星と月のおしゃべり

入院前夜、二人でお風呂に入って、二人で絵本を読んで、二人で寝ました。

今日の絵本は、まーちゃんがお土産に持ってきてくれた「パパとママのたからもの」。

　３びきのこぐまのパパとママは、いつも「せかいでいちばんかわいい、こぐまたち」と
　いってくれます。でもある日、こぐまたちは知りたくなりました。
　パパとママは、いったいだれがいちばんかわいいんだろう。
　みんながいちばんにはなれないもの。そこで…。

二人目が生まれようとしている今に、ぴったりの内容です。

（絵本ナビのレビューはこちら）


読み終わってから、

　「とうさんぐまとかあさんぐまのたからものは　何だった？」

と聞いてみると、

　「こぐまたち！」

　「じゃあ、かいちゃんのママのたからものは　何だと思う？」

　「○○○！（←買ったばかりの車の名前）」

　「えー、違うよ　もっともっと大事なものがあるんだよ　絶対になくしたくないものだよ」

　「えー？　なにぃ？」

　「じゃあ、かいちゃんのたからものは　なあに？」

　「えっとねー　コンクリートミキサーしゃ！」

　「あ、そう･･･」

　「もっかい　よんで！」

　「じゃあ、もう１回読んだら　また聞くからね」

もう一度、最初から読み返しました。


読み終わって、また聞いてみました。

　「かいちゃんのパパとかいちゃんのママのたからものは　何か分かる？」

　「うーん･･･」

　「それはね、かいちゃん！」

にこーっと笑いました。

　「ママとパパは　かいちゃんのことが一番大事なんだよ」

　「うん！」

　「かいちゃんのたからものは　なあに？」

　「コンクリートミキサーしゃ！」

　「じゃあ　コンクリートミキサーしゃとママと　どっちが大事かな？」

　「ママ！」

　「よかったぁ～　ありがと♪」


そして、絵本のかあさんぐまと同じように、

　「おやすみ、せかいで　いちばんかわいい　かいちゃん！」

と言って抱きしめると、そのまますぐに眠ってしまいました。

お昼寝もせず一日遊んでいたので、限界だったようです。

微笑んでいるようなその寝顔が天使みたいで、思わず涙がこぼれました。


さあ、明日から新しい家族の始まりだね。

みーちゃんが生まれてもずーっとずっと、かいちゃんは“パパとママのたからもの”だからね！