場面でした。 7月12日の放送で、僕の投稿した、冨田勲さん編曲のシンセサイザーによるアランフェス協奏曲がノミネートされました!この編曲はUFOが基調となったもので、昔とても気に入って愛聴していたものです。この音楽のことは、以前このブログに記事を書きました。2016年5月15日のきらクラ!の放送で、同年5月5日に逝去された冨田勲さんを追悼するリスナーさんからのお便りが読まれ、それを聴いて触発されて書いた記事です。該当部分を引用しておきます。 ---------------------------------------------------------- ○第5作「宇宙幻想」(1978年)に収録の、アイブスの「答えのない質問」、アランフェス協奏曲第2楽章、そして「ソラリスの海」(バッハ)。 アイブスは、原曲よりも先にこの富田版で知り、宇宙の謎を喚起するスペース・サウンドに非常に惹かれました。のちに原曲を知ってからも、この冨田盤の魅力はいささかも色あせませんでした。それからアランフェス協奏曲の第2楽章のUFOの発進するサウンドスケープ!曲の最後に、UFOが巨大な轟音をたてて発進するさまが描写されますが、僕のしびれるのはここではなく、曲の真ん中あたりで、少し距離を持った遠くの方で、一機、また一機と、UFO群が少しずつ発進していくところです。音楽の運ぶ哀しみの感じと絶妙にマッチして、SFフリーク青年として、ここ、もうたまりませんでした。これも、僕にとっては原曲を超える魅力を放つ音楽です。 (元記事は、「5月15日のきらクラ!冨田勲さんを偲ぶ」です。) ---------------------------------------------------------- さて日本かけデミー賞SF部門、他のノミネート作品は、夜半亭あぶらーむしさんによる、ビゼーのカルメンから「ハバネラ」、(マリア・カラス、プレートル、フランス国立放送管の音源指定あり)で、宇宙人の存在感が印象的なドラマになっていました。そして栄えある日本かけデミー賞SF部門最優秀音楽賞に輝いたのは、シュニトケの合奏協奏曲第一番より第一楽章をセレクトした、とらっぺさんでした。ホラーSF風ラジオドラマ仕立てにしたというコンセプトで、最後に異次元に引き込まれていくような衝撃の展開となるすごい作品でした。MCお二人とも絶賛で、(この音楽をつけると)サラリーマンが会社で犯したミスは、とんでもない、明日から頑張ってもどうにもならない、とり返しの付かないミスだ、と仰っていました。本当に、このサラリーマンはもはや地球に帰ってくることはできないのではないか、という恐怖すら感じられる、見事な作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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