｢乾坤一擲｣　橋 亭 瓦 版

[武術･格闘技] カテゴリの記事

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• 網膜神経節細胞と遠山の目付け

  マニアの中で時々話題に上るのが「人間が神によって造られた物ではないとする証拠の一つに、網膜神経節細胞の存在があげられる」というネタ。なんでも、視細胞と視神経の間にあるなら分かるが、人間の場合、それが視細胞の前にあるのだとか。とすると、目から入った映像がわざわざ別のルートを遠回りしてから脳に認識されるという面倒が起きているのだそうだ。よって、こんな不完全な機能を万能である神が創るわけがない！というのがごく一部の間では定説となっている。 が、近年この網膜神経節細胞にスポットが当たり始めたらしい。「近年,網膜の変性疾患により失明に至った患者に対する"人工網膜移植"の臨床試験が行われ,眼内/外の移植電極からの細胞外電気刺激により網膜神経節細胞を活性化することで,ある種の視覚(光覚)を回復させ得ることが示されるようになった」以上　　細胞外電流刺激に対する網膜神経節細胞の空間的応答特性 : バイオフィジックスモデルを用いたシミュレーション解析(医・工学連携における新しい計測・解析技術開発への期待)　　　社団法人電子情報通信学会の論文より抜粋 というわけで、結局、網膜神経節細胞の位置が悪いという点は変わらないが、謎の機能を残しておいてくれたという意味では、神もイタズラ好きというか、おちゃめなのかもしれない。 前置きが長くなってしまったが、今日書きたいことはそんなことではなかった。 武術的な見地から見て、相手の攻撃をよく見るという事は全然重要ではない。というのも、視神経に集中すると聴覚が衰えるというのはれっきとした事実であり、自分の身体の可能性をわざわざ低くすることにつながる。 であるから、視点を定めず古来から言われるような「遠山の目付け」という相手の背後の景色を観るかのような視線で相手と対峙するのが望ましい。 人間の反射は視点の隅で捉えた動きにこそ、機敏に反応する。 凝視する、集中する、がすべてではない。 まあ、目だけに頼っていてはいけないわけだ。 眼球よりも、手のほうが早く動く。 これだけでもすごい事実だということに感謝。 きょうのＢＧＭ　「君を忘れない」ＢＹ松山千春  

  2008年06月13日

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• ちょっとした気づき。

  あっちのブログ書いてて、ちょっといい気付きがありました。相撲の立合いからピピー！と来たことです。相撲の場合だと、お互いがぶつかり合っていくことが前提となっています。（舞の海のような人は別として）これが、柔道やレスリングなど他の格闘技となると、足払いの餌食になりますから闇雲に突進はできません。はじめの一歩を払われたら、容易に転んでしまうわけです。で、どうするとよいのか？格闘技であれば、すり足で前進するとか、最初の一歩の踏み込みを強くして払われる前に足を地面につけてしまう・・・などがあります。が、もっと大事なことがありました。はじめの一歩を踏み出したら、その先どうするのか？ということです。実に単純な答えなのですが、「すぐに二歩目を踏み出す」ということですね。歩けば、それが即ち技となるというのは、古えの達人が残した武術の格言なのですが、居つかない・・・という大原則にのっとった究極の境地とも言えるものです。と同時に、これは人の生き方や仕事においても言える原則だといえるでしょう。 すぐに二歩目を踏み出す。 こんな簡単なことを言葉にするのに、えらい時間がかかってしまったなあ･･･。 きょうのＢＧＭ　「ドラゴンへの道」←　リー大先生の敵の首を折っておいての悲しげな表情･･･。素晴らしすぎ（笑）　それにしても、ノラ・ミャオはキレイだ。

  2007年11月28日

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• ちょっとカチンときたぞ。

  今日見つけた記事にこんなことが書いてありました。「空手なんて、バイクに比べれば中途半端。空手で年間何人か死ぬか？バイクは何人も死んでるだろ？命のやり取りって考えれば、しょせん空手なんか・・・」ま、こんな感じでした。まず、はっきりさせておかなければならないこと。空手は命のやり取りではない！さらに。バイクも命のやり取りではない！死ぬのは危険な乗り方をするから。コーナーにどのぐらいのスピードで突っ込めるか？なんていうのは、空手やボクシングでいえば顔面に何発まで食らって倒れないでいられるか？を試すようなもの。だいたい、命のやり取りだ、真の実戦ではどうの・・・などという輩に限って、はったりが多い。もう一つ。自殺者のほうが、バイクの事故死を圧倒的に上回ってるのよ。ということは、人は生きているだけで命を懸けて戦っているということもいえるのだ。毎日を一所懸命に。明るく、楽しく、それでいて肩の力を抜いた生き方ができれば勝利者なのだ。きょうのBGM　「Zのテーマ」BY水木一郎　←わが永遠のこころのうた

  2007年11月22日

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• 「ナンだ」観ましたか？

  昨夜放送された「ナンだ」に（先週もだけど）古武術を一躍有名にした甲野善紀師範が出てましたね。６２歳というのに、動きが異常に軽やかでスピードがありました。私が始めて甲野師範を知ったのが、もう１５年ぐらい前なのですが、「井桁くずし」という概念がとにかく新鮮で衝撃を受けたものでした。「井桁崩し」の解説はあっちでいつかやるつもりなので、今はぬき。今日は、甲野師範の見せた技のひとつで相手の手を素早くとる方法という技について解説します。←あっちでやれよ！だっておもしろいんだもーん。←わらびもちかよ！（わかるひとにしかわからん）さて、テレビで甲野師範が相手の手首をつかむ。それを相手は素早くよける。しかし、よけようがない掴み･･･。という技を披露していました。解説では膝を抜くと、反射的に手が早く動く・・・と解説されてましたが、あれ、もっと奥があるんですよ。ふふふ。そうですね・・・まるで太極拳のようにゆっくりと手を動かしても相手の手首をつかむことが可能です。相手が動けなくなるんですよ。金縛りとか、気功とか、そんなんじゃありませんからね。手品とおなじです。知ってしまえば「なあんだ！」みたいなもの。ただ、手品も練習は必要です。ですから、誰にでもすぐにできるものではないですが、練習すれば誰だってできるのです。才能もある程度必要ですが(~_~;) こういった技がかなり多いので、「秘伝」とか「奥伝」が生まれるわけです。つまり、相手に知られたら使えない！ま、そういうことです。でも、知らない人に対しては絶大な効果がある。そういった技は確かに存在します。 では。きょうのＢＧＭ　「残酷な天使のテーゼ」るろうに剣心バージョン 

  2007年07月13日

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• 祝？ブログランキングベスト１０入り!

  いやあ、入ってしまいましたよ。ブログランキング格闘技その他のジャンルにおいて、７月９日午後１時現在８位です！今までこちらではあまりふれてなかったのですが、そろそろいいかな？ということで、正式に発表いたします。ここです。トρﾞ(･･*) ぽちっとなっ♪ ま、あんまり大きな声では言えないんだけど過去に楽天で入れた日記の改訂版・・・。埋もれさすにはもったいないような気がしてね。これからは、新ネタでいくのでご期待ください。今日は分身！？の秘密に迫る予定です。はたして分身は可能なのか?これを読めばあなたもサスケになれる！・・・・・・・・・かもよ。きょうのＢＧＭ　「快傑ライオン丸」ＢＹヒデ夕樹

