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カテゴリ:本・音楽・映画等
同僚がアメリカ出張帰りのフライトの中で観たRRRがスゴく良かったと言うので、映画館に行くことなど年に1回くらいしかないのだが、ネットで調べたら最寄りの映画館では3月いっぱいで上映打ち切りだと知り平日にもかかわらず仕事が終わってから観に行ってきた。何せインド映画だ。しかも3時間モノで、インドで上映された時は途中でインターミッション(途中休憩)が入ったらしい(笑)。敢えてカネを出して観に行くにはちょっとした勢いが要るものだ。
これは観て得したと思った。3時間の長さを感じないくらい夢中になって観てしまい、終わるのが惜しいと感じたくらいだ。前半でいったん主人公の片割れ(Bheem)の物語は終わるのだが、後半のもう片割れのRajuの話で前半の物語へのドンデン返しが待っている。1度で2つの映画を見せられ、しかも単に倍でなく話が二重に厚みを増すといった感じ。 私は30余年前に現地の映画館で観たインド映画の印象が強烈に残っており、そのせいでインド映画にちょっとした偏見があったのだが、この30余年でインド映画もハリウッド級とは言わないまでもいわゆる洋画に遜色のないレベルに発達し、カメラワークもCGもスペシャルイフェクトも脚本も音楽も期待を上回る出来栄えなのであった。 面白いと思ったのは、インド人をBuggersなどと呼び動物というか虫ケラ並に扱うイギリス人支配者たちに対し、自分もアジア人としての義憤を感じ始めたのか、すっかりインド人側の視点で物語を見始めている自分に気づいた時である。主人公たちが何度もピンチに陥り支配者に囚われの身になりそうなシーンで、ハラハラしながら祈るような気持ちで主人公たちを応援してしまっているのである。そして、終盤で主人公たちが追い詰められたところから大逆転したった2人でイギリス人特殊部隊を殲滅した末、最後には武器庫を爆破し悪役の提督とそのワイフまで仕留め、昔ながらの勧善懲悪ストーリーでスッキリして映画を見終えることができるのである。 まー細かいことを言い出せばご都合主義だのあまりにも出来過ぎたグーゼンだの「あれはあり得ないだろ!」というシーン満載なのだが(笑)、それでもつい話に引き込まれてしまうのだ。それくらいパワフルなストーリーなのだ。あれはハリウッド映画では無理で、インド映画だからこそ観る者を納得させられるのだ。 また、映画館で大画面・大音量で観れたのもホントよかった。迫力のあるシーンをホントに堪能できた。 ということでこの映画はボク的には100点満点の映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.03 23:14:18
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