今日はじとじと纏わりつく小糠雨のせいで得意先回りもままならず、疲れが倍加する一日でした。こんな日の晩酌はハードリカーだと身体が悲鳴を上げるので、キリン一番搾りをぐい飲みするのが最高です。やっぱり発泡酒では味わえない旨みを感じますねえ。
肴=夕食は冷蔵庫の在庫処分的おかず。キャベツ、オクラ、ピーマン、豚肉を辛味噌調味料で和えた炒め物を嫁と折半。白飯が欲しくなるところですが、昼間に米を食べ過ぎたので我慢しました。中年サラリーマンの減量には炭水化物、特に米を抜くのが最適です。酒を止めればもっと効果もあるのでしょうけどねえ。タバコは一切飲みませんし大嫌いだけれども、全く酒は百薬の長であります。
夜も遅いのでBGMはベートーヴェン「大公」にしました。理解あるパトロンとして楽聖の死まで援助を続けたというルドルフ大公(父君は神聖ローマ皇帝・レオポルト二世。マリー・アントワネットの甥でもありました)に献呈された、高雅で感傷的なピアノトリオですね。録音当時気鋭の若手であったデュ・プレのチェロ、ズッカーマンのヴァイオリン、そして玉を転がすような音色のバレンボイムのピアノ!全く栴檀は双葉より芳しでした。第3楽章アンダンテ・カンタービレの美しさに、今宵も陶酔するばかりです。
※手持ちの盤は輸入盤。楽天では未販売の模様ですので、入手が容易な他の盤を挙げておきます。