  2007年07月09日

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• 現代における大事な強さとはなにか？

  現代における大事な強さかつ必要な強さとは何か？今日はそれを考えてみたい。そして、えらそうに語ってみたい。これは私の体験からつかんだ貴重な教えでもあるから、心して読むように。さて、強さというと、普通腕力や格闘力の強さを思い浮かべるであろうが、現代社会においてそれほど必要ではない。パンチが早かろうが、キックが強かろうが、組み技が強かろうがたいしたことはないのである。よくこういった議論で、軍部を動かせる人が一番強いとか（つまり、総理大臣とか大統領、国王）いう意見もあって、それはある意味正しいのだが、そんな人だからこそもつ不思議な強さというのもある。それは何か？ただ、この強さは誰にでも持ちうるものだし、取得に困難を要するものではないのだ。とうぜん女性も持つ強さ。だが、精神力だとか愛だとか、抽象的なものではない。精神力がなかろうと、愛のかけらもないような冷血漢であろうと持つことが出来るから厄介なものなのだが、我々現代人はそれに立ち向かえる強さも持たなければならないのだ。さあ、ではその強さとは・・・それは「人間関係を構築できること」なのだが、これがなかなか厄介だ。その前にもっと必要なものもある。いや、強さという観点から見れば、これがより大事なもの･･･。それは・・・               口喧嘩の強さ（爆）いや、実際これすごく大事なことだ。口でやり込められて、他人の思うように操られたり、ストレスを溜め込んだり、離婚の許になったり、親子疎遠のもとにもなる。口は武術よりも強し！・・・とは、私のたどり着いたひとつの境地なのだが（笑うなよ、そこ！）中国にいた頃、とある超有名な武術家の先生がおりました。当時、実戦では中国一強いといわれていたすごい人です。その人が奥さんの言うことにはまったく逆らえないのです（笑）←仲はいいんだけどね。喧嘩が始まるといつも勝つのは奥さん。威厳もへったくれもありません。そして、しぶしぶと豆腐を買いに自由市場へ買い物に出かけていました。今の日本のプロ格闘家だって同様。戦いの場はリングや競技場限定・・・これが現実だ。いざ、街で喧嘩になりそうになったとしよう。まず口喧嘩から始まる。「おい、おまえ本当に強いのか？」いえいえと手振りでまずはやり過ごす。「ふん。腰抜けかよ」ここでかっとするようなヤツは論外。人間ができてるアスリートなら、相手にせずやり過ごすだろうが、心は痛む。言われ損である。このとき、口喧嘩の技術があるならメジャーリーグの監督のように口角泡を飛ばす勢いで覆いかぶさるように顔を突き合わせて「どうせ俺は腰抜けですよ！あなたには勝てません。だから、どうぞ友達にあいつに勝ったと言いふらしてください！」ぐらいのことを言えば、せいせいした気持ちでその場を離れることもできよう。ちょっと大人気ないかもしれないが、現実に口げんかをして（誰でもいいが）無視したりしてやり過ごしても気分は重くなるもの。人間ができてない・・・という意見もあるかもしれないが、それを胸をはっていえるほど立派な人っているのだろうか？高僧や宗教家、たとえば江原さんでもいいや。あらぬ因縁をつけてののしられても平気の平左なんてことはありえない。もし仮に平静さを装っても、心の中はどす黒いものが渦巻いてしまうとは思うのだが･･･。そこで、私が悟ったどんな口喧嘩も乗り切る方法を伝授したい。（おお、すげえ！）これを身に着ければ、たとえ嵐がこようとも、たとえ大波荒れるともダメージを極力抑えられることうけあい！その方法を知りたい方は３万円←怪しい情報産業じゃねえかよ！（爆）ま、それは冗談で（半分本気だろ）心にＡＴフィールド！　これである。ま、これも冗談として、「はじめの一歩」にヒントはあるのだが、口論する相手の顔を魚だと思って話を聞く。もしくはブラジャーをかぶらせるとか。私の最近のおすすめはさかなくんのあの帽子をかぶらせると、笑いがこらえられなくなってくる。ただし、親身になってくれる人の忠告やお叱りはまじめに聞くように！たとえば私と口論することになっても、頭にブラをかぶせないでね。現実と区別がつかなくなるから･･･。←こういうウィットにとんだジョークをすぐ真に受ける人って多いんだよな。もうひとつ！背中から手が伸びてくるイメージを持って、相手の顔をなでなでしてあげてみるといい。興奮した相手の顔が可愛く見えるから。これらの手段を用いて、口喧嘩の達人になったときあなたは真の「人間関係の構築の達人」になるであろう。ちなみに私は紗季ちゃんやエリー様にならいくらでも負けてやろうと思っているよ。余裕のなせるわざってとこかな。最近は愛ちゃん（ヤッターマン２号）にもイカれてるけどね。（もう、終われよ！）きょうのＢＧＭ　　「魂のルフラン」ｂｙ高橋洋子　

  2007年01月17日

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• 思い込みか？弾みか？それが問題だ｡

  先日の｢日本酒を楽しむ会｣に偶然高校時代の後輩が訪れた｡１５年ぶりぐらいに会っただろうか、彼はなんと今不動産コンサルタントなどの事務所をかまえている。｢フーデスト・イン静岡」の関係でお世話になっている小林社長と大橋農園の大橋さんの共通の知り間ということで二度ビックリであったのだが、そいつが私が料理を作っている間に私の高校時代のことを言いふらしていたのだった｡「先輩はほんとに強かったですよ」だとか「おれはソバットで喉を直撃されて三日声が出なくなった｣とか、こっちが忘れていたことまでしっかりと覚えていやがったのである｡まあ、やられたほうは覚えているわな･･･｡あ、べつにしめてたとか脅したとか暴力沙汰じゃないよ｡練習？に無理やりつき合わせただけのことだ。後輩の話を聞いていた人たちが一様に驚く｡｢全然そんな風に見えない！｣とか言う｡まあ、そう見えないように努力してるからな・・・。後輩の言から、久しぶりに高校時代のことを振り返ってみる｡確かに私は異常なところがあったかもしれない｡授業中もイスに座らず、腰を浮かせた姿勢で足腰の鍛錬をしていたし(これ、「がんばれ元気」の影響ね)、誰彼かまわず技をかけまくっていたしなあ｡親指と人差し指の腕立て伏せなんか、中学の時にすでに１００回クリアしてたし・・・。こうなったのも、影響されまくり！という性格が災いしたのだろう｡猪木、ブルース・リー、流全次郎、空手バカ一代、ジャッキー・チェン、佐山タイガー、この人たちは私にとって神のような存在だった｡ボクシング、空手、はるばる東京まで柔術を習いに行ったこともあった｡(学校はズル休み)好きだった･･･というのが一番なのだけど、もうひとつ大きな理由があって・・・ま、その理由ってのが高一の時に電撃が走った女の子なんだけど、とにかくそいつの前でカッコつけていたかった。あるときその子に言われた｡「病気じゃない？｣病気だったと思う｡その子は当時大学生かなんかと付き合っていて、車とかあるから引け目を感じたわけよ｡(今、思うと引け目なんか感じなくてもいいんだけどね)見てろ！と、思ったね。そして、私はまた特訓に励むわけさ｡←バカでしょ｡こういった感覚、女から見るとほんとにバカみたいらしいね｡確かに意味ないもんな｡その子とは高校三年間を通して、結構仲良かった｡高校出てからもよく会った｡ほんとにいい女だったんだ｡紗季ちゃん、なっち、エリー様が束になってもかなわない！なんだか無性に会いたくなってきたぞ｡このへん、まあいろいろあって書くに書けない事いっぱいなんだが、ここで一端振り出しに戻す｡高校の後輩が言ったセリフ｡「先輩、ほんとに強かったですよ｣だが、こいつは中国時代とそれからのことを知らない｡私は今でも強くなっていると断言できる｡ついこのあいだ、左目の使い方を悟ったばかりだしね｡もちろん昔ほど体は動かん｡でも人間の強さなんて者はつまるところ、｢自分に負けない｣強さがあれば充分なのだ｡負けてばかりだけどね｡何事も謙虚な気持ちが大事ってことです｡（なんだ、そりゃ！）今日の一言｡　　明日は中国編｢誰の挑戦でも受ける！｣

