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林鳥巣のどっちらけ

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2009年03月02日
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カテゴリ:ドラマ・映画

ザ・セルのターセム・シン監督ザ・フォール/落下の王国を弟と見る。

入院してるとヒマなんだよね。
2回ほど入院したことがあるから判ります。
そんな時ちっちゃな女の子に出鱈目な空想をお話して聞かせるなんて、悪くない時間の過ごし方だと思いませんか。
少なくとも唯ボーッと天井見つめてるよりはかなりマシだと僕は思う。

撮影中高所落下で足を怪我して入院中の絶望スタントマン・ロイが、同じく高所落下(オレンジの木から落ちた)で腕を骨折した移民(アルメニア人?)の幼女アレクサンドリアに英雄達の冒険譚を語って聞かせる、というお話。
 相変わらずの映像美と(構図もロケも素晴らしい!ザ・セルでも見られたようなアッシャー的な要素など、見所だらけ・・・どこか黒澤明のみたいだけど)、気まぐれに変わる寝物語の楽しさ、悲しい恋。

こういうの好きだ。

病院のレントゲン室用防護服を鎧に見立てた衣装デザインが素晴らしい。
スーフィーの舞踊がパッケージやPVで大いにアピールされていたが、それほど活躍しなかったのでちょっと残念。
あと、幼女よりスタントマンの青年のほうに萌えた。
いいっすね サイレント映画黄金時代映画人の憂いっぷり(ハァハァ
へタレ青年好きな腐のひとには結構お薦めできるかも・・・

エンディングも(ネタバレになるから仔細は伏せるが)僕としては物凄く好みです。

少々辛口な見方をすると、この作品は前作ザ・セルギリアムバロンを超えた、とは言えないところがある。
バロンほどのスケール感は無いし、ザ・セルほど闇が甘美でない(※子どもに語って聞かせるお話なのだから、そりゃあ限界がある)。

でもでも、まず一見の価値はある映画です。あると思うよ。

★★★☆☆


蛇足(とても日記らしい、家族に関するどうでもよい愚痴)

それはそれとして兎に角どうも弟は皮肉っぽすぎて、この手の感傷的な作品を見るパートナーとしては余り適当でない。
奴と見るのはトランザム7000とかトロピック・サンダーとか、その手のハチャメチャな痛快活劇に限るとしよう。
いちいち横合いからつまらん冗談やツッコミを飛ばすので興が冷めてならない。
こいつ自分の彼女と映画見てる時もこんななのだろうか?
まるで父そっくりだ。
僕が女房だったら絶対ごめん蒙りたい。






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Last updated  2009年03月03日 01時51分50秒
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