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影男の屋根裏部屋

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Mar 20, 2007
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カテゴリ:テレビ番組諸々

元極楽とんぼ山本の不祥事でオクラ入りになりかけたスペシャルドラマを初め、連ドラ、
映画化と、非常な短期間で映像媒体を総なめにした観があるリリー・フランキー原作の
大ベストセラーですが、私は未読です。

小説を読んでいない状態で申し上げるのも何なのですけれども、別段プロットは珍しく
も何ともないし、むしろいかにも日本人が好みそうなテーマであり、確かに感動的では
あるがそこまで騒ぐほどのモンかなぁ?と言うのが正直な感想であります。

ま、原作はそれとして、今回あろうことか月9の主演に、平成の視聴率破壊王の名を欲しい
ままにしている速水もこみちを持ってくるという、ある意味冒険と言うか、戦う前から
負けていると思ったりしたものですが、通しで観終わった感想としては、

「今までで一番マシ」でありました。あ、もちろんもこみちの演技のことですよw

いや本当に良かったですよ、”彼にしては”なんてペシミスティックな枕詞を付けずとも、
俳優、速水もこみちとしてきちんと成立した作品であると感じました。

私なりに分析してみたのですが、今回の成功の要因は、普段一本調子の棒読みが、方言と
いうフィルターにかけることによって緩和された結果なのではないでしょうか。

あれとて本当の地元の人間に言わせれば不自然極まりないのでしょうが、元々九州地方の
方言に馴染みがない私にとっては、さほども感じなかったこともプラスに働いているので
しょう。これが関西弁なら多分ケチョンケチョンでしょうがw

ともかく、これ一作で速水もこみちの俳優人生もやや持ち直したのではないでしょうか。

その他キャストについて、もこみち以上にこのドラマの軸である”オカン”こと
倍賞美津子。想像以上に老けたなぁと思っていたらもう御年還暦を過ぎてらっしゃるそう
な。当たり前の話ではありますが、彼女の存在なくしてこのドラマを語ることは不可能
です。演技力、存在感共に圧倒的。さすがです。

泉谷しげるはいつもと同じなんでまぁどうでもいいやw

マー君の友人役も、皆自然な感じでよかったです。久々にキャスティングに大きな違和感
を感じることの少なかったドラマでした。


原作自体は大して評価していない私ですが、元々こういうベタな話に弱い性質なので、
もう序盤から涙腺は潤みっぱなし。不覚にももこみちの演技で泣きそうになりましたよw

でもやっぱり話のボリュームとしては1クールの連ドラではきついですね。映画ぐらいで
丁度いいと思います。
本作のもこみちは評価しているのでありますが、ご本人の風貌からは映画版のオダギリ
ジョーが一番雰囲気が近いのかもと思ったりw
わざわざ映画館に足を運ぶほどではないでしょうけど、TVで放送したら観てみるかな
という感じですね。









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Last updated  Mar 20, 2007 01:58:56 PM
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