  2006年10月15日

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• 卍固め！

  この頃息子が何かとちょっかいを出してくる｡おかげでパソコンを開く時間も少なくなってしまった｡あっちへ行けと言うとかえって面白がりよけいに絡んでくるのである｡それが発展すると、プロレス？ごっこのようになるのだが･･･｡ヤツの技はなんともお粗末なのである｡｢もう動けないもんね｣と勝ち誇ったように私の腕に抱きついてくる｡両手で抱え込むように私の右腕をホールドするのだ・・・が。動けないのは息子のほう！という自滅技なのである｡なさけない｡私が小二のころなど、いや、小一の時にはすでに卍固め、コブラツイスト、四の字を友達にかけまくっていたぞ｡これはすべて｢タイガーマスク｣のおかげだ。それがこうじて高校のときなどは柔道場でジャーマン、ダブルアーム、ブレーンバスターなどを練習していたものである｡(勉強やれ！)ま、実験台になってくれたやつらにはこの場を借りて感謝したい｡(誰も読んでねえよ)あ、でも自分がかけてばかりじゃない｡私は公平な男なのである｡もう一人ジャーマンが出来るやつに「かけてみてくれ」と受けたこともある｡畳の上だったからさすがに歯は浮くし、目から火花が出たけどね｡（くっ。さすが猪木だぜ)と、わけのわからんことをやっとった。話は戻るが、私の卍固めは絶品である｡（へえ～）なにせタコのように絡みつくを信条に研究を重ねた代物だからだ｡よって、身長１２５センチの息子にかけてもすり抜けることすらさせない驚異の卍固めなのである｡(なさけない自慢だな！)証拠はこれだ！(やらせじゃねえかよ！)

  2006年09月02日

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• 身体復活計画｡

  腰の痛みも消え、今日は朝から好調｡腰痛になるたびに健康への感謝が深まり、普段から鍛錬を怠っていてはいけないとの自戒の念がわく｡これから真剣に鍛錬を欠かさないことに決めた｡同時に、ブログももっと真剣に書こうと決心した｡ロリコン、アキバ系、紗季ちゃん、エリー様、なっち、およそ私らしくないネタを書きすぎたことによって多くの誤解を生じてしまった。いけない。　私のキャラはこうではないのだ｡以後、これらのネタはタブーとすることにしたのである｡その第一弾として、今日は「提膝站粧」（ティーシージャンジュアン）の効用｡簡単にいって、膝を胸まで持ち上げたままその姿勢を長時間保つという鍛錬法のこと。実際に試してみると面白いが、なかなかできるものではない。膝を胸にくっつけるにはちょっとしたコツがいる｡一つ目は、息を吸いお腹を引っ込めること｡二つ目は跨（クワ）という関節部（コマネチ！とやるあの部分）をからだの内側へ押し込むことだ｡これによって腹筋もそう使わずに膝をあげっぱなし状態を保つことができるのだ｡これが最低一分できれば、次のステップですごいことが待っている｡まず、つま先があごにつくようになる！（伸ばした足で）そして、自分の帽子を蹴ることはおろか、つばを足の指で掴みとったりかぶったり・・・もできるようになるのだ（雑技団かよ！）すごいでしょ？と、書いてみて気がついたのだが、日常において何の役にも立たないことしかできないんだな・・・これ。でも、こんなことにすら熱中した若かりし頃｡あの頃の肉体よもどれ！ということで、身体復活計画がスタートするのだった｡とりあえず、一ヵ月後。つま先をあごにつける・・・写真をアップしてご覧に入れよう｡今日の一言｡　　あ、タブーの件、やっぱやめとくわ。

  2006年06月20日

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• 不思議な力

  自転車に乗ること、泳ぐことなど、できるまではわりと頑張った記憶があると思います。でも､一度出来てしまえば二度と忘れる事はありませんよね。ところで、ピアノやギターなど忘れる事こそないが､しばらくやらなければどんどん技術レベルは下降します。この差はいったいなんなのか？それは、本来持っている力と、そうではない力とに分かれるからです。この人間が本来もっている力､侮れません。例えば立ち上がる力。誰だって立ち上がることぐらい出来るじゃん！と､思われるかもしれません。では､床に仰向けになり他者に両足で乗っかってもらっても起きあがることが出来ますか？昔､雑誌とかに良く出ていたイスに座った姿勢で誰かに指で額を(あるいは肩を)押さえられたまま立ち上がることが出来るでしょうか？普通はできません。ところが、私はできます。というより､私がちょっと触るだけで誰もができるようになるんですよ。すごく簡単な事です。でも､今は教えないもんねえ！(ガキか)↑どうしても､こうしたこと書きたくなってしまう。それが信用をなくしていく･･･｡話は変わりますが､誰かの手の平の上に小さな石を置き､瞬間的に取るというゲームをやったことないですか？あれ、いくら素早くてを動かしても反射神経のいい人からは取れない。でも、ちょっとしたコツで百発百中取れるようになります。しかも、手はゆっくり動かしても･･･｡では､最初の立ち上がるコツを教えましょう。立ち上がる直前に､｢立ち上がろうとする意識を消す｣のです。分かりやすく言えば､立つのは身体に勝手に任せて､頭では身体のほかの部分を動かすようにする････それだけ。慣れれば､普通に立つようにしか見えない動きで立ち上がることができます。まあ､これができたところで何の役にも立ちませんが､私はふと閃いてしまったのです。仕事に応用できないか？商売に使えるかも！と。要するにこういうことです。最近流行りのイメージングやアファメーション､意外と難しいもの。はっきりと効果が出ない人も多いのでは？それはひょっとして、願望実現や成功することを考えすぎなのでは？と。成功が立ち上がることとすれば､障害が踏みつけている人。ならば、意識的に別のことをする。考える。よく遊ぶ人が成功するとよく言われているではないですか…。そうすれば、武術的な法則がいき､人間本来の力が発揮できるのではないか？とまあ､いきなり思いついたわけだった。今日の一言。　　近く武術専門のメルマガを発行します。御期待を！　　　　　　　　これはマジで凄いぞ。　↑って、仕事を真面目にやらんかい！

  2006年03月07日

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• 三人のドラゴン

  私にとってのドラゴン初体験は誰あろう倉田保昭氏だった。｢バーディー大作戦｣｢闘えドラゴン｣をみたときの衝撃は忘れられない｡ヤンスー（ヤンセイ）・・・あの筋肉ムキムキマンとの戦いが有名な｢Ｇメン７５」はまだ後の話だ。とにかく倉田氏の横げりと後ろ回しげりは見事に画面で映えていた｡もちろんその頃にはブルース･リー大御大も日本デビューしていたが、小学５年生？だった私がそうそう映画館にいけるはずもなく、｢８時だよ｡全員集合｣でカトちゃん相手に奇声を張り上げるすわしんじ(古すぎ！)を見て、ブルース･リーとはこういう人なんだと一人合点していた｡｢空手バカ一代｣に夢中になった頃も、まだブルース･リーを知らず･･･｡この頃はビデオデッキすら世になかった！でも、そう遠い昔ではないんだなあ･･･｡そして、私のブルース初体験は意外にも｢死亡遊戯｣であった。映画館から出た途端、もういきなり怪鳥音をあげながらフットワークの真似である。この頃から私の人生は狂い始めたといってよい｡猪木の格闘技戦も平行して行われていた時期、モンスターマンやレフトフックデイトン戦で興奮し、延髄斬りの練習とヌンチャクの練習に明け暮れる｡そして、三人目のドラゴン｢ジャッキー･チェン｣との出会い｡ああ、もう語ることが多すぎて面倒になってきた。とにかくこの人たちを知らなければ、私はまっとうに生きてこれたと思うのだが･･･｡今日の一言｡　　ジェット･リーはちがうんだ。

