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テーマ:大河ドラマ『平清盛』(470)
カテゴリ:大河ドラマ
日記書くのが久しぶりすぎて、ブログ消去されたかも知れないとも思いました。
まだ存在していました・・・とりあえず良かった。 今年の大河「清盛」も、もうすぐ終了です。 ほとんど感想を書いていませんでしたが、でも勿論毎週見ていました。 世間様の評判はあまり良くなかった・・と。 初期の頃は、町が汚いとか清盛が汚いとか あとはネット上だと「天皇家を王家と呼んでいるのは許せない」とか それだけでもう見る価値なし!みたいな意見ありましたね。 そうそう、人間関係がわかりにくいっていう意見も寄せられたって記事ありました。 そのご要望にお答えすべく、NHKも毎回OP前に人物関係を図解して説明したり、 毎回、人物登場時に登場回数が大目の人物でも名前を表示したりと改善していましたね。 これは私もありがたかったです。 役者を覚えるのが非常に苦手なもので・・・。 昔の大河には人物は初回登場時のみ人物名表示でした・・・そして次回予告もなし!(だから本編の時間が長かったってことですね。) まあそんな努力も空しく、視聴率最低を記録したとかなんとかいうニュースがネットで毎週のように配信されていましたね~~ しかしながら!! 敢えて言おう!! 視聴率が悪いのは、内容についてこれない人達が脱落したから、な気がする。 はっきり言って、今年の大河「清盛」は近年にない”難しい”大河だったと思います。 帝やその一族、朝廷の貴族たち、有力寺社勢力、そして平家・源氏など、いろいろな勢力があって関係も複雑だし、わかりやすい合戦シーンよりも駆け引きシーンが圧倒的に多い。彼らが一体今、どういう力関係なのか?!とか、そういうのを把握してる必要ありますよね?少なくとも多少は覚えてないとね? 私も1週間経つと記憶薄れた(笑)見ながら思い出す感じでしたね。 こういうのに1年間付き合おうっていう特異な層じゃないと脱落も止むなしですね。 さらに人物の心情を深く描くことにもかなり重点を置いていると感じました。 ドラマ後半になるにつれ、どんどんそういう度合いが上がった気がします。 そしてこういう「ドロドロ系」って視聴率悪いと相場は決まってます(笑) でも私はこれ系が大好き・・・だから『清盛』はすごく良かったです。 視聴率最低大河として名高い『花の乱』もドロドロがすごいです。 私はとってもお気に入り(笑)なんですが、これと今回の『清盛』には共通点を感じましたので、低視聴率になるだろうなと思ってました・・・。 ●教養を要求 そうそう、最初の頃の和歌攻撃!もスゴイ!と思ってました。 なんと難易度高いドラマかと思いましたよ。 近年のわかりやすさを追求した大河群とは全く異なる不親切さ!! ちゃんとゆ~~~っくりと、語尾を上げるように詠みあげ余韻もたっぷり。画面には美しい筆文字で和歌が表示されます。そして歌会の面々が感じ入ったような表情を浮かべたりして、そして誰かが「これは○○をあらわしていて・・・なんとすばらしい」と(親切に)解説して・・・。でも視聴者にはわかんないですよね!いや、一般化してはいけないですね。そう、私自身は和歌の素晴らしさとかわかりませんでした。雰囲気を感じるくらいが精一杯。 だけどドラマ内では和歌の優劣が重要視されるシーンとか、あと普通に和歌で気持ちを表現し、視聴者への解説一切なしだったりしましたよね?!登場人物は感じ入ってるから、素晴らしい表現がなされているんだな・・・とはわかるわけですけど。 というわけで、『清盛』初期の頃は和歌の素養という非常に高い知的レベルが求められたと思います。 ●読解力を要求 あとは、近年の大河と比較して、重要で印象的なシーンにて台詞で直接表現せず、役者の演技や場面演出等から視聴者に心情を読み取らせる・・・そういうシーンが多かった印象です。 正直、そんなの普通にやってて欲しい表現ですけど、近年では希少価値となってしまったので貴重品なのです。 『清盛』では清盛VS歴代の帝の対峙シーンが印象的で、そのものずばりな発言は全然なくて、もうそこはお互い空気や雰囲気で感じあっている。台詞や行動は、婉曲的だったり象徴的だったり・・・。 演出が過ぎると感じた人も多そうな気もしますが、私は良かった~ こういった緊迫シーンは久しぶりでした。 そして現時点で最高だと思ってるシーンその1は、家臣に「平家も清盛様も、もはや武士ではありません!清盛様が目指した武士の世は、武士のままではつくれないものだったのです・・!」と言われ、なにお~と怒った清盛は若かりし頃から使っている刀を振り上げて、、そしてそのまま刀の重さで尻餅をついてしまった・・・ってところ。 呆然とした清盛の表情・・・ シーンその2は、その翌週(先週かな?)で、もう福原の都はもたないからと還都し、平家をこらしめる為に東大寺に出兵したら、うっかり東大寺伽藍全焼させてしまった。 これは、当時としてはとんでもないことで人心が離れる出来事とのこと。 なのに総大将である孫が無邪気に「ぼく、スゴイ成果を挙げてきました♪」と目を輝かせて報告に来て・・・ 今までだったら「この大ばか者がぁ~~!」と足蹴りを食らわせていた清盛が!! 「・・・ようやった、ようやった。それでこそ平家じゃ・・・」と、寂しそうに・・・ そしてそれを痛ましそうに見つめる平家一門。 今までの清盛の人生、全て見てきた上でのこれらのシーンは本当に心に迫ったなあ。 そして先週の、すごろく勝負終了宣言。 もう世の中の流れを作ってるのは武士、上皇の影響力はありませんよ・・・ そうか、時代はもう、変わってしまっていたのだな という暗黙のやりとり、良かったです。 余談ですが、大河に限らずドラマ全般に言えると思うんですが、人物の気持ちとかを全部台詞でしゃべってますよね。「私は本当はこう思ってた・・・ずっとこういう思いを抱えてきた。それがつらかったんだ!」とか。例えばですが。そういうの聞くと、感情の爆発ではなくて説明的な台詞だな~ってどうしても思ってしまう。そんなにつらいことを感情が高ぶった状態なのに理路整然と他人に説明できてスゴイな~とも。(役者の演技力が関係してるのかも?) まあいろいろと書きましたが、結論としては『清盛』は私の好みに合っていました。ということでした! 最終回、楽しみに見たいと思います! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年12月23日 17時38分29秒
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