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テーマ:家を建てたい!(9888)
カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 暖房負荷 簡単にいうと暖房の時に必要な熱量のこと いろんな家、 暖かい家、寒い家、暖房すれば暖かい家、 暖房しても寒い家、暖房したときだけ暖かい家・・・・ があるので 冬に室内を18度に保つためにはどれだけの熱量が必要なのか? それを暖房負荷ということになりました。 したがってお寺の本堂のような家を暖めようとすると とてもたくさんの熱量が必要になることになります。 暖房負荷という統一した基準数値を見れば 少しの暖房で暖まる家か エアコン+フォンヒーター+炬燵・・・が必要な家か 人目で分かります。 4地域では次世代省エネ基準ぐらいで80kwh/m2年 年間、床面積1m2あたり、1時間に80kh必要 昔ながらの土壁だけの家で230kwh/m2 中途半端な木造軸組の家、土壁も断熱材もないプリント合板張りのような家は370kwh/m2 詳しくはこちらをご覧下さい。 どの程度の暖房負荷の家を選ぶかで 少しの経済負担で暖かい家か 大きな経済負担をしなければ暖かくならないかが分かりますが、 落とし穴はいたるところにあります。 どういう事かと言うと 1 次世代省エネ基準80kwh/m2なら十分じゃない? どの大手HMもそうなんだから これで十分暖かいはず・・・ 2 断熱材は天然素材のウールやセルローズファイバー だから暖かいはず・・ 3 うちは床暖房、 だから暖かいはず・・ 4 薪ストーブがあるから大丈夫! ? などなど 住宅の性能とは関係の無い話や 赤信号皆でなんとかの横にならへ式の考えが 入り込んできますし さらに加えて HEMだ、スマートハウスだ、太陽光パネルだとなるわけですから 住宅初心者の方は???となってしまいます。 でも、 日本の住宅業界の作る家の性能が 世界から大きく遅れを取っているとしたら? ガラパゴス化してたら? サッシのガラスの性能は熱貫流率W/m2K(ガラス面から熱が逃げていく量) で表されますが 日本のサッシのおおよそ70%は4.65(一般にペアガラスと呼ばれるもの) 大手住宅メーカーの標準的なもので3.5~2.9 国産で一般的に流通している最もいいもので2.33 住宅の開口部(窓)からは 住宅内部の熱のおおよそ35~40%が逃げて行きますから サッシの性能は暖房負荷に大きく関わってきます。 このほかに スペインは2.1~2.8以下 フランスは2.1以下 ドイツは1.0~1.4ですが来年からは1.0以下が最低基準 韓国は3.4以下 世界レベルでみるとこの程度 これはサッシだけのことではありません。 時間軸や水平軸で日本の住宅の性能をみると 住宅をみる新しい物差しが生まれます。 それでは 皆さん、次回をお楽しみに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年11月23日 12時53分52秒
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