怪獣と暮らす日々（セカンドバージョン）

ぞうきんがけくらいさせたらいいのに、と長らく思っていました。


地域の子（といっても今のところ同じ学校の子しかいない）を集めて教えてくださっている先生は、本当に柔和で物静かな方。怒らないし、無理も言わないし、辛抱強く子どもにわかる言葉で指導してくださる、のですが。

イマドキの子ども達はすぐに大人をなめる。

先生が優しいのを良いことにだれる。
※それでも若い女性の先生（楽しい人で子どもが好き。でも気合い入りまくり。５段）だけの時よりはチャキチャキやろうとしているのがわかるので、けして声を荒げなくてもにじみ出る迫力は伝わっているのだろう...


体育館での稽古のまえに
当番の保護者がモップがけをするのがきまり。

いったい体育館というのは学校は掃除しないと決めているのかと思うくらい汚いので、モップがけしても足の裏は汚れる。
だから、先生もお優しいのはうれしいんですが、もっと厳しくなって子どもにぞうきんがけくらいさせたらいいのに、
と長らく思っていたわけです。



このごろなんだかうちの息子がぞうきんがけに目覚め、
少し早く行っては自主的にぞうきんがけをする。
なんだろう？なにか琴線に触れたのかな？
でもね......

縦に２往復もしたら「ゼイゼイ」いってるの。
３往復目は休みながら
４往復目は止まっている時間の方が長い。

体力のないところに来て
無駄なところに力が入っているのでさらに疲れが倍らしい。

ハハはそこでいつも野次る。
「あらーーー？もう終わったのーーーー！！？」


まったくやらないよりは良いけど。




子どもの頃、教室の床も廊下もすべてぞうきんがけを毎日するのが当たり前だった。それは自分のいる学校に愛情をもつことにも繋がっていたと思うわけです。
妙な形式張った道徳教育よりも、雑草を抜くことやぞうきんをかけること、くつをきちんとそろえること、挨拶をしっかりすること。そんな基本のことが人格形成には必要なんじゃ...ないかな？

それに体力作りにぞうきんがけはもってこい。
なんだかあの姿勢って内臓の筋力もつきそうな気がする。
（そんな研究誰もしてないだろうけど）

こどもの体力低下を嘆くなら、まずはきちんと子どもに掃除をさせる！というのからはいかがですか？




ぞうきんを絞れない子が増えてるって.........
この国はほんとうに危ない気がしています。