スタバの決闘
はい、涙なしでは読めない子育て三部作、最終回です。長男の話ばっかりじゃ可哀想なんで、今回は次男。ま、相変わらず長男も関与しているんですが。あれはたしか長男が4才半、次男が2才のとき。(遠い目)長男は当時、プリスクールに午後行っていたので、その日も4時半ぐらいにお迎えに行きました。当時の私の生活というのは、専業ママで、ちょうど親しい友人たちが引っ越してしまい、あまり子育て仲間もいず、はっきりいって孤独でした。子供の相手は楽しかったけれど、それ以外の楽しみと言えばだんなの帰りを待つことと、時々飲みにいったスタバのラテ。そして私はその日、どうしてもスタバのラテが飲みたかったのです。夕方で子供たちが疲れているのも判っていたのだけれど、どうしてもどうしても飲みたかったのです。なので、プリスクールから息子達を連れてスタバへ直行しました。しかし、ラテを頼んでお金を払っている途中、次男と長男がおもちゃの取り合いを始めました。当時の次男は、長男ほどではなかったけれど、やはりおしゃれな超音波声で時折まわりを凍らせるのが得意中の得意。こりゃまずいと、あわてて長男にケンカを止めるように言い聞かせたのですが、普通だったらもう聞き分けのある年齢の彼も、大変お疲れのようで言うことを聞きやしません。長男に抵抗した次男は、とうとうものすごい超音波声を発揮。この間10秒ぐらいですか。もしお釣りを待っている状態でなければ、ラテを買わずすぐにお店の外に出たのですが、ちょうどお釣りを待っているときだったので出るに出られません。とにかく次男の雄叫び3回目に、「おい!!!!!(Hey!!!!!)」と男性のものすごい怒鳴り声がしました。店内にいたお客さんが、切れてしまった模様です。それを合図にしたように、お店の人もやっとお釣りを渡してくれたので、すぐに子供たちを引き連れて外に出ました。公の場で大きい声を出してはいけないんだよ、と叱り長男も次男も泣いていましたが、私だって泣きたかった。(爆)子育てをする身には、たまに嗜むラテさえも夢のまた夢ということなんでしょうか。もう店内に戻る勇気はなかったので、ラテなしで帰ろうとしたその時です。60才過ぎぐらいの優しそうな女性が、「はい、あなたのラテよ。私もね、子育て経験者だから。 (Here is your latte. It's OK, I've been there.)」と私のラテを持ってほほえんでいたのです。大げさかも知れないけれど、この時ほど人の優しさが嬉しかったことって、ちょっと他にないです。長男8才、次男6才になった今でこそ笑い話ですが、この事件のトラウマで、しばらく息子達をどんなカジュアルなお店にでも連れて行くことが怖かったです。(爆涙)子供というのは、親に他のことでは経験できない喜びを与えてくれるけれど、同時にとてつもない恥ずかしい思いもさせてくれるものです。でもこういったもろもろの経験のおかげで、私もずいぶん成長しました。息子達よ、ありがとう。←ほんとかよ◎注: 本日の日記は、スタバの提供でお送りしました。◎