今日の気になる広告バナー
さいきん、ド素人が作ったとしか思えない広告バナーや、日本語がヘンなコピーを得意そうに掲げたバナーをよく見かけるんですが、これらを目にするたびにすごく気になっているのはボクだけですか。たとえばこれ。「ちょwww」はまあ、2ちゃんっぽい軽さを出そうとしたものとして許すとして(笑)、「2、625円て!」の「て」は何よ「て」は?「2625円というのは驚きの価格だ」という意味だと思うが、そうだとしたらこれは「2625円って!」のように「っ」が「て」の前に入らなきゃ意味をなさないだろ?あと、「2、625円」のコンマがヘンだぞ。これだとコンマじゃなくて読点だろ(笑)。「2,625円」のようにちゃんとコンマを使おうぜ!もしかして半角の活字の出し方が分からなかったのか?(笑)あと、オレみたいな海外在住者を狙って表示されるこの商品転送会社のバナー!これがすごく気になる。「海外からはお買い物ができない」という日本語の意味がよく分からないんですけど。たぶん、「インターネットで日本のサイトから買い物をしても、海外には送ってくれない」ということを言いたそうなのは推察できるんだけど、これは「海外からは」の「から」の使い方がおかしいだろ?そもそもネットでショッピングするのに「どこから」買い物をするという発想がヘンじゃん。インドにいようが日本にいようが本人がどこからネットにアクセスしてるかはインターネット・ショッピングには一切関係ないことであって、単に買ったものの送り先が国内か海外かってだけの話じゃん。バカみたい。あと、「そんな悩みを簡単解決」の「悩み」って言葉もすごくヘンだよなあ。「えっ!」って言ってるんだから、これは何か知らなかったことを知って驚いているんであって、「悩み」とは根本的に違うじゃん(笑)。悩みじゃなくって「不都合」とか、せめて「困りごと」というのが妥当だよなあ。っつーか、この字体もワープロソフトのデフォルトのゴシック体のフォントでそのまま入力しましたって感じで、これを作った人は広告用にフォントを吟味するという発想がそもそもないみたいなんだなあ。ボクなんかはこういうシロウト丸出しの広告主は怖くて利用する気になれないんですけど、デザイン次第でせっかくの広告が逆効果になりかねないということも分からないレベルのドシロウトなのかもなあ。次は、アルクのサイトにアクセスするとたびたび登場するTOEIC本のバナー広告。『TOEIC Test 満点続出の謎を解く!』という本の広告なのだが、「凄い本が出たものです」の「ものです」ってのが気にならないか?「~ものです」というのは、誰かが何かを評価する際に「大したもんです」とか「世の中もずいぶん変わったものです」といった形で使う表現であって、広告主が自分で宣伝しようとしている自分の商品を「凄い本が出たものです」というのは用法を完全に間違ってるだろ?自分で自分の本を「凄い」というのであれば、「“凄い本”が出ました!」とか「これは“凄い本”です!」とならなきゃおかしいじゃん。まあ、これはバナーのデザインはプロに依頼しているみたいなんで、商品転送会社に比べれば数段マシだけど。まーネットのおかげで自分で商売を始めるための敷居が低くなったことがこーいうところに表れてきてるんだろうけどー。広告会社とかデザイン会社とかコピーライターいったプロに広告デザインを依頼するというこれまでのジョーシキを気にしない(あるいは単に知らない)ドシロウトが、どんどん自分で広告を作り完成度のすげー低いものをウェブにアップしちゃうというこの傾向はこれからも続くんだろうし、ボクも死ぬまで気になり続けるんだろうなあ。