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テーマ:ニュース(100160)
カテゴリ:時事あれこれ
ブログを更新するのも随分久しぶりですが、それについてのくだくだしい言い訳は面倒 なんで割愛します。 さて、砂漠化著しい森林の如く荒廃が進んでいる当ブログですが、たまたま覘いてみた ところ、ちょっと面白いニュースが載っていたので、それをネタに一筆ものしてみようと 思います。 http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/blood/story/20070807jcast2007210089/ 記事の内容を要約しますと、福岡の自動車教習所の教官が、学科の課程において、 「O型の人間は交通事故を起こす確率が高い」とか、「A型の人間は安全運転」等の、 血液型を元にした、科学的根拠のない指導をしたことが問題になっているとか。 RHとか何とか細かいことはよく分かりませんが、普通に考えて全人類の性格が4分割に できるはずもないワケで、それだけでも血液型性格診断なぞ如何に信憑性に欠けるもので あるかがうかがい知れようものであります。 そもそも、血液型占いの起源には、第二次世界大戦中におけるナチスドイツのホロコーストの 一環であるという説があります。 A型の人間が多いゲルマン民族は優秀で、B型が多いユダヤ人は劣等種であるというのが その根拠らしいのですが、ゲルマン民族とてB型人間がいないわけでなし、占いという よりは単なる統計学を拡大解釈した観がありますね。 我が国における血液型占いの起源が上記に因るものかどうかは定かではないですが、少なく ともこれより以前には存在していなかったことは間違いありません。 しかしながら、この血液型占いというやつは余程日本人の肌にあったのか、占いそのものに大して関心を持たない人でも、何となく「A型=几帳面」「O型=大雑把」という基本概念は浸透していると見え、そういう考え方の側面がまったくない、という方は少ないような気がします。 私見ですが、このような単純なレッテル貼りが、逆にその人の性格に影響を与えているということもあるのではないかと思います。 これは私の知人の話なんですけど、後輩のO君は自他共に認める典型的なA型人間で、几帳面を絵に描いたような性格であったのですが、そのO君が先頃ちょっと体調を崩し、検査入院をした際に精密な血液検査も行いまして、その結果、何と長らくA型と本人も信じておったところが実はAB型だったという事実が判明したのですね。 会社の定期健康診断程度ではいちいち血液型まで出ませんから、この場合、完全に本人の勘違いであったわけです。 本人にしてみれば、20何年間信じてきた自身のA型人間というアイデンティティーが一瞬に崩壊したワケであって、周囲もA型人間と信じて疑うこともなかったものですから、その事実に対して戸惑いを禁じえないのですが、これが仮に最初から正しいAB型という血液型を知っていた場合、同じような人格形成がなされたかどうかが甚だ疑問となってくるわけですよ。 これは完全に憶測なんですけど、血液型占いの元となった考え方って、最初に仕掛けた人間が、自分の周囲の人間を、血液型別に統計をとった結果ではなかろうかと思うのですね。 で、何年もかけて醸成され、このレッテルに基づいて本人も周囲もそう思い込むことによって作り上げられてきた結果、本当にその血液型に基づいた人格形成が成されてきたのではないかと。 そう考えると、卵が先か鶏が先か、みたいな話になりますが、血液型占いそのものに、まったく信憑性がない、とも言えなくなるのではないかと思います。 ま、いずれにしても根拠のない話であることに変わりはないワケで、上記のニュース記事についても、 「この程度の話ならいちいち目くじらたてることもないじゃん」 と個人的には思うのですが、よくよく読んでみますと、何やら”ブラッドタイプハラスメント”なる聞き慣れない言葉があるではありませんか。 要約すると、件の血液型性格判断によるレッテル貼りをされて、精神的苦痛を受けることを指すらしいのですが、何でもかんでももっともらしい命名をして病気認定するという風潮は如何なものかと思いますね。 その程度のことが精神的苦痛と言うならば、私なんかは「関西に住んでいるというだけで阪神ファンと思われる」ことに対して精神的苦痛を感じたりしますよw 最近話題の横綱、朝青龍の急性ストレス障害とか何とか、ある意味これまでタブー視してきた精神疾患を隠れ蓑にしたり、それをタテに制限を設けたりというケースが少なからずあるような気がするのですね。もちろん実際苦痛を感じておられる方というのも存在するのでしょうが、そういう方に対しても迷惑なのではないかと思います。 久々のブログで、何か支離滅裂な文章になってきたのでこれにて筆を置きたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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