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カテゴリ:テレビ番組諸々
今季もそれなりの数のドラマを観賞していたものであるが、何故か適当に観ていたものが 多く、一応通しで観た本作が、今季の初めての感想となります。 ドラマの内容以前に、キムタクを筆頭とする超豪華な出演陣で話題となった本作。 今年最初のクールにおける注目度、話題性共に一番であったと思われる。 愛憎入り混じる複雑で濃い人間関係と、スケールの大きい舞台設定、映画並みのお金が かかったと思われるセット、端役に至るまでそれなりの俳優を揃え、その規模に相応しく、 視聴率的にも同局の「グッドラック」を超える大作になる・・・・・・・・・はずだった。 開始当初から申し上げていたのだが、ここまで申し分のない力の入れように、主演が キムタクってのはどうよ?・・・と疑問を呈していたものであるが、計らずもその唯一と 言っていい弱点が露呈した格好だ。 何度も言っているように、キムタクはキムタクありきの脚本でなければその効力を発揮 し得ない。 デジャヴのように同じキャラクターで周りの設定だけが変わっているものこそがキムタク クオリティなのである。 それはとりもなおさず、キムタク自身に確かな演技力など微塵もないと言う証でもある わけだが、だからと言って演技力だけでキムタクを超えることができるかと言えば、 そういうわけでは断じてないのもまた事実。 確かなことは、”ちゃんとした原作があるもの”に、キムタクをキャスティングすること は、極めて失敗する確率が高いということである。 それもよりによって山崎豊子の原作に、昭和の舞台設定。この世界観にキムタクを持って くることが、悪質な食い合わせのような結果を招くであろうことに、関係各位、誰も 考えが及ばなかったわけではあるまい。 いや、実際作品の完成度は非常に高かったと思うのですよ。 でもそれはすべて「キムタクじゃなければ」という枕詞が付いてしまうのですが。 ”将軍”や”先代の肖像画”など、爆笑ポイントの存在はご愛嬌としても、超豪華な (キムタク以外の)キャスティングも一部を除いて非常にいい雰囲気を出していました。 後味の悪さは原作故でしょうが、恐らくは「白い巨塔」の向こうを張れるぐらいの勢い であったことでしょう。 同局の、ジャニタレの後輩が主演の「花より男子2」は未見ですが、視聴率的に逆転 されたのも、すべてはキムタク以外をキムタクにやらせた無謀の結果であると言えるので はないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 10, 2012 11:05:09 AM
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