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カテゴリ:読々ゾンビ
地元の書店になかったので、隣県U市にて購入。 敢えてamazonでの購入を控えたのは、この地方でも一人買いましたよ、と統計に加えて欲しかったからなのだが、まぁ致し方ない。余り関係ないね、そもそも。 裸者と裸者 愚者と愚者に続く応化戦争三部作完結編。 未完であるため、後半部分から「覇者と覇者 下」と章が打たれており、その頁を見ただけで今は亡き著者を想って少し泣く。 二十年にわたって続いた近未来日本の内戦が迎える新たな局面は、しかし未完部分の200頁程で終結するとは到底思えない熱い混沌をほとばしらせていた。 「我らの祖国」との首都最終決戦と新政府樹立、戦後処理の中で愛すべき主要人物が次々と死んでいくが、前巻同様 読み進みながら戦闘描写と政治的プロセス、陰謀、民衆のうねりに興奮し、惨禍に胸痛め、椿子たちの愛らしく豪儀な痴態に勃 起し、笑い、また泣いた。 本当に素晴らしい小説で、著者の逝去により未完に終わったことが心の底から惜しまれる。 また「愚者と愚者(上)邪悪な許し難い 異端の」から読み直すかな。 ★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年12月03日 03時41分40秒
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