【大河ドラマ 龍馬伝 #37 龍馬の妻 2010.09.12】
ドラマ的には龍馬の女関係と高杉晋作の回でした。あと薩長同盟も龍馬がお龍に「ここで別れたらもう二度と会えないかも知れないけど、それでいいのか?」とか聞いたりして、そんでお龍に「嫌や!」と言わせてるのを見て、この龍馬は自分のモテを完全に自覚してるんだなぁと思いましたね!!とはいえお龍と夫婦になることで龍馬モテモテ伝も終わりかと思いきや、長崎に着いた早々ドロドロ三角関係・・・(笑)龍馬と関わった女は全員、龍馬に惚れる♪とか書いておいてなんですけど、この長崎のシーンはこれまでの龍馬のモテ話の中で一番面白く(笑って)見れましたよ。楽しかったです。二人の間に座って「二人とも、仲良くしいや♪」って・・・苦笑あとは、社中ではお龍のことを陸奥が快く思ってないというのが興味深かったです。社中の財政について言及してような感じがしたけれど、長次郎の気持ちが分かったということだろうか??で、晋作です。龍馬がグラバー邸に行き、グラバー・大浦慶・小曾根さんと共にマージャン卓を囲んでいます。もうみんな龍馬が薩長を同盟させたと知っており、さすが!!と驚く龍馬。西郷と木戸が図って京だとかで情報をまいているということだったが、それに龍馬の情報は含まれていなかったということか。龍馬「薩長を守り立てて、いよいよ幕府を倒さなきゃならん。できれば、戦なしで」来たよ・・!戦なし希望ですかぁしかし「できれば」というところに私は注目しました。これは今までの龍馬伝・龍馬の言動からしたら、考えられない程に好戦的(笑)な台詞です。だって、ムリだったら日本人同士で戦争していいって言ってるんですもん。一体龍馬はいつ、戦っても良いという考えになったのか?というのは特に描かれていなかったですね。それと、日本人同士で争っていてはいか~ん!!というのが龍馬の主張の軸だけど、薩摩と長州が戦ったら日本の終わりだけど、幕府相手に薩長が戦うのはいいという、その判断基準は一体どういうものなのだろう?そもそもいつの間に倒幕派になったのかという根本的問題はありますが、それは置いておくとして、つまりは幕府は基本的にダメと思ってるってことになると思うけど、幕府のどのへんがダメって思ってるのかも特に描かれてないし・・・唯一考えられるのは、晋作の幕府批判「愚かなのは、戦おうともせずに異国におもねって生き残ろうとする幕府と、何も考えずにそれに従う諸藩じゃないんか!」を聞いて「あれほどの見識とは」みたいに言ってた=自分も晋作と同じ考え、という意味だったのかも知れないけど、それまでの龍馬からそういう思想を読み取ることは誰にもできないと思うし・・・つまり、何考えてるのか全然分からないですね。勿論、龍馬ほどの人物が何を考えているのかは凡人にはわからないよなぁという意味ではなく(笑)キャラの時系列的連続性については追求しないことにして、今この瞬間の龍馬のキャラだけを見た場合、私は結構好きですね。ブラック入ってて(笑)これからますます金が必要になるから、何かあったらみなさんよろしく♪と、以前とはうってかわってかなり自信満々な感じになっている龍馬。その態度を見て、「坂本さんは高杉さんによう似ちょる」と言い出す大浦慶と同意する2名!そっかー!!晋作もあんな自信満々な感じなんだ^^見たかった!!確かに元々そういうイメージなんだけど、実際に目にするとそのイメージが具体的になります。伊勢谷晋作で想像して・・・なかなか良いですよ~♪でもって丁度その時、晋作もグラバー邸にいました!!グラバー邸で有名な隠し部屋に潜んでいます。長崎に旅行に行ってこの部屋を見ると、部屋にはわらで編んだような丸い御座?が何枚か置いてあるだけの寂しい部屋だったのですが、ドラマではちゃんとベットが置いてあってびっくり。大分、いい部屋になっていました(笑)。晋作はあそこで寝泊りしてるわけだ~龍馬を部屋に上げ、語り合います。なんと晋作は、藩から大金を出してもらって留学するところだという。晋作「坂本さんのおかげで幕府の長州攻めがなくなって、戦担当のわしは用ナシになった!」うははは!と笑う晋作(笑)ちょっと驚いた^^しかしみんなして長州攻めがなくなったと判断してるんだなあ~一息ついてほっとして、このままうまい具合にいくかも・・?とちょっと楽観的な流れそういう空気感を感じると、なんとなく不思議な感じがします。