  2006年01月25日

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• 「ＰＲＩＤＥ」にもう三言｡さっきの続き。

  本日第二段となります｡ではさっそく｡真剣勝負を高らかにうたってなにが悪い！？との反論がありそうですが、まったくそのとおりでございます。確かにプライドは真剣勝負の競技です｡もう限界に近いルールの中、選手達は必死に戦い抜いてます｡ここが問題なのですが、前の日記で書いたように｢ジャブ｣から入り、タックル。あるいは蹴り足をキャッチして倒す｡だいたいがこの流れからグランドにもつれこみます｡そして、腕関節を決めにいくか、マウントからのパンチの連打。これで大方の勝負はけりがつきます｡確かに真剣勝負です。真剣勝負なればこその流れです｡絵に描いたような華麗な技で倒すということはまずありません｡しかし、(また吉田、小川発言ですが）生か死か？などとホイホイ口にする｡これがねえ・・・。わたしはそんなものは見たくないのですよ｡殺し合いを見たって面白いですか？マウントからのパンチの連打･･･これ、殺伐としすぎてません？美しさのかけらもないですよねえ｡しかも、生か死か？いう割にはやはりリング内格闘技の枠でしかない｡タックルをアスファルトの上で仕掛けられるのか？グランドの攻防をアスファルトの上で続けられるのか？素手だったら？噛み付きや頭突きは？髪の毛を引っ張ったり爪で引っかくとか、目に指を入れるとか･･･きりがなくなってしまう｡ただ・・・ヒクソンとかはそこまでも考えていそうな人であるが｡さあ、こんな戦いを人間は見たいでしょうか？実は大昔からリアルファイティングに危惧を感じていた人がいる｡誰あろう、ジャイアント馬場さんだ｡意外かもしれないが、あの人はセメントやシュートは金をとって見せるものではないと公言していた｡そして、それが興行にはならないだろうとも｡猪木や長州も同様のことを発言していた｡が、時代は彼らの考えをぶち壊した｡リアルファイティングで客は集まるのだ｡誰が戦っても同じような展開、闘い方になるというのにもかかわらず｡たまには一発逆転的なスイングパンチやハイキックも見られるが、そんなので勝ってそれが強さといえるだろうか？次に闘えばまた勝てるとは限らない世界｡だから真剣勝負ともいえるが、それではスーパースターは出ない｡小川も吉田もそこまでには達していない｡シウバやヒョードルのような無敵男でさえ、知名度からいくと意外にたいしたことはなかったりする｡「ＰＲＩＤＥ」の存続のために、更なるルール改正が望ましい｡もうじきファンも食傷気味になることは目に見えているからだ｡今日の一言｡　　個人的には吉田は大好きなのだ｡ちょっと、ちょっとだけでいいから目線を変えてみてくれ！

  2006年01月05日

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• ここらで「ＰＲＩＤＥ」について五言ほど｡

  年末の視聴率争いで、｢プライド｣が「Ｋ－１」に勝ったらしい｡まあ、小川ー吉田戦が合ったから妥当な結果ではあろう｡さすがに曙－ボビーでは苦しいか･･･｡武蔵ーサップもちょっと時期が外れた感がある｡それはそうと、プライドの人気は凄まじいものがある｡毎回多くの観客を集め、視聴率も高い｡鍛えぬいたアスリートたちの競い合いは、やはり人々の心を打つのだろうか？が、ここで一考して欲しいのだが、あれだけ多くの人たちみんな、ほんとに好きなのだろうか？ほんとに面白いと思っているのだろうか？別に｢プライド｣にケチをつけるつもりはサラサラないのだが、私的には見ていて美しさを少しも感じない｡いや、闘う前はいいのだ｡みんな輝いている｡覇気があって、男を感じさせる迫力｡熱い｡ギラギラしている｡が、戦いが始まると、寝そべってみたくなってしまうのだ｡猪木のプロレスには正座して見ていたというのに｡この違いはいったいなにから来るのか？考えてみた｡答えは簡単だった｡と、かければカッコイイがあいにく答えは難解だった｡（いきなり落とすなよ！)だが、答えは出た｡これはいいぞ。素晴らしい論理が構築された｡まず第一に｢プライド｣が真剣勝負を高らかに宣言している事。確かに真剣勝負にちがいない｡プロレスと違って、筋書きなどが入りようのない世界がある｡吉田秀彦も戦いの前のインタビューで盛んに訴えていたし、彼の強さや普段の努力は認める｡ここであえて言ってしまうが、｢プライド｣のファイター達は絶対に強いのである｡もうほんとに文句なしで世界のトップといってもいい。だが、だが！私がいやなのは皆判で押したように｢ジャブ｣から入ることなのだ｡もうひとつ、やはり皆｢フットワーク｣を使う｡これがいやだ！極端かもしれないが、わかる人はピーンと来ると確信している｡誤解ないように付け加えると、私は｢ボクシング｣｢キック｣「Ｋ－１」等の打撃系格闘技は大好きである｡あれらは美しいと思うのだ｡では、なぜプライドではいやなのか？真剣勝負を売りにしているからである｡ではこの続きはまた明日｡今日の一言｡　　書くネタがなかったので、唐突にこんなことになってしまった｡　　　　　　でも正直一番燃えるネタなんだなあ、これが｡

  2006年01月04日

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• なのになぜ歯を食いしばり、君は行くのか？

  今までにたくさんのヒーローが生まれ、我々に夢を与えてきた。ただ、ヒーローとはいえ心のある人の子。(最初から宇宙人も含めて)戦いにおいて、敵前逃亡する時もある。敵のあまりの強大さにビビって、戦いを放棄したこともある。一度必殺技を破られたぐらいで、戦意喪失してしまう場合も。私がそんな立場に追い込まれたら、やはりそうなってしまうかもしれない。人のことをあれこれ言う資格は自分にはないが、ここはやはりヒーローのヒーローたるゆえん｢勇気｣について書いてみたい。｢勇気｣　　改めて書くと、ひょっとして死語のような気もする。人が何かやろうとしたとき、パッと動ける人は多い。ところが、多くの場合は勝算あっての行動ではなかろうか？もしくは、ただ｢無謀｣あるいは「はずみ」で・・・。いい結果が出ればすべてＯＫなのだが、これを｢勇気のある行動｣と評価されてしまうこともしばしば。真の勇気とは｢打算なきもの｣｢相手の強さによって、だしたりひっこめたりするのは真の勇気ではない！」（まぞっほ）そう、大切なものを守るために、たとえ嵐が吹こうとも、たとえ大波荒れるとも(ボルテスＶ）立ち向かっていく・・・心の強さである。しかし、実際には難しいだろうことはやむをえない。現代人にとって守りたいもの･･･これが多すぎて、どうしても打算が生じてしまう。　ただ、私が提案できるのは｢勇気｣を常に忘れないヒーローたちの生き方に学ぶものがあれば、年をとっても学ぶ姿勢を崩さずにいよう、ということだけである。残念ながら｢機動戦士ガンダム｣や｢新世紀エヴァンゲリオン｣からは、他に得ることは多いが、勇気については「？」である。この二作品、テーマが深すぎて、ある意味｢ヒーロー不在｣だからだ。そこで一例をあげると、｢宇宙刑事ギャバン｣である。同シリーズ{宇宙刑事シャリバン｣の最終回において、魔王サイコとサイコキラーとの決戦。どちらかを倒しても、もう一方が命を与えすぐに生き返ってしまうと言うなんともご都合主義に作られた最後の敵に対し、ギャバン隊長もシャリバンも打つ手なし。必殺｢ギャバン･ダイナミック｣｢シャリバン･クラッシュ｣も通じない。さすがに手傷を負ったサイコキラーが、治療のため幻魔界へと逃げるそのとき、二人の宇宙刑事は、｢逃がさぬ｣とばかりに追いかける！このシーンに｢ヒーロー物｣の真髄があった。必殺技が効かない、勝ち目がないと言うのに、幻魔界への突入を試みる二人。なんの躊躇もなく、ひたすらに悪を追う宇宙のハンター。もう、手に汗ものである。そういえば、ジャッキー映画もこういう展開が多い。単純と言えばそれまでだが、一度｢ギャバン｣｢シャリバン｣を通してみてみてはいかがだろうか？子供のいる親御さん達にも、ぜひ一緒に見ていただきたいものである。妙に力が入ってしまったが、付け加えておくと、｢ギャバン｣の本当の凄さに気がついたのは私が二十台も後半？になってからであるから、今からでも全然遅くはありませんよ！今日の一言。　｢勇気｣をお持ち。胸の片隅、しまいこんで忘れた勇気を～♪(勇気があればｂｙ西城秀樹)

