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テーマ:最近観た映画。(40129)
カテゴリ:映画
こんな写真みちゃったら 食いついちゃうでしょ? 1925年に、初めて映画化された無声映画「オペラ座の怪人」を フランス八重奏団の生演奏と、岩井 理花さんのソプラノと共に鑑賞する催し 「世界の名画を見る会」を観に 富山県黒部市にある黒部市国際文化センター「コラーレ」に行ってまいりました。 片道3時間弱、がんばって運転したお いやいやいや素晴らしかったです。 この企画を10年に渡って行ってきた岩波ホールの総支配人、高野悦子さんの解説つきということでしたが、あいにくの体調不良でご欠席。 代わりに長年高野さんの右腕となってこられ、現在は東京国際女性映画祭ディレクターの大竹洋子さんがご挨拶されました。 この小さな町、黒部にある小さなホールでのエピソードなどを美しい言葉で交えながら映画が始まりました。 今回の映画が上映されたのは、座席数886とこじんまりしたカーターホール。 前から1~2列をオーケストラピットにし、3列めも撤去してスペースにしてありました。 このホール、外観も内部も筒状になっているのです。 そのため2階席以上は、円状の座席配列になっております(座席表)。 まるで小さな「オペラ座」みたい。 近い距離から聴こえてくる、フランス八重奏団の華やかな演奏と共に スクリーンに華やかなオペラ座の様子が映されると 自分もその中に入り込んで、座席に座ってバレエやオペラを観ているかのように 錯覚してしまうのです。 技術的にも音響的にも現代の映画のほうが勝るのに、 不足しているものを補う何かがあるのでしょうか 白黒無声映画って、なんともゴージャスに感じました。 光と影をうまく操りながら、平面的なのに圧倒されてしまう構図が素晴らしかった。 無声映画といえど、当時はすでにカラー映画もできていた時代(大竹さんの解説による)なので 時々カラーの画面になります。 それは演出として使用されているので非常に効果的に目に映ります。 そしてそして生演奏がピカイチ。 チャップリンの映画のように、ときどき画面が字幕(日本語の字幕も同時に入る)になる以外は 俳優たちの芝居と、絶え間なく流れるBGMがストーリーを展開させていくわけです。 「オペラ座の怪人」というと、どうしてもアンドリュー・ロイド・ウェーバーの名曲が頭に浮かびますが この映画では、今回の指揮もつとめたガブリエル・ティボドーさんがすべて作曲してるんです。 映画の雰囲気、場面の情景をそれぞれの楽器を巧みに織り交ぜながら かつソプラノの歌もいれて、映画の魅力をさらに高めていました。 エンドクレジットが映される中、最後の曲を演奏しながらピットの床が静かに上がり始め、 指揮者、演奏者、歌手の姿が観客の目の前に現れる演出にも感動しました。 とっても素晴らしい催しでした。 あら見たいわとおっしゃるそちらの奥様 関東でこのあと2公演行われますのよ。 2009/6/26 サンモール・インターナショナル・スクール ホール(神奈川県) 2009/6/27 日経ホール(東京) 東京のチケットの高さにびっくりですよ しかし上映前にミニコンサートがついてます。 ちけっとぴあ、e+(イープラス)にて購入できます。 なかなか出来ない体験ですので、個人的にお勧めしたい公演です。 この黒部にあるコラーレは初めて訪れましたがいい施設ですなあ。 収容人数もちょうどいいホールに加え、多目的スペースや展示室を備えて 幅広く利用できる点はもちろん、周囲に緑が豊富で、水を湛えたスペースがあり、 ガラス壁に沿いながら自習コーナーがある図書室があるのです。 光と水と緑に囲まれたこの場所は、蔵書はどう見ても少ないけれど 精神的に豊かに過ごせるだろうと思いました。(施設概要) そして会館の裏手には、能舞台があるのです。 ホールから中庭をてくてく歩いていくの。 池はごく浅いので、実際に催しをするときは水を抜いて座席を並べるのかなー 屋根つきのスペースにいすを並べると席数が激減するけれど その代わり、水に浮かぶ能舞台をも楽しめる。 いや~~いいホールだなあ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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