世界を見て見聞を広めてくるんだ~と夢を語る晋作この語らいシーンにより、龍馬と晋作はソウルメイト!!と印象付けます。晋作もかなり打ち解けて・・・なんか今までと全然、態度が違いましたよね?!お互いにお互いのことを素晴らしい人物だ~と褒めあう二人。龍馬がちょっとテレ気味だったような^^「将来、坂本さんはだいそれたお人になる・・・その時は一緒に、面白いことをやりましょう!!」しかし急に咳き込む晋作。風邪を引いたと言っていたが、龍馬が「早う治さんと」とか言った後のあの寂しげな表情・・・いつもと全然違う顔だった。この時点でもう病気に気付いていたようである。と、いうことはここで語った夢は・・・?龍馬が帰った後、晋作はグラバーの元に行き、海外行きを止めてその金で軍艦を買うことにしたと告げる。心変わりに驚き、信じられない様子のグラバー。グラバーは晋作の海外行きを心から応援していたみたいである。グラバー邸から飛び出した晋作が再び咳き込み、今度は大量の血を吐いてしまう!病気になってしまったことを悔しがる晋作。切ない。。血がカメラにも飛び散ったのは怖かったです。晋作は、自分の病気に気付いてはいたけど、まだそんなに酷くないと思って洋行を計画した。しかし予想以上に病状が進んでいることに気付き、もう時間がないと悟る。夢を諦め、藩の金を有効に使うことにした。勿論1000両じゃ軍艦買えないけど、手付金くらいにはなるのかな。しかし、、龍馬に会った時、どこまで気付いてたのだろう?もしかしたらあの時点で洋行を諦めていたのかも??あの寂しげな表情はそれを意味していた・・?と一瞬思ったけど、あの浮き浮き振りは本物に見えるし演技をする必要もない気もするし史実との絡みについてちょっとだけこの頃、広島にて長州藩と幕府問罪使とやらの会談が行われていた。しかしこれが不調に終わりそうな気配になっていったそれを知った晋作は洋行を諦めて長州へ戻った。…と、『クロニクル高杉晋作の29年』(一坂太郎著)に書かれていました。この会談で具体的に何を話し合ってたのか、これを機に調べてみたんですけど、仕事の合間にネット検索した程度じゃ全然わかりませんでした^^つまりこれが成功すれば「戦なしの倒幕」への第一歩ということだったのかな。でもドラマでは慶喜が雨空を見上げながら高笑いしてたし、幕府側が決裂させるのかな。それとも全然違う設定かも知れない。だけどこれ、登場人物として新選組の近藤や伊藤甲子太郎、そして元奇兵隊総督の赤根武人などが絡んでいくらでもドラマ創作できる要素が満載なエピソードなので、本当だったら流しちゃうのは勿体無いね!来週、近藤だけでも出てくるかなぁ??で、実はその場に龍馬もいた!とか(笑)その他久しぶりに土佐の面々が登場容堂公が「残念ながら、流れが変わってきた」と言ったのは象徴的でした武市のことを思い起こしたかなぁそうそう、龍馬が裏書するシーンは初めて見ました。そういえば手を怪我してたから署名も大変だったんだ~と、ドラマ見て気付きました。しかしこれによってこの会談の内容は公的に証明された!!という雰囲気でしたね。木戸も自信満々に「ほらここにちゃんと坂本龍馬の署名が!」とか言って。言われた方(記憶曖昧だけど毛利敬親だったか)は、誰それ?って思ったでしょうけど^^次回予告!!龍馬が「長州と共に幕府との戦に加わる」ってハッキリ言ってました!どういう感じに決意するのか非常に楽しみであります~おまけ~先ほども触れた「幕府問罪使」について一応、「幕府問罪使」=「長州訊問使」なんですかね?前者が長州側からの名称、後者が幕府側からの名称なのかな。晋作らによって長州の藩論が変わった頃に派遣されたみたいだけど、調整しようとしたけど不調に終わったのか、単に長州が引き伸ばし作戦してダラダラやっていただけなのか、両方の説明があってよくわかりませんでした。こういう機会でもないとこんな細かいところは気にしないで流してしまうところですが、折角なので暫くはこの辺の情報に気をつけておきたいです!・関連本のご紹介クロニクル高杉晋作の29年価格:1,890円(税込、送料別)★高杉晋作の人生を詳細に知ることができてお勧め。色々な逸話や、ゆかりの地やゆかりの文物の写真もたくさん載っていて、晋作ファン必携の1冊。※左には送料別とありますが、送料無料なので安心★