  2005年11月29日

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• 朝青龍のまだまだ凄いところ。

  昨日に引き続き、朝青龍について。プラス、武術、はたまたヒーローにまで及んでいきます。とは言いながら、朝青龍については今日はほとんど触れません。前回、大相撲は対戦相手が前日決まるために云々･･。と書きましたが、戦国の世を考えたとき、武士たちは誰が相手か、誰それは何が得意か？などと考える暇もない合戦がありました。作戦を考えるのは、大将や参謀格の人。(家康、本田正信ＶＳ石田光成･島左近）のような図式ですか…。そして、実際に戦うのは功名が欲しい血気盛んな大名や武士たち(加藤清正、服部半蔵など)彼らが戦うときの主なケースが馬上戦。つまり、大群の勢いに任せ敵陣に突っ込みながら、片っ端に相手を斬る･突く･馬を攻撃するなどしたわけです。こういった戦いにおいて、｢何々流｣｢免許皆伝｣｢武芸百般｣と言う肩書きはあまり意味が無い。補足しておきますと、免許皆伝した方々の数、かなり多いです。この時代においても(これ、ポイントのひとつです)命をかけて闘う、主のためなら命を捨てることができる、こんなことができる猛者たちに、技術論はもはや二の次なのでしょう。｢昔の武士の稽古はものすごかったのだ」などと、とんちんかんなことを未だに言ってる御仁も多くみられますが、はっきり言って、まじめに稽古する暇などなかったでしょうねえ。なぜなら、有力な大名達は信長の頃から、しょっちゅう何かと呼び出され大阪や伏見などに待機させられます。数ヶ月あるいは数年もです。腕に覚えのある武士たちは殿様のお供で護衛につかなければならない。さあ、これで武士たちは満足な稽古ができるでしょうか？どうも、宮本武蔵やら柳生十兵衛のイメージが一人歩きしているようですね。武蔵でさえ、あの島原の乱では狂乱の渦の中、何も功績を立てることができませんでした。彼らの強さは、戦国の後ですから、「勝てると思った相手としか戦わない｣そんな戦略がバッチリと生きたのでしょう。戦国の時代に戻りますが、やはりもって生まれた武運というものがあると思います。家康にしろ、何度も死にかけてる。信長も時流が味方した面が随所に見られる。ここらも詳しく書きたいところですが、日を改めて。で、朝青龍にもどります。彼も時流が味方しています。武運があります。敵とも言えるライバルがいないこと。これが彼の記録面に大いに役立っていることは間違いないところ。北の湖には天敵･輪島、二代目貴乃花が。千代の富士には隆の里、小錦、天敵安芸の島。貴乃花には曙、武蔵丸、武双山、お兄ちゃん？もう、時代が朝青竜に味方したといってもいいですね！そうそう、ヒーロー物にまで話を運ぶつもりでしたね。ウルトラマンがゼットンに負けた。これは当時の子供たちにものすごい衝撃を与えてくれました。また、マジンガーＺがミケーネの暗黒大将軍率いる戦闘獣軍団に成す術もなくやられてしまったときも。これらに共通する敗因は敵の事を知らなかったから。じっくりと作戦を立てれば、勝てたかもしれません。実際ウルトラマンもマジンガーＺも無策に突っ込みすぎなんです。ただ、ここでもう一度。敵の事を知らなくても、勝てなければ真の強さではないのかもしれません。ということ。いや、実際勝ち負けはあまり重要ではないのですが。朝青竜なら、相撲のルール内であれば例えアンドレだろうと、大山総裁であろうと、塩田館長であろうと、負けないと思うのです。予備知識が無くてもね。ここも大事なところ。逆のパターンで考えてみましょう。もし大山総裁(Ｋ－１のトップ選手でもいい)が、見ず知らずの相手（これがまあ仮にヒクソン！)といきなり戦った場合、ひょっとしたら？と思いませんか？格闘技はそういう世界なのでしょう。武術、武道もまた同じ。だからこそ、卑怯？な闘い方もあり、知られてはならぬ秘伝なんかもあるのでしょうねえ。今日の一言。　こりゃ、まだまだ続くぞ･･･。

  2005年11月28日

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• 朝青龍の凄さ･･･｡

  今日はちょっと真面目に。朝青龍の記録ラッシュは当然ながら凄いが、彼の凄さは角界の中でこそよけいに際立つ。どういうことかというと、大相撲の対戦相手は前日に取り組みが行われる。つまり、事前対策する余裕があまりない世界だということだ。Ｋ－１やプライドであると、対戦相手が何ヶ月も前から知らされる。そのため、相手にあわせた集中的なトレーニングが行える。それによって、両者が磨きぬいた技を披露することが可能になるのだが、さて、大相撲はどうか？当然、終盤になれば対戦相手の予想がつくし、何度も対戦したことのある力士ならば対策も立てやすいかもしれない。だが、シンプルな相撲のルール内で勝敗を決する(土俵から出す、相手の足裏以外を土につける)以上、あまり前々からの準備は意味のない世界のようだ。結局は力士個人の底力がものをいう。しかも、白黒はっきりさせることができる。言い訳の通用しない厳しさがある。Ｋ－１、プライドであれば、両者が研究しすぎて膠着状態になったり、泥試合、はたまた不完全燃焼な判定にまでもつれこむこともある。関係者は選手の安全管理にも気を使った上で、ファンにも喜ばれるようルールの改正や改良にたゆまぬ努力をしてはいるが、相撲と格闘技の性質の違いか、はたまた東洋と西洋の考え方の違いなのか、完全なルールはまだ思考途上のようである。誤解しないでいただきたいのは、Ｋ－１やプライドが相撲に劣っているということではまったくない。あと、朝青龍がプライドに出たら？などといういまや次元の低い空想話でもない。ただ、朝青龍の一人で角界を支える精神力の凄さ、これは並大抵の物ではないのだ。考え方をかえると、アンディ･フグがいなくてもＫ－１の人気は落ちず、むしろ上がった。反転、朝青龍がもしいなかったら？相撲界はどうなっていたか？高見盛や普天王では役者不足。琴欧州の人気は朝青龍の敵役として成り立つ面が大きい。様々な方面でたたかれまくった朝青竜ではあるが、ここはやはり素直に彼の凄さをたたえたい。最後に猪木が昔言った名言。「シュート、シュートはけっこうだが、誰も四十億積んででもタイソンとやるといわねえなあ・・・」解説すると、「口を動かす前にやれよ！｣ということだ。物事シンプルである。では、明日はさらに武術と相撲の関連性について深く掘り下げていくことにしよう。ほんとは、それを書きたかったのだった･･･｡今日の一言。　千代の富士、貴乃花、北の湖、大鵬。　　　　　　　朝青龍はその誰よりも強い！異常である。

