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テーマ:家を建てたい!(9924)
カテゴリ:住宅雑学
最近、木造住宅の”すべて4寸柱を使った住宅”と謳った在来工法のものや、”外壁に2×6材使用”と謳った枠組壁工法の住宅が出てきていますが、材料が大きくなると果たしてどの程度強度が増すのでしょうか。
知っている方から見ればお粗末な説明かと思われますが、そこのところはご勘弁を。 あくまで材料単体での話ですが、たとえば下の図。 材の強度ですが、 加えた力と垂直の方向に材の幅が2倍、3倍となった時(上の図の場合上から力場加わっているので横方向に2倍、3倍となったとき)強度は2倍、3倍に、すなわち倍数に比例します。 また、加えた力と同じ方向に材の幅が2倍、3倍となった時(上の図の場合縦向きに2倍、3倍となった時)強度は4倍、9倍に、すなわち倍数の2乗に比例します。 (詳しくは公式があるのですが、ここでそこまで説明してもしようがありませんし、勉強したのがかなり前なのであまり覚えていません。) これを元に上の図に置き換えてみます。 1の図を仮に縦:1、横:1として、2の図は材の横幅が2倍のもの、3の図は材の縦幅が2倍のもの、4の図は縦横ともに2倍したものに同じ力を上から加えたとします。(あくまで材料が同じ条件での話です) 1の強度を1とした場合、 2は横方向だけ2倍なので強度は2倍、 3は縦方向だけ2倍なので強度は2の2乗で4倍 4は縦、横ともに2倍なので、縦2の2乗で4倍と横2倍を掛け合せた8倍 となります。 これを応用してたとえば普通の3寸5分(約10.5cm)の柱を4寸(約12cm)の柱にした場合、これは正方形なので縦横ともに12÷10.5=1.14倍になってます。 横 1.14倍 縦1.14×1.14≒1.3 これを掛け合せて 1.14×1.3≒1.48 縦、横方向とも強度は約1.48倍になります。 また、2×4(38mm×89mm)から2×6(38mm×140mm)にした場合、 (縦を89mm→140mmとした場合) 横方向の強度は約1.57倍 縦方向の強度は約2.47倍にもなります。 今回はあくまで材料のみに絞った強度の話でした。 建物全体の強度に関しては、柱の間隔、張っている板の質・厚み、筋交、金物の使用状況、全体の重さなど、複雑な要素が絡み合っているので、一概に材料の強度があるから強い建物とはいえませんが、参考までに。 ランキング登録中です。もしよければ投票お願いします。→ 住宅の法律Q&A お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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