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テーマ:障害児の親として(1435)
カテゴリ:思うこと
今朝、新聞を開いてすぐに目に飛び込んできたのは
こんな本の紹介広告の欄でした。 『IQ40の6歳児がわずか3ヵ月でIQ100に』 『ママ・パパも一言も言えない3歳児が半年後ペラペラに』 『知的障碍は克服できる』 『知的障碍児の無限の可能性を引き出す日常生活のコツ』 朝から、う~~ん・・・と唸ってしまいました。 かなの病気が発覚した当時、 病気【結節性硬化症】に関する本というのは 私が探した限りではなかったので、 ネットで病気について検索しまくりました。 調べて調べて調べて、 いろんなサイトの文章を読み漁って、 病気に対する知識は増えましたが、 内容は暗いものばかりでした。 てんかんについても、 本とネット検索とを、 自分でも呆れるくらいに調べまくって ありとあらゆる文章を読み漁って、 こちらもまた同じように知識は増えたけれど 予後の明るいものは何もなくて 先の見えない不安だけが残りました。 知的障碍についても、 いろいろ調べつくして、 これまた知識だけは増えていったけど 一般的な知識ばかりで 具体的にかなに対して どう働きかけをすればいいのか どうしたら少しでも発達を促すことができるのか そういうことには触れていない本ばかりで、 まぁ、それは、ケースバイケースだし、 こうすればこう伸びる、といったものでもないので 仕方のないことなんだろうけど、 少なくとも、私の欲していた情報からは程遠く いろんな事柄に対して、私なりに調べつくして その中で何一つ私が安心できる答えなどなくて、 それどころか、不安材料ばかりが目に付いて それらの情報が怖くて仕方がなくなっていって、 いつからか、本やネットで調べ物をすることを 避けるようになりました。 かなの病気や発達に関して、 調べつくしたからだともいえるのですが。 でも、新聞広告のこの本の紹介を目にしたとき ものすごく衝撃を受けました。 知的障碍は克服できる、という一文。 本当に克服できるものなのだろうか? IQ40がIQ100に?? すぐに夫に新聞を見せたところ、 彼もとても複雑な表情で私を見ました。 そして、とりあえず、と 本屋に出かけていった夫。 結局、近所の本屋には本が置いてなくて 夫はそのまま帰ってきたのですが、 楽天検索して見つけました。 レビューを見ると、 いいんだか悪いんだか、ビミョーなレビューで。 「気になるなら、購入すればいいよ」と 夫は言ってくれたのですが、 もちろん気にはなっていますが、 また、読んでみて、実践してみて、 かなが変わらなかったりしたときに 自分自身がちょっと正常さを保てないような気がして 購入するのにすごく迷っています。 以前も読み漁った本から得た知識を かなに対して実践したことがあるのですが、 どれもこれも本に書いてあるようにはいかず、 とても腹が立って、とても落ち込んで、 精神的にダメージが大きかったのです。 その当時の私は 今振り返っても、なんていうか なりふりかまわず、というか、 藁にもすがる、というか、 常軌を逸していたところが多分にあって、 自分でも其れと分かるほどオカしくなっていて 夫にも心配をかけて、自分を落ち着かせるのに 少しお薬の力を借りていたときもありました。 それからは用心して、 むやみにいろんな情報を摂取しないようにしてきました。 正しくても、正しくなくても、 その情報に振り回される自分が怖かったから。 知的障碍は本当に克服できるのでしょうか。 だとしたら、今すぐにでも手に取りたい本ですが。 まさか、そんな・・という気持ちもあるので、 二の足を踏んでいます。 たかが本ごとき、ですが、 何年ぶりかに、まだ手にとってもいないのに、 心が揺れます。揺れ動きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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