  2005年11月27日

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• ネタに困ったら･･･｡

  ネタに困った日の切り札として、武術カテゴリーを設けてあるのだが、今日はとっておきの秘技を紹介したい。ものすごく簡単で効果があるので是非実践していただきたいと思う。ただほんとに悪用も出来るので、ニ三日で削除するつもりなので、そこんとこよろしく！（なんか、たよりねえなあ）ではさっそく。胸の中にボールが浮かんでいるとイメージしていただきたい。これは三百六十度方向転換が可能な球である。そして、この球は光を放つことが出来る。強い光、赤い光と様々である。自分の意識で自由にそれは変えられるものである。これだけ。つっこまれそうなので補足しておこう。このイメージ。応用が実に広い。武術で使えば、考え方ひとつで神にも悪魔にもなれる！バッティングに応用すれば、球がゆっくりに見える。胸から放つ光を来るボールに当てるだけでよいのだ。そうすると、身体感覚が目覚める。頭で考えるより速く反応が出来るのだ。さらに、人との会話、交渉にも役立つと思う。相手の顔にスポットライトを当てるのだ。優しい光であれば、敵意すら消えていく力があるはずである。女性を口説く時にもつかえる。(こういうことを書くのでうさんくさい）この人とは縁を切りたいと思ったら、黒い光を当てればよい。この術を私は「胸からブレストファイヤー」と呼んでいる。別にファイヤーブラスターでもパルサーカノン（ダンガードＡ）でもかまわない。注意点は頭の中にボールを作らないことだ。おそらくのぼせるか、頭痛が起こる。あくまで胸につくるのがポイント。「ハートが伝わる｣のである。実際に重心も安定し、軸が出来やすいため、武術で言う轆轤剄（ろくろけい・ルールヂン）の力も表現しやすくなるのである。注　(実際の轆轤剄は体軸を中心にして、クワ(字が出ない)という股関節で導いていく）他の効用としては動作が速くなる。目的物に向かって胸の中の球を回転させ光を当ててから動く。字で書くとややこしいが、一度こつをつかめば永遠に実行が可能。自転車のりを忘れないのと一緒だ。そもそも、武術の奥義たるもの、年をとっても使えないと意味がない。いつやっても何度やっても、根っこが変わらぬ動作でなければだめなのである。信じなければそれもよし。信じれば確実に目が開けることを保証しましょう。今日の一言。　　正しく伝わったかどうか不安なので、やはりこれは三日後に削除させていただきます。

  2005年11月02日

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• ど迫力？の戦い。

  昨日のボブ･サップの試合を見て感じたことならびに考えたことであるが、まあ確かに巨体同士の殴りあいだから迫力はあった。しかし、見ていて楽しくはない。いや、見るに耐えないものだったかも。なにせ技術がない。スタミナがない。しかも両者ともハートがない。もう、じれったくなる事しきり。相手の韓国の選手(た名前は忘れてしまった)など、ディフェンスがまるでなってない。ミルコや武蔵には絶対に勝てないであろう。ま、そんなことは他のファンの方々に任せよう。私が改めて言いたいことは、ど迫力の戦いはかつてもあったということ。「アンドレ対ハンセン｣｢ハンセン対ベイダー｣の２試合だ。見ていない人には見てもらうしかないのだが、｢ど迫力｣というと、どうしてもこの試合がダブり、この試合を基準に見てしまうので、見る目も厳しくなってしまうのだった。思えば、ホーストを破った試合などはサップの最もサップらしさが出ていた。あの頃こそ、プロ意識満々のサップだった。このまま消えてしまうのか？（曙も)私の見解としては消えていったほうがよいと思う。やはりサップにはハートが足りない。格闘家としての一番の資質に欠けているのだ。もうこれ以上やっても無駄であろう。せいぜい「ばびぶべぼぶぼぶ・さっぷくん」（コロコロコミック連載中)が続く事を祈るのみだ。今日の一言。　ううむ。今日の日記にはひねりが足りないなあ。これは読んでも面白くないぞ･･･。

  2005年09月24日

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• 仙人は実在するか？

  昨日までのチベット篇まで、一向に武術の話に進んでません。前置きが長～くなりましたが、ようやく少しだけ踏み込める段階に参りました。昨日はチベット密教の裏部分みたいなものを紹介しましたが、チベットには元々ポン教という土着宗教があったのは、あまり知られていません。日本の神道と中国の道教を足して割ったようなこの宗教は、先祖崇拝やら八百万の神のような考えがあったのですが、インドからきた新しい宗教(仏教、ニンマ派の走り)がこれを駆逐してしまったようです。そして、発展したチベット密教は、実はヨガの教えが根底にあり、それが神秘的なイメージを作る元になっています。これらの話は七世紀とされていますが、そのころにはすでに、中国には道教、仙道(タオイズム)が存在していました。呼吸法を重視している点で、密教も仙道もあるいはヨガも共通するものがあります。この呼吸法、今では様々な呼吸法があり、健康に、ストレス解消、リラックスなどに役立ち多くの人が実践しておりますね。元々古代のインドでは、こんな事ばかりを(失礼！)大マジメに研究していた人たちが大勢いて、しかも二千年以上にわたってですから、やはり何かをつかんだであろうことは推測できるわけです。人間はやはり賢いですから、大昔の人だって、ひたすら打ち込んで、いろいろなデータを取って、あるいは人体実験めいたことまでやってのけ、人間の体の不思議、謎を解き明かしていったことでしょう。人間をなめたらあかんということです。ただ、時代が時代ですから、「こうすればこうなる」｢ああだとこの現象は起きない｣みたいなレベル(でも、この経験で得た知識があなどれない)でしょうが・・・。で、私が勝手に思ってるだけですが、呼吸法の奥義はとどのつまり、どうすれば脳に影響が出るのかを知ることだと思っています。その一例が、有名な呼吸を止める(あのプールに潜って・・・というやつ）つまり酸欠が脳にどう影響するか？武息という武術的な呼吸、あるいは息吹。これらも脳内にある種の刺激を与える事なのだと、私は断言してもいいと思っています。今日の一言。　　書き終えたら、急におなかがすきました。

  2005年08月31日

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• チベット篇３！

  昨日の予告どおり、チベットの宗教観とそれにまつわる不思議な話を。ラマ教には二大勢力があって、有名なダライ･ラマが属するゲルク派。そしてニンマ派。他にも幾つかあるそうですが。チベット密教の元祖とされるインドの行者パドマサンヴァという人が、行く手を阻む魔神を次々と調伏し、守り神へと換えていきました。大変な呪力の持ち主であったらしいです。これらのくだり、実に長いので相当にはしょりますが、とにかくパドマサンヴァの流れを汲むのがニンマ派と頭に入れておいてください。ニンマ派には面白い話があって、埋蔵経典（テルマ)を地中やら池の中に隠し、それを掘り起こしたものが、パドマサンヴァの直系弟子、あるいは転生者だと認められるのです。試験管が掘り起こしたものに対して、幾つかの質問をします。それに答えられると、本物だと認められるのです。たとえ、子供であろうとです。冷静に考えると、子供が答えられる程度なのか？とも思いますが、この辺、とにかく怪しいです･･･。このテルマにはパドマサンヴァが会得したとされる、いわゆる神通力を得る教えが記されているとのことで、当然それを習得すれば、無敵にも思えますよね。まあ、眉唾物だと思いますが、本来の仏教目指すものは最終的には輪廻転生の鎖から抜け出すこと･･･つまり解脱なわけですが、チベットの場合はどうかというと、輪廻の悪循環から抜け出せないなら、よりよい転生をしてやろうじゃん！といったふうに、変化させていきます。結局、一度頂点にたってしまったゲルク派が死んでも生まれ変わって君臨してやるぞという風に政治色が強くなってしまった。ちょっと、方向がそれたので戻しますが、転生を最高の形のもっていくための秘儀が転移瞑想法(あのオウムで有名になった呼吸を止めるやつ)もうひとつが、タントラ(性奥義)です。ぶっちゃけた話、何かしらの理由をつけては、結局やりたいのが男の性分なのでしょうか？秘密を体得する目的と称して、そう昔でもない時期まで行われていたらしい淫靡な世界･･･｡「クラダルマ」の世界があった！というところでしょうか。今日の一言。　　｢空｣即ち｢無｣であるが、それを悟ったあとに転生して虚しくはな　　　　　　　いのか？　　　　　　　ちなみにチベット密教では訓練したもののみ、転生できることにな　　　　　　　っています。

