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テーマ:ゲーム日記(30970)
カテゴリ:社会人のゲーム事情
久々にゲームの話題を・・・って比較的短いスパンで更新すること自体が久しぶりなワケですが、この間も相変わらずゲームは中古新品問わずバカスカ買っており、購入ペースとプレイのペースのギャップはますます拡がるばかりであります。 そんな中、珍しく集中してプレイした本作は、約1カ月という期間、ほとんど脇目もふらずプレイした結果、ある程度納得する形で結末を迎えることができました。この感覚は、『ニード・フォースピード~』をプレイして以来ですね。 どちらもXBOX360オリジナルではありませんが、海外製ということは共通しており、はからずも現在のゲーム事情を如実に反映した結果なのではないでしょうか。 それはさておき、内容のご紹介です。 オリジナルの映画作品『ゴッドファーザーPart.I』の世界観をゲーム化した本作は、映画のシナリオに準じた展開を見せます。 主人公は、マーロン・ブランド扮するドン・コルレオーネに仕える父のもとで生まれ、幼少の頃、対立するファミリー、バルジーニに、目の前で父親を惨殺されるという記憶を持ちます。 以後、街のチンピラとしてヤサぐれながら青年に成長した主人公。 その様子に堪りかねた主人公の母親は、ドン・コルレオーネの娘、コニーの結婚式の場において、ドン・コルレオーネに息子の面倒を見て欲しいと懇願する。 自分に仕えて死んでいった未亡人の夫のことをよく覚えていたドン・コルレオーネは、ファミリーの一員に主人公を加えるべく、用心棒であるルカに命じ、主人公に色々指南するよう申し付ける。 街中でチンピラとイザコザを起こしている主人公の元に突如現れるルカ。 相手のチンピラを一瞬で叩きのめし、ファミリーとしての仕事の第一歩を教える。 ・・・という導入部分から始まります。 ゲームの目的は、映画のシナリオに沿ったメインシナリオを進行しつつ、自分自身の階級を上げることであります。 アウトサイダーから始まり、エンフォーサー、アソシエイト、ソルジャー、カポ、アンダーボス、ドン、ときて、最終的に”ゴッドファーザー”と呼ばれることが、ゲームの最終目的となります。 この昇格の要件は、上記メインシナリオをクリアすることによって達成されるのですが、最後の”ゴッドファーザー”になる為には、ゲーム全体のクリア率を一定以上達成しなければなりません。 シナリオとは別の扱いですが、舞台となるニューヨーク市に点在する商店を傘下に治め、”みかじめ料”として上がりを徴収し、自らの資金源とします。 更にはゲーム中の主要人物からの頼みごとを解決したり、コンクラクトヒットと呼ばれる暗殺ミッションをこなしたりと、序盤から中盤にかけてはできることは非常に多いです。 これらをこなしつつ、自身のレベルアップや武器のレベルアップに励み、より高い難易度のシナリオをクリアしていくことが醍醐味となるわけですね。 商店を傘下に治めるためには、そこの店の主人を説得する必要があるのですが、序盤は主人公もただのチンピラなので上手くいきません。手当たり次第店の物を破壊してプレッシャーを与え続け、時には暴力も使いつつ、店主にうんと言わせるのがポイントです。 これが慣れてくると作業的になったりもするのですが、広大なニューヨークの地図上に展開するすべての店を、コルレオーネのエムブレムに染めていく快感は、例えば『三国志』等の歴史シミュレーションにおける版図拡大に似ている気がします。 最終的に、そこのエリアを支配するファミリーの邸宅を爆破することによって、完全に支配下に置くことができます。 ゲームのプレイイメージは完全に『GTA』シリーズのそれでありますが、オリジナルの映画のシナリオに沿って進行する点で差別化がなされていると言えます。 秀逸なのは、主人公は映画に登場しない人物でありながら、映画の名場面のウラで密接に関係しているという点であります。 例えば、ハリウッドの大物プロデューサー、ウォルツが、ベッドにお気に入りの競走馬の生首を発見して恐怖の叫びを上げるというシーンがあって、これを実際に手を下したのが主人公ということになっていたり、対立するマフィアの幹部、ソロッツォを、ドンの三男、マイケル・コルレオーネが暗殺する為に、会合の場所となるレストランのトイレに銃を隠しに行ったり、ソロッツォ暗殺後、マイケルの運転手を務めて波止場まで送り届けたりといった感じです。 これってすごく上手い演出ではないかと思うのですね。 ただゲームの階級システムや、メインシナリオとその他の進行度合いによっては、かなりの矛盾を生じたりもするのですが、まぁ許容範囲なのではないでしょうか。 そこまで制限しちゃうと、ゲームとしての自由度がなくなる気もします。 ゲーム自体は、”ゴッドファーザー”にまで到達してしまうと、できることはほぼなくなってしまうというのが現状なのですが、まぁ最終的な称号っていうことで、それまでのプロセスを楽しむのが吉なのではないかと思います。 記録されている延べプレイ時間は40時間強ですが、かなりやり直したりしているので、+10時間ぐらいが実際のところではないかと。 でもプレイしている間は時間を感じさせず、思わず集中してプレイして深夜に及ぶこともままあり、しばらく寝不足が続くぐらいでありました。 難点と言えばロード時間がやや長いことでありますが、別に本作に限った話ではありません。 PS2版もありますが、クオリティはこちらの方が上とのことです。 Z指定なので人を選びますが、映画のファンや『GTA』シリーズに代表される暴力描写に抵抗がなければ間違いなく楽しめる作品だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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