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カテゴリ:テレビ番組諸々
今季の当初における私的期待度はかなり上位であった本作ですが、結論から言うと最も ギャップが大きかった非常に残念な作品でありました。 別段藤田まことを持ち上げるわけではないのですが、前時代的な老シェークスピア俳優役 という稀有なキャスティンングに対し、彼を中心としたドラマがどう展開するのか・・・ ・・・と思いきや、初回から隠し子と言って子役が登場し、物語の軸も完全にそちらにシフト してしまう。 安っぽいお涙頂戴もいい、家族愛だの何だのと陳腐で使い古されたテーマを弄ぶのもいい。 しかしこんな意外性のある設定とキャストを使ってわざわざしなければならないのか? という疑問が最初から最後まで消えることはなかったものである。 確かに、子役の両名はその子供ならではの理不尽さに苛立ちを覚えるくらい演技は達者で あったし、松たか子以下脇を固める俳優も、女優の層が圧倒的に薄いのが気になる以外は 堅実で安心して観ることができるレベルは維持している。 脚本も、ここで笑わせようというあざとさが少々鼻につくものの、凡百のクソドラマや マンガドラマの水準は軽く上回っていると思う。 だからこそ子役中心の中途半端なホームドラマの域を出ていないことに大きな不満を覚える のである。 あと最終回の予告編は反則です。あの予告編から想起される展開だったら多少は見直した のですが、あんな予告編を編集しなけらばならないほど、ラストに何の盛り上がりもない ことは制作側も把握していた、ということなのでしょう。多分。 勿体無い、という感想しか出てこない本作。言うべきことはそう多くもありませんね。 松たか子の楽曲ってそう多くないと思うのですが、どうしてこうも似たようなメロディーラインなのでしょうか? この程度の歌唱力でも”らしく”聴かせるのって明らかに歌い手よりも作り手の力量だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 14, 2012 08:43:57 PM
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