  2005年08月30日

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• 砂嵐のむこうにバビルの塔が･･･？

  夏休みをとった私は(というよりも、老師が夏休みのため)独り旅に出た。行く先は決めてあった。チベットだ！もう、ここだけはなんとしても行きたかったのである。なんか、ロマンを感じるじゃないですか？もっとも、そのときの私はチベットについての知識などほとんどなく、現地であった松本さんというカメラマンの方に、少しばかりのレクチャーを受ける幸運に恵まれた。帰国後、チベットに関する本を読み漁り、今ではちょっとしたウンチクは語れるが･･･｡ともあれ、私は旅立った。日程の予定も立てず、気ままな一人旅である。まず向かったのが、成都という都市。そこから、飛行機でラサに乗り込む。成都には陳麻婆豆腐店という、麻婆豆腐発祥の店が現存してるのですが、あいにく0休みでした。残念！ラサ空港に着く。有名な話であるが、飛行機はバウンドしながら着地する。現地の人は慣れているのか、歓声を上げる。降りると、日の光のまぶしさが際だっていた。ああ、高地なのだと実感する。空気もかなり薄い。ラサは平均して海抜二千五百メートル以上なのです。空港といっても、ただの広場！ターミナルや土産物屋もない。ライフルを持った兵隊だけが五、六人いる。ラサへ向かうバスに乗り込んだ。約二時間かかるという。退屈はしなかった。そこらかしこに奇妙な仏像が見られ、時には、おお！と思わせるような大きな絵が岸壁にかかれていたりもする。やがて、ひときわ目を引く建築物が、彼方に出現した。有名なポタラ宮である。理想郷のひとつとして伝えられるシャンバラへの入り口が隠されているとの噂もあるラマ教の巨大建造物だ。「でかい！」とにかく感嘆する。正確にはわからないが、二キロ以上離れたところから見える物体としては異常な大きさなのである。期待は高まり、早く着かないかとワクワクしたものだった。ラサにたどり着くと、ポタラ宮はやはりでかかった。これ写真アップしたいんだけど、スキャナーがないので、何かいい方法ありませんかね？私はポタラを横目にラサ飯店というホテルに向かった。私の方針として、一日目だけはいいホテルに泊まることにしている。そこで、驚愕の事実が待っていた。ほとんどの旅行者が高山病にかかり、点滴や治療を受けているのだった。私は全然平気でした。なにせ、このころの私は心肺機能が異常に高かったので。初日はあまり出歩かないほうがいいとの忠告を無視し、レンタル自転車を借りて、方々へ出かけたのだ。楽勝！鳥葬の山にも登りました。サソリがいっぱいいましたよ。恐かったなあ。書いてるうちに、チベット篇を一回で終わらせるのももったいないなあと思えてきました。ポタラ宮やら、ヤムドク湖のはなしなどはしょるにはあまりに寂しいからです。予告の砂嵐は当分先になりそうです。今日の一言。　　チベット密教を極めると、分身を作ることができるそうですよ。　　　　　　　サスケか！おまえは？ってとこでしょうか。

  2005年08月28日

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• 猫肉のチャーハン？

  今日は第三段となります。中国の水は危ないというのは有名ですが、実はもっと危ないものがあります。Ｂ型肝炎ウイルスです。食堂の箸やコップなどに付着していると思われるため、箸は持参、コップはティッシュでキレイに拭き取ってからでなければ危険なのです。日本でも有名なＭ老師も肝炎でしたし、当時の衛生状況はひどいものでした。使ったラーメンのどんぶりは、バケツに次々といれ、そこらへんを拭いた雑巾で拭くだけ！しかも、ハエが異常に多いのです。ま、そのおかげで私はハエとりの名人になりました。マジに片手で捕まえる事ができますよ、今でも。(ただし、止まっているハエですぜ)さらに、油が危険なのです。外国人用のホテルではさすがにそんなことはないのですが、町食堂や屋台ではちとやばい・・・。とある、食堂にふと目を惹かれるメニューがありまして･･･｡そう。タイトルの猫肉チャーハンです。猫好きの方、本当に申し訳ない！私は食べてしまいました。だって、みんな平気で食べてますし･･･｡私も猫は大好きなんですよ。しかし！猫の呪いか？そのチャーハンで見事にやられました。油そのものが傷んでいるのです。食べてもわかりませんでした。その夜から地獄が始まりました。三十回近くはトイレにいき、一晩眠れませんでした。出るものも出ないのに行きたくなるのですよ。お茶を飲む。三十秒もたたないうちに、直通か？というぐらいにおなかの中は空っぽになりました。翌日も調子はよくなりません。心配してくれた高老師が(あ、この人、武術の先生ではなく、ただのおっちゃん(爆)です。でも、命の恩人でもあります)薬をくれたので、ありがたくそれをいただきました。効き目は早く、下痢も止まりました。さすが、漢方の本場、中国ばんざい！しかし！その数時間後･･。耳が聞こえなくなったのだったああああああああ！あのときほど焦った事は、私の人生振り返ってもあまりない。(オレは何のために中国へ来たのだ？）そんな想いにとらわれる一方で、妙に冷静な自分がいました。健康のありがたみだとか、周りの人の事とか、これからのこととか、様々な想いが乱れる中、ひとつの気付きがあったのです。それは・・・なっちゃったちもんは、しかたねえな！これはただの開き直りではありませんよ。とにもかくにも、激変を受け入れて、新たな一歩を踏み出そうとした意思が、そう思わせたのです。武術で強くなることも大事ですが、なにより逆境に負けない心のタフネスさがこのとき自然と身についたような気がします。これが中国でえた最大の収穫だったといえるかもしれません。しかし、さらなる過酷が私を待ち受けていたとは、このときは少しも気がつかなかったのである！この程度でめげている場合ではなかったのだああああ！予告。焼畑農業。砂嵐。チベット暴動。今日の一言。　　あ、そうだ。耳ですが二日後に治りました。治る直前に変な激痛があり、それも辛かったのですが･･･｡

  2005年08月27日

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• 中華料理はどうなった？

  予告どおり、昨日の続きいきます。中国で暮らすにあたり、切実なのは食べ物でした。ほとんど話もできずに渡ってしまったものだから、買い物もできないわけですよ。これが日本や西洋なら、親切な店員が身振り手振りで分かり合えもするのでしょうが、そこは当時の中国！私が片言で店員を呼びます。店員はこちらをチラッと一瞥するだけで、近づいてきてくれません。さらに呼びかけます。「これをください」給我～（ゲイウヲ･チェイガ）変換が難しいので、中国語はま、適当に･･･｡店員は私を「きっ」とにらみつけ、「没有（メイヨー）ない！」と叫ぶのです。目の前にあるのに、「ねえよ！」ですからねえ・・・。開いた口が塞がらないとは、まさにこのこと。このあたり、社会主義政策が強かった時代。生活を保障されている中国の一般市民は、サービスなどという概念はなく、ともすればできるだけ働きたくないという意識が強かったのです。肩を落とし、その日、わたしはとぼとぼ帰りました。さて、これで落ち込んでる場合ではありません。何せ食事がかかっているわけです。食べなければ、練習もできません。ここから私の猛勉強が始まりました。武術の練習が五時間あったので、四時間を中国語の勉強に当てました。一ヶ月ほどで、困る事は無いぐらいにはなりました。その間の食事は、バナナだけで済ませたり、ゆでたまごだけとか、老師の家でご馳走になったりとか、なんとかなりました。うん、なんとかなるものなんですよ。自由市場に買い物に行ってみたのはそのころ。少しは言葉にも自信がつき、勇んで出かけては見たものの、ここでまたまた凄い光景が！肉をどうしても食べたかった私は、気の良さそうなおっちゃんに「豚肉、できたらロースをくれ」ちなみのロース部分だけは身振りで説明。すると、出てきたのは二十キロはあろうかという巨大なロースの塊。補足しますと、通常ロース肉は成形された物を日本では流通してます。成形とは余計な脂肪部分を取り除き扱いやすい状態にしたものです。日本ではロース一本平均して七、八キロぐらい。つまり、いかに余計な脂があったか？ということなのですが、こちらはビックリしますよね？「ここだけでいい？？？」そこはなんとか了承してくれ、一キロほどのいい部分だけをくれました。そして、ここに落とし穴が！そのおっちゃんは、ほいっと私に肉を手渡してきました。紙も、ビニールも、パックもなしで！でも、考えてみたら当時の中国にビニール袋って、まずお目にかかったことすらなかったので、「こ、こ、こういうものなのか？」と、つぶやきながら片手に豚ロースの塊を抱え、自転車で帰りました。しかも黄砂の風の中。帰ったら、肉は砂だらけ･･･｡なかなかめげない私は、もう食いまくりましたよ！厚く切ってポークソテーだ。美味い！これはお世辞抜きで美味かった。健康な豚の味がした。普通なら感激のあまり、泣き出してしまうのでしょうが、ひねくれものの私は、（ちくしょう。あの親父。今度は新聞紙とバット持参で行ってやる）などと、次の対策に頭をめぐらせていたのでした･･･。書き忘れましたが、西安より大理という町の自由市場はもっと凄かったですよ。豚も鳥も生きたままだし、しかも年頃の娘が、ニワトリの首を握って（しかも四羽）持ち帰ったり、背中の籠に泣き喚く子豚をしょって歩くおばあちゃんとか、子豚と本気で言い合いをしてるおばはんとかいましたし･･･｡しかし、そんな中で中国の人はたくましく生きていたのです。だから、強いわけだ･･･って？ちがうんです！まだまだ先があるんですよ。そんな単純な話じゃないのです。武術ファンの方、色々な角度で中国を知ると、武術の根っこが見えてきます。これは日本にいても可能なので、できるだけ広い視野で武術の練習に励みましょう！では、また明日！　予告。　急性腸炎、耳が聞こえなくなる、砂嵐に遭う！を。今日の一言。　黄砂に吹かれて、さまよう旅は･･･｡きっとロマンチックにはいきません！（ｂｙ　工藤静香）　　

