案山子の世界

現段階でまだフリー走行２の結果しかわかっていないので、判断は難しいが、モナコＧＰはマシーンの差がドライバーの腕で縮まる公道サーキット。そんな訳でニコがいい位置をキープしているが、予選ではそうもいくまい。ただ、彼の父親ケケがウィリアムズ・フォードで優勝しているサーキット。是非いい成績を残してもらいたいものだ。

さて、佐藤琢磨。シートを失っても闘志は変わらない。シートがなくなった多くのＦ１ドライバーが他の競技に移行し、ふたたびＦ１の世界に復帰できない中で、琢磨はＦ１以外のカテゴリーには行かないと、きっぱり表明している。ホンダでは、バリッケロが引退したら琢磨を入れるかもしれないといった噂が流れているらしいが、Ｊ・バトンこそ、今のホンダ不振の元凶だとわかっていない。ドライバーは開発能力も問われるが、バトンにはその能力がない。バトンを排出して、是非琢磨を入れて欲しいものだ。

次に、Ｆ１Ａ会長の件。マックス・モズレーが窮地に立っている。かといってバーニー・エクレストンを会長に据えたとしても、なんらかわらないだろう。ホンダ叩きから始まり、興味を失う給油・タイヤ使用・過敏な違反処置・セーフティーカー・・・・。安全性の追求はそれなりに必要なのかもしれないが、だったら、時速６０ｋｍぐいしかでない車でレースをすればいい。ロートルの金持ちばかりをターゲットにせず、若者をどうやればサーキットに呼べるかがわかる若い運営者を求む。