  2005年08月26日

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• 絶技はあるか？

  昨日の予告どおり、｢国家機密とされる中国武術の絶技｣について書いていきます。一体どういう技なんでしょうねえ？そんなにすごい技なのか？漫画みたいに｢百歩神拳」とか｢秘孔」あるいは気で相手を投げ飛ばすみたいな技なのか？国家機密って言うぐらいなら、相当なものなのでしょう。普通に考えれば、核兵器並みの危険度があるということですよねえ。私も中国にいた当時、｢国家機密｣なので教える事ができない｣というセリフを、何度も聞きました。何度も！ですよ。さあ、ここで疑問なのは｢国家機密｣だということをそんなにぺらぺら喋っていいのか？ということです。これだけで真相がつかめてきませんか？もうひとつ、なぜそこまで秘密にするような技を持ちながら、国家の重要ポストにはつけないのか？ここでちょっと面白い話をしましょう。武術マニアの中でも有名なある老師がいます。その方の奥さんは学校の先生でして、非常に頭がいい。そして、気さくな方でした。加えて、よく喋る！とても、｢国家機密｣を守れそうにはありません。その老師は、奥さんには全く頭が上がりません。私も一緒に自由市場へ豆腐を買いに言ったことがあります。(笑)鉄道公安局というところに、鉄老師という方と知己になりました。(日本では全く無名です)この方は禽拿術が得意で、不思議な関節技をいろいろ知っています。鉄老師が言うには｢拳、蹴りはあまり役には立たない｣といいます。国内の治安を守る立場の人のセリフがこれでした。さて、話を戻しましょう。なぜ｢国家機密｣の技を持ちながら、野心をもたないのか？なぜ、｢国家機密｣という言葉が頻繁に使われるのか？答えは幾通りかあります。第一に｢国家機密｣をエサに商魂をふりまいている。第二に「国家機密｣はほんとうに存在するのだが、実はそんなにたいした内容、または技術ではない。ぶっちゃけて言うと、知られると恥ずかしいぐらいの物。そして最後に｢国家機密｣の技はハナからない！こういったことから、秘伝を会得したはずの術者が権力者になれない理由が導かれると思いますが、いかがでしょう？補足すると、あの宮本武蔵が島原の乱でたいした功績を上げることができなかったという史実でも分かるように、超人的強さを持ってしても大勢の人間をさばくことはできないのです。つまり、軍を動かす事のできる人には｢秘伝｣｢奥伝｣あまり役にはたたないってことですか…。｢機密｣にするまでもないんですね。一応｢武術･格闘技｣篇は今日で一休み。また、近いうちに気まぐれで書くと思いますのでよろしく！今日の一言。　　これ･･･料理のジャンルの日記なんだよなあ･･･｡

  2005年08月12日

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• 達人の真理を探る。

  昨日の日記中に｢老剣士の剣先は微かに震え･･･｣のくだりがありましたが、それについて説明してみたいと思います。剣先を微かに揺らすというのは、あの北辰一刀流をはじめ幾つかの流派に見られる動きです。これを現代のスポーツに当てはめると、イチローや松井が打席で見せる揺らぎ。またはテニスの選手が(シャラポアを思い浮かべてね)レシーブ直前に見せるあの揺れの事だ。彼らは静止してただ待っているのではない。柔らかい前傾姿勢を保ち、バット、またはラケットを持つ以外の力は極力脱力し、左右の足どちらにも体重のかかりっぱなしがないようにしている。西洋の格闘技、スポーツはさすがにリズム感を重視していますよね。しかもノリがいい。伝統としか言いようがありません。対して日本の武術はリズムといったものとは無縁のような気がします。特に三拍子が苦手な日本人は(ワルツのような楽曲がなかったため)リズムというといわゆるたてノリになってしまう傾向が強く、ビートの刻みや拍でしかリズムを理解しないため西洋人や黒人には到底及びません。最近ではさすがに日本人も幼いころから様々な曲に馴染んでいるためか、様になってますね。しかし、リズムにもデメリットはあるんです。いわゆる｢リズムを読まれる｣ってやつですね。そこでってわけでは全然ありませんが、日本の古武術にはリズムを重視する傾向は見当たりません。よかったよかった･･･て、何がよかったんだ？静止は古武術における｢居付く｣状態であり、止まっていたら、動けないわけです。自動車も発進時に一番パワーが要るのと同じです。筋肉が脱力した直後の起こる収縮は、通常の運動速度よりも増すことがわかっていますので、剣先の揺らぎは正解なわけですね。このあたりの理論、手塚一志さんの｢バッティングの正体｣に詳しいです。ぜひ読んでみてください。緊張･弛緩を無意識に習慣化させることにより、脳もまた活性化し、眠っている力を引き出す引き金にもなりそうですが、それはまた別の話になります。さて、昨日の小説もどきに戻りますが、老剣士は一瞬にして相手との間合いを詰め戦意を奪ってしまいます。ここではどのようなことが起こっているのでしょうか？テレポーテーション？まさかあ。孫悟空じゃないんだから･･･｡すごい脚力？それもねえ・・・。カールルイスじゃないし･･･｡だいたい、剣で切りあう剣士が向かい合って動けない距離って、どのぐらいなのよ？一メートル？んなアホな！こわいでしょ。二メートル？ううん。ちょっとねえ・・・。よし、三メートルにしときましょう。一番妥当でしょ？映画のように十メートルも離れてにらみ合って、そこから一気に距離が詰まるわけがありません！往々にして、皆さん誤解してるのです。一瞬にして間を詰めるなんてのはせいぜい三メートルなの！そもそも老剣士(達人てだいたい老人ですから)がそれだけの肉体能力を維持できますか？戦国時代や江戸時代、そんなに栄養価が高いものを食べてましたか？てなわけで、三メートルです。これなら方法はあります。ただし、この方法は今のところ独りの方にだけメールで発信する予定となってますのでごめんなさい。決して私は秘密主義ではありませんので、いつか機会があれば発表してみたいと思います。では明日は｢なぜ達人たちは強いにもかかわらず、天下を取れなかったのか？(とればいいじゃん！)｣･･･てのをお送りします。もうひとつ。｢国家機密とまでされている中国武術の絶技とは？」を。お楽しみに！今日の一言。　　考えるな。感じるんだ。(ブルース･リー）　　　　

  2